(攻略本より引用)<取材班の狼狽>
今から30年前。天才画家、間宮一郎は山奥に大きな屋敷を建て、そこでフレスコ画を描いていた。彼は妻と子の3人で幸せに暮らしていたが、ある事件をきっかけに2人を失い、不幸のどん底におちてしまった。30年の年月が流れ、一郎も死んだ現在、間宮邸に近づく者はなく、幽霊屋敷として怖れられるようになっていた。
ところが、間宮一郎の描いたフレスコ画を取材するため、TV局の5人のスタッフが30年の禁をやぶって、この屋敷にはいりこんだところから惨劇がはじまった。屋敷がゆれ、天井がくずれ、とじこめられる5人。そしてあらわれた間宮家の亡霊……。出口を求め、スウィートホームでの恐怖の戦いが、今始まる!!
のろわれた やしき まみやてい‥‥
われわれ しゅざいはんは
フレスコがか まみや いちろうのフレスコを もとめて
いまはもう だれも すんでいない
このやしきへ のリこんだ‥‥‥‥鬱蒼とした森に囲まれた大きな湖をたたえて息を潜めている広大な屋敷に、5人の取材班は向かっていった。
プロデューサーの和夫は役所で手に入れた鍵で門をこじ開け、屋敷の重い扉を開けた。扉が軋む音がけたたましい。
全員が入口を通ったところで、早速番組のロケーションに入った。(秋子)
「 では いきます。
たぐちくん
カメラ よういして 」ディレクターの秋子、カメラマンの田口、そして入口の扉からレポーターのアスカが入ってきた。そして…。
(アスカ)
「 わたしは いま ちょうど
まみやていに ふみこんだところ
です‥‥‥‥このやしきの どこかに
まみや いちろうの のこした
フレスコが あるはずです。フレスコとは ぬリたての
しっくいに いろをつけると いう
ぎほうで‥‥‥‥ 」バタンッ! 不気味な音と共に扉が閉まった。
(田口)
「 うあー!! なんだ?? 」(エミ)
「 きゃー!! 」屋敷が揺れ、天井が崩れる。扉は土砂で埋まってしまう。
(アスカ)
「 でぐちが!! 」どこからともなく亡霊が姿を現した。何者だ?
(間宮夫人)
「 やしきを あらす おろかものども
いきて ここから だすわけには
いかない!!
わが うらみ おもいしれ!! 」そう言うと亡霊は忽然と姿を消してしまった。
(エミ)
「 きゃー!! なんなのよ
いまのは!! 」(田口)
「 ど どうすんだよ!
でれなく なっちゃったぞ!! 」(和夫)
「 おちつけよ。
ほかの でぐちを さがそう。
この やしきの へやを まわれば
いい ほうほうが みつかるかも
しれない。 」いつまでもこの場所に居座っても埒があかない。まずは屋敷の奥に進むことだ…。
間宮家の主人で天才画家でもある。分離派による調査報告は前ページを参照のこと。<屋敷>
今回のゲームの舞台となる人里離れた広大な屋敷。現在は荒廃していて地元ではいつ屋敷の魔物に殺されるか分からずにただただ恐れおののいている。<フレスコ画>
キャンバスに塗り込んだ漆喰に油彩絵の具で描いていくという技法(Wikipediaに詳細な説明あり)。間宮一郎が屋敷のいたるところに残していった。彼の偉業はこんなところに現れている。<間宮夫人>
40年ほど前に一郎と婚約を交わし、10年経って一子をもうけた。愛児の不慮の事故が元で心を病み、自ら命を断ってしまう。子供の墓を荒らされたことで亡霊が復活してしまい、屋敷に住む者、訪れる者に襲いかかる。彼女の怒りを鎮めることが今回のゲームの真の目的である。<子供>
間宮一郎と夫人の間の子供。不慮の事故によって失われ、その霊を鎮めるために屋敷内に供養塔を築いた。供養塔に埋められていた子供の柩が何者かによって掘り起こされたことが今回の事件の引き金となった。<事故>
間宮夫人の自分の子供が焼却炉に落ちて死んでしまったこと。<間宮一郎の消息>
戸籍上では死んだとされているが、実際にはどこかで名前を変えて生活していると言われている。<取材班>
間宮一郎の残したフレスコ画を取材するために間宮邸に乗り込んだ星野和夫、早川秋子、田口亮、アスカ、星野エミの5人パーティーで、このゲームの主人公。<亡霊>
間宮夫人の亡霊である。亡霊となって復活した夫人があらゆる魔物を呼びだし、屋敷内にさまざまな罠を仕掛けた。<スウィートホーム>
1.幸せな家庭のこと登場人物
2.同名の少女マンガ
3.同名のホラー映画(本ゲームの原作となる映画)
4.住宅関連の企業名にも多く使用されている(例)。
5.ドラえもんのひみつ道具の一種(即席スイートホーム)。
6.TBSドラマ(スウィート・ホーム)