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モニカ初期HPひとりクリア


□はじめに

本攻略は明らかにムルムルさんのひとり初期HPクリア作品を強く意識して行われています。ただこのまま単に一番初期HPの低いモニカでクリアしたところで、この作品がこのように世間の目にさらされることはなかったでしょう。

他人様の行った攻略に少し制限をつけて難易度をほんの少しあげたところでそれをオリジナリティとできるのかどうかは、私には判断しかねますが、少なくとも本攻略においてはムルムルさんの戦術の鍵であった振り逃げ、フェザーシールを封印することにより、一人初期HPながら美しく勝利するというムルムルさんの方向性とは全く違う、敵の攻撃を正面きって受け止めながらもなんとか勝利できないかという方向からアプローチしたもの(結果的にそうなってくれてるといいな)と私は思っています。

この隠れ禁止により各ボスについての勝率が軒並み激減しているため、ムルムルさんの攻略より隠れ禁止だからより凄い、という評価はなされるべきではないと思っています。美しく勝利することと、できそうにない状況から勝利すること、というのは同時に比較してどうこう述べるべきではないと思っています。

□謝辞

私の下らぬ意見のせいで少々遅れましたが、ムルムルさんなくしては本攻略は達成どころか思いつきもしなかったほどですので、この場を借りて御礼申し上げたいと思います。

他にも各種詳細なデータを使わせていただいた、きりんGさんのロマサガ3アイテムのページ及びその内部のムルムルさんの主人公カタリナ初期HPクリア、エレン初期HPクリア、ANCIENTさんのお供レベルによる一部の敵のHP計算方法、コロタンさんのコロタンの部屋、duckyさんのダメージ計算式、遠藤慎吾さんのIndex of /~s-endo/内の詳細な解析データには大変お世話になりました。ありがとうごさいます。

何よりこのようなレポートを掲載させていただくことを快諾してくださったきりんGさんとムルムルさんには再び御礼申し上げます。

また本文中では省略していますが、本攻略では倒せることを証明したら、リセットして挑みなおし、振り逃げなどを使って倒して・・・と、つまりはMS−06さんの「シナリオ進行とボス撃破の分離」という考え方を借用させて頂いています。もしこの方式がなかったら私は真ビューネイ戦で魂を燃やし尽くしたことでしょう。唐突ながら感謝させていただきます。

□基礎知識

■プレイ条件

・1、モニカ一人戦闘(一部例外あり)
・2、HP上昇禁止
・3、裏技全面使用禁止(状況再現は使用)
・4、振り逃げ・フェザーシール禁止

さて条件の解説をさせていただきますと
1はその言葉通り、ほぼ最初から最後まで控えを含めモニカ一人で戦闘を行います。ただしオープニングイベントとアビスでの真四魔貴族との戦闘は除きます。

モニカのオープニングイベントでは一人になることができないというのは周知の事実なので仕方ないものとします。このオープニングイベントのメンバー5人で戦う相手はガルダウイングとブラザー(獣人系Lv2)数回といったところです。どれもモニカ一人でも十分勝てる相手なので一人戦闘がどうのとかは考えすぎる必要はないでしょう。ユリアンと二人での悪鬼戦はユリアンが戦闘不能になるまで自分を回復し続けることで実質一人戦闘とします。
次にアビスの四魔貴族戦での妥協点は少年の控えダメージ増幅効果(コロタンの部屋参照)を利用していることです。この効果によりマタドールのダメージが約3400→4000となり、この恩恵を受けて倒しています。何故これが必要になったかは後述します。

次に、2のHP上昇禁止についてです。繰り返しますがこの攻略はムルムルさんのカタリナ初期HPクリア、エレン初期HPクリアを完全に土台としていますので、このプレイスタイルが生み出す艱難辛苦はこの偉大な2作を先に御覧頂いた方がいいでしょう。 こっちの方でも簡単に述べますと

・攻撃力、防御力の低下
・せっかく勝利してもHP上昇でリセット

の2点でしょうか。
まあこの2点に関してはムルムルさんと同じ事ですし、これをHP55のモニカでクリアしたところで二番煎じもいい所です。
そこで本攻略のムルムルさんの攻略との相違点を挙げますと
・資金増殖禁止
・振り逃げ、フェザーシール禁止
の2点です。このうち資金増殖については魔王殿の巨人からトリプルソードを適宜無刀取りすればそれほど苦になりませんし、一人旅では結界石などの高価なアイテムを躊躇なく売却できますので、そもそも金策に困ることは少ないでしょう。
問題は2点目の隠れ行動禁止です。これにより隠れている間に補助技、補助術といった一人旅の常套戦術が崩れ去りますし、さらには敵の攻撃に対し、何らかの対策を施さないことには雑魚はともかくボスに勝つことはほぼ不可能となります。

この隠れ行動禁止によりムルムルさんの攻略では大して意に介す必要のなかった単体攻撃が首をもたげてきます。威力そこそこの全体攻撃より威力の高い単体攻撃の方が一人攻略において脅威であることは、偉人方の一人攻略の軌跡に色濃く残されていることです。

さて、この危険な単体攻撃についての基本的な対処を述べていきます。 一言で言えば、「魔法防御を固め物理攻撃にカウンター」です。このゲームでは魔法防御バカになって88くらいにまで高めれば、この壁を突き破ってくるのはせいぜい真フォルネウスとラスボスの単体冷気くらいなもので、それ以外の魔法攻撃はすべて0になるといっても過言ではありません。

で、残る物理攻撃の方は、これも90くらいまで高めることができるのですが、こちらは90あってもごくあっさり死ねます。ですが、高い回避率で物理攻撃を無効化するエクセルガードという強い味方がありますし、その盾に頼りにくいノッキング、超高速ナブラなど多段攻撃はすべからくカウンター可能です。他にもシャドウサーバンドの身代わりなど物理攻撃に関しては防御力に頼らなくてもなんとかする手段はあるのです。

しかし、盾にせよカウンターにせよ、その欠点は確実ではないこと、です。その欠点を補うのが龍神降臨です。これさえあれば2回攻撃のボス達に対しても5ターンは戦えますし、魔王の鎧を多用するこの攻略においては使用WPが0になるという恩恵も十分に被ることができます。

以上、防御面について述べてきました。次に攻撃面の話に入ります。 こちらの手数が強敵に対して半分以下であるため攻撃も効率よく行わねばなりません。この攻略で主力となるのは

・マタドール
・タイガーブレイク
・シャドウサーバンド

の3つです。
まず、マタドールについては、相手の物理攻撃を無かった事にするだけでなく、敵防御力無視という特性のおかげで消費WP3という少なさながら最強技クラスの威力を持っています。具体的なダメージとしては序盤で1000、中盤で2200、終盤では3400もの威力を誇ります。似たような技であるかざぐるまよりは威力が少し劣るのですが、かざぐるまは攻撃力の高い、ブリッツランサーと竜槍スマウグがやや重いためカウンター発生率が落ち、両手を塞いでしまうという欠点があるのに比べ、マタドールは武器重量が揃って軽く、盾も使えるという利点があるため、この攻略ではマタドールが主力攻撃技となります。中盤はマタドールだけで倒してしまう敵も結構います。
次に、タイガーブレイクですが、これも敵防御力無視による高威力(2800〜4000)、腕力上昇による攻撃力上昇、体力上昇による毒・アビスダメージ軽減や防御力上昇という強力な効果は閃く難易度を補って余りあります。
最後にシャドウサーバンドですが、これと上記二つとの組み合わせはかなり強力で、8000近いダメージを与えることができ、確実に物理攻撃を1回肩代わりしてくれるという効果も便利です。
以上3つに共通する事は「攻防両面において強力である」ということです。

やり方次第ではいけそうだ、と読者諸兄をその気にさせた(ことにしてください)ところで、このような抽象的な話はそこそこに、実戦プレイの解説に入らさせていただきます。

基礎知識東方攻略まで幻影魔貴族撃破まで破壊するもの戦まで