[ ロマンシングサガ3 ]
モニカ一人初期HP&隠れ禁止クリア(第四期敢闘賞受賞作品)
■プレイ条件
・1、モニカ一人戦闘(一部例外あり)
・2、HP上昇禁止
・3、裏技全面使用禁止(状況再現は使用)
・4、振り逃げ・フェザーシール禁止

一人では当然ながら圧倒的に攻撃力、防御力の低下を強いられますが、本攻略では一人旅での戦術の起点となる振り逃げ、フェザーシールの使用を封印したため、敵の攻撃をたった55しかないHPで全て受け止めていかなければなりません。

この条件によるただでさえ低い勝率に加え、戦闘後のHPを抑えるという作業がリセット回数に拍車をかけ、このプレイ全体で3000回くらいになってしまいました。

こちらの手数が敵の半分以下であるため必然的に効率良い行動を強いられ、多彩な戦術をとることはできず、後半、特にアビス突入後はもはや奇跡と言っていいほどの勝率となってしまいましたが、このようなほぼ極限の条件でも勝利可能だ、ということをアピールしたいと思います。
(燕雀の志さんのコメントより)


●審査員からのコメント

ご本人も仰っているとおり、この攻略の凄さは何よりも「振り逃げ禁止」という条件に集約されています。

これまでの一人初期HP、あるいは一人ノーダメージといったロマサガ3やり込みでは、それこそ序盤から終盤、雑魚戦からボス戦に至るまで、ありとあらゆるところでこの「振り逃げ」が大活躍していました。
基本的にこのゲームの物理攻撃はかなり強力で、特に単体物理攻撃に関しては食らったら即死、というレベルのものが非常に多いです。それゆえ一人戦闘系のやり込みでは、それらへの対処法として振り逃げ(あるいはフェザーシール)で完全に封じ込めるという戦法を取っているものがほとんどだったのですが、本攻略ではこの切り札的存在だった振り逃げを封印することで、難易度が一気に上昇しています。これにより「消えている間に補助術で強化」「消えてから攻撃、次ターンにまた先手を取って消える」といったこれまでの定番だった方法が行えなくなるため、事実上これまでの攻略とはほとんど別物になっていると言えるでしょう。

次に実際の戦術ですが、ある時はシャドウマタドールのパンチ力で速攻で沈め、またある時は危険なストーンスキンを使いこなして守備を固め、と様々な方法が試みられており、見ていて飽きません。特に幻影ビューネイ戦については、最終的な戦術はかなり簡潔に書かれていますが、実際は一つ一つの行動が計算し尽くされた上で決定されており、ある種の美しさを感じさせられました。これに限らず、行動そのものはシンプルでも奥深い計算を伺わせる戦闘が多く、興味深かったです。
(2004/03/11 MS-06)


「振り逃げ禁止」、これによって私の行ってきたプレイとは全く別な攻略になっていると言えます。振り逃げを禁止することにより全ての戦闘の勝率が低下します。ボス戦の勝率の低下もさることながら、雑魚戦の勝率低下がプレイヤーにのしかかってきます。このやりこみではお供LV上昇のため数多の雑魚戦をこなす必要がありますが、これが2倍3倍の手間がかかることになります。唯でさえHP上昇を抑えるためにリセットがかさむのに、これはきついです。更に最大HP・素早さという1人旅において最も重要なステータスがエレンに比して低いという事実から、難易度は恐ろしいまでに上昇しています。唯一の救いがモニカは体力が主人公8キャラ中最高であるということでしょうか(それでもずば抜けて高いわけではありません)。

 ボスに対する戦術もどれもよく考えられており、またカウンターを使用しているので見ていて爽快感があります。初期HPクリアにおいて最強の敵の1人であるビューネイに対しては、幻影・真ともに勝率が極めて低いですがこれは仕方ないでしょう。奴の強さはアースライザーに起因します。この技は1)先制攻撃化、2)カウンター・回避不能、3)防御力上昇という三拍子揃った恐怖の物理攻撃です。振り逃げありならシャドウサーバントで何とかしのげるのですが、振り逃げなしでは耐える以外に方法はなく、真ビューネイではその威力の高さから耐えるのは不可能です。従って真ビューネイ戦では奇跡とも言える幸運に頼らざるを得ないのですが、幻影ビューネイ戦ではストーンスキンを上手く利用することにより勝率を現実的なレベルにまで引き上げています。むしろこのレベルまで勝率を上げたこと自体が賞賛に値すると思います。技の閃きにもストーンスキンを利用するなど、燕雀の志さんのこの術の使い方には眼を見張るものがあります。

 惜しむらくは、最初のキャラ設定にまだ工夫の余地があることです。カウンター主体の攻略になるとわかっていた以上、もう少し器用さを重視したキャラ設定にすべきだったでしょう。歳星+弓にすれば器用さ20素早さ20となり、アスラと弱い真魔貴族を利用して槍・小剣LV41まで上げればマタドールでおよそ4000のダメージを与えることが可能になり、完全一人旅も可能であったはずです。その分他にしわ寄せがいきますが、ボス戦では振り逃げを使用しなければ素早さは多少低くても問題ありませんし、雑魚はバックアタックで危険を減らせるでしょう。
(2004/03/11 評:ムルムルさん)
燕雀の志さん
→燕雀の志さんによる解説
04/03/09 公開
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