前の感想

「そもそもの始まりはあの男、ジョージ・グレン。17歳で、MITのドクターコースを修了。オリンピックシルバーメダリストにして、アメリカンフットボールのスタープレイヤー。空軍のエースパイロットでもあり、航空宇宙工学でもあまたの素晴らしい実績を持ち、しかも声は全宇宙有数の最強戦士集団ギニュー特選隊の隊長似のハンサム声で、不死身の青銅聖闘士とも同じであり、やはり声も遺伝子をいじって(もしくは体を入れ替えて)できてるんだろうなと僻まれたが、世界中は彼の次なる奇跡の活躍に期待した。
しかしそんな彼があっさりと暗殺され、そのまま地球ではゲリラと手を組んだアークエンジェルは中立国オーブのわがままなお嬢様をなりゆきでパイロットとして迎えつつ砂漠の虎は戦死、そんな彼女は偶然アスランと出会ったのだよ。
……せいぜい思い上がれよ、パトリック・ザラ」

Phase-27 果てなき輪舞(ロンド)

また新オープニング。いくつか伏線らしきものがあからさまに散りばめられている。別に1クールぴったりで変えなくともいいと思うんだけど……
後半ということでか、エンディングも変更された。

さて、前のエピソードがなんだったのかわからなくなってきたが(いつものことだが)、今週はキラが兵器開発企業モルゲンレーテにお呼ばれするとこから。そのころアスランたちも潜入していたが、とりあえずそこはサラッと。

その後、モルゲンレーテの人らしい、エリカ・シモンズ主任とかいうおばちゃんの総集編的解説がはじまる。なんかの報告書をわざとらしく音声認識でまとめているのだ。
音声を使うことでキーボードと同時に仕事する事は出来る。できるけど、はたから見てなんか恥ずかしいぞ。そして内容に気になる点も。
艦長とバジルール中尉のしがらみはいちいち報告するようなことなのか。そして誰がこの事実を調べていたのか。アークエンジェルにオーブのスパイでもいたの?
スカイグラスパーのくだりで、これのおかげで地球上でのストライクの運用が「飛躍的に柔軟かつ機動的なものとなった」と言ってるのだが、お互い別々に動いてただけじゃんか。
それからキラが異常に強いことに関して「Superior Evolutionary Element Destined-factor」すなわちSEEDではないかと予測して、なんか思ったのかすぐに削除してしまう。
そして最後にパスワードらしきものを音声入力でしゃべって終了する。セキュリティというのを舐めてませんか?

さてキラが到着して、案内するシモンズ。その先のドックにはオーブが密かに開発していたガンダムアストレイ(外伝にのみ登場)の量産型、M1アストレイがすでに何機も作られていた。
と、その脇にカガリが来ていた。完全中立をかかげるオーブ、そして父ウズミがガンダムを作っていたことに文句言うカガリ。ウズミ様は知らなかったとかばうシモンズ。知らなくても同じだ、と正論で返すカガリだが、おばちゃんは応じず。なんかムカつく。
さらに先のエリアでは、すでにM1アストレイは動き出していた。パイロットはなぜか全員女性。しかも情けない動き、意味のない決めポーズとバカっぽいしゃべりかたでカガリを怒らせる。実際こいつらジン以上に使えないんじゃないかと不安だ。

上戸彩は、いまだ本編には影も形もない(名前も出てない)フリーダムガンダムの1/144で盛り上がる。

Phase-28 キラ

わからねえ……何があった?
どうなってる?

いろいろとわからないことがあった。僕らはそれを整理しなければならない。それを説明しないで来たことのツケを払う時がきたのだ。

冒頭。こんどはオーブ編の総集編をおっぱじめる。だーかーらー。知らない人間が見たってわからないシーンだし、知ってる人間だったらただ繰り返してるだけだってーの。
しかしさいわいにもそれは冒頭だけで、アスランたちの潜入捜査がはじまる。モルゲンレーテの作業着で街中を歩き回ってアークエンジェルを探すアスラン一味。そんなんで見つかるわけないとか街中で作業着は目立ちすぎとか気になるが、気にしない。
そして第一話でカガリがヘリオポリスに来ていた理由がやっと判明。モルゲンレーテがMS作ってるという噂を確かめに来ていたのだった……それだけ?!なんでカガリ再登場からそのことずっと黙ってたわけ?!なんでそんなサラッとどうでもいいといわんばかりに説明するの?!砂漠はその後オーブに帰ってから世界を知らないとかウズミ様に言われて飛び出していったのだった。説明するのが遅すぎる。とくに第一話のことは身分を明かさなくても説明できることじゃないのか。
そのころヘリオポリス一派は家族との面会を許されていたが、家族のいないフレイには関係ない。そしてキラもなぜか面会しないで、キラの両親はどうしたわけかウズミ様と面会していた。
フレイはキラが家族と面会しなかったことに激昂する。キラを利用したフレイは、それをキラの同情とみたのだ。「かわいそうなのはあんたのほうでしょ!」泣きながらついに本心?を吐露するフレイ……
「もうやめようよ…僕たち間違ってた」と苦しそうに告げるキラ……
それだけのことを言うために数ヶ月も粘ったというのか……かわいそうなのはフレイか。キラか。初回でわかりきってたことのような……フレイの心情の変化過程がすっとばされてるような……

ゴミみたいなメカだったM1アストレイはキラの協力でいきなりモビルファイターのような動きに変貌した。
しかしキラの表情は浮かない。「『なんで僕をコーディネイターにしたの』って」親に言ってしまいそうだとフラガさんにこぼす……だーかーらー、言うのが遅すぎるっていうかー!貴様生まれてから16年間もコーディネイターだったんだろうが〜。とか思ってるとトリィが突然飛んでいって、追っかけていくと機密施設の敷地のすぐ外にいたアスランのところに。アスラン、キラ。そしてアスラン一味の邂逅。イザークとキラが修羅場るのかと思われたが他人のふりで気付かれずにすんだのだった……そのうえ横から偶然にもカガリがやってくる。んんんんん?

まとめよう。アスランたちはモルゲンレーテの施設のすぐ外で様子を探っていた。キラはストライクの整備をしてたときにトリィが飛んでいった。アスランたちはまさにストライクのドックのそばで見ていたということ。最重要機密のM1ももちろんすぐ近く。作業着着てるだけであからさまに不審者のアスランたちが入れる区域なのに。トリィの飛行距離がどのくらいかよくわからないが。そしてなんでカガリがそのタイミングで出てきたのか。イザークたちがアスランから離れて後ろで見てたのはなんで……

……「その刃、切り裂く時を知れガンダム」次回予告がなげやりになってきたぞ、ガンダム。
フリーダム買った上戸彩は楽しそうでよかったなあ(おっと誉めちまった)。この人が本当にプラモ好きなのかどうか知らないけど。フリーダムは400円のわりに色分けがしっかりしてるようだし。

Phase-29 さだめの楔(くさび)

「くさび」?くさびってなんや〜?(あずまんが大王の4巻ね)
goo辞書「くさび」
打ち込んで補強するV字型の……あまり深く考えるなってこと。ぶっちゃけちよちゃんの言ってたことぐらいの意味しか……

また先週の回想シーンから入って、そのまま先週の事を振り返りつつ、フレイは仕事しないで(それはいつものことだ)放心状態でトール(って誰だよって感じだ)はいつぞやのスカイグラスパーゲームで訓練してあれよあれよとパイロットに転向。あまりにもいきなりなのでフラガ少佐も心配するが、志願したというのだから仕方ない。いや、艦長権限で降ろすべきっしょ、素人は。
家に帰ったカガリはも一度アークエンジェルに乗り込もうとするが、「戦いたいのか!ここで出来る戦いもある!」とかなんとかウズミ様に怒鳴られて納得……するなよ!いちいち(何回目の回想シーンだ)のこと思い出すなよ!
一方のザフト軍団。キラを目撃したアスランはアークエンジェルがオーブにいることを確信して待ち伏せを仕掛けるが、理由を仲間に説明できるわけがなく、当然切れるイザーク。クーデターでもするかい?ともっともなことを言うディアッカ。が、さすがにやめておくふたり。
そしてオーブから脱け出すアークエンジェルをカガリが見送りに来る。キラに抱きついて遠くで見てたキラの両親が微妙な反応を示す。
そんなキラもアスランが気付いたことぐらい承知。戦闘配備が出てないのに理由の説明もなくコクピットに向かって待機する。こりゃアスランと出来レースの準備ってやつ?
で、戦闘。即座に落ちるバスターとデュエル。ストライクはトール含む2機になったスカイグラスパーからエールパックをもらいつつブリッツもあっさりと撃墜。さらにブリッツの乗っていたドダイも奪い取る。ザフトのメカでなくても使えるんでしょうか……
とかやってるうちにいいとこなしに一方的にやられるイージス。さらにアークエンジェルからのバルカンでフェイズシフトも限界。おまけにエネルギー残量を気にしてる間に上からソードストライクがとどめにやってくる。ビームサーベルで立ち向かうアスランだが、なぜか歯が立たず。「もうやめろ」と叫ぶキラだが、アスランはそんなこと聞くほど甘い性格ではない。「俺を撃つと言った筈」とか言いながらなおもストライクに挑むが、ついに倒れてフェイズシフトダウン。やむを得ず、とどめとばかりに剣をかざすストライク。そこに突然ニコルの声が。片腕を落とされたブリッツが姿を消してストライクの近くまで来ていたのだ。ストライクの手前で姿を現し突撃するニコル。ストライクはそれをあっさりとかわし、そのまま悠然と切りつける。
コクピットをぶちやぶる剣。ニコルの腹をえぐる灼熱の刃。真っ白い光の中で「母さん、僕のピアノ…」と最後までピアノの事を……

ニコル・アマルフィ
198X年生まれ
搭乗MS ブリッツガンダム

さらば若武者……
ニコル・アマルフィ……!

ノーマルスーツのメットの内側が真っ赤に染まる。そして爆発。飛び散る破片がイージスに当たる。
「ニコル〜〜〜〜〜〜ッ!!!!!」
絶叫するアスラン。震えるキラ。そしてエンディングへ……

……………………えーっと、アレだ。
ニコルはいいやつだった……こなごなにしやがってとか言うべきやらなんやらか。まずアスランが弱すぎた。何の理由もなく弱すぎた。ストライクはオーブでそんなにパワーアップしたというのか。それと最後に自分のピアノの事を気にするというのはちょっとアレだ。(ピアニストってピアノに思い入れるものだろうか)
しかしアスランはともかくキラがニコルのことでショックを受けるのは変じゃないか。だってキラにしてみればブリッツのパイロットなんて数話前(ずいぶん昔のようだが)にでてきた髭のおっさんぐらいの存在でしかないだろうし、コクピットの中が見えたわけでもなかろうに。しかも偶然とか勢いとかでなくキラが殺す気マンマンで切りつけたように見えた!

そして何よりアレなのが事前にいろいろ噂が入ってきたうえに一週遅れだからネタバレに接する事も出来ることだが、これはまた翌週に書くことになるだろう。

上戸彩:こんどはクリアー仕様のプラモとオレンジのジンが当たるキャンペーンだ!

…死んだのがイザークやディアッカだったら、アスランはどう思っただろう。

付記:そういやキラの両親が「きょうだい」うんぬんって先週の時点で言ってたのを忘れてたや。いや、ネタが伝わってきてるんでちょっと……

Phase-30 閃光の刻(とき)

ストライクの手前で姿を現し突撃するニコル。ストライクはそれをあっさりとかわし、そのまま悠然と切りつける。
コクピットをぶちやぶる剣。ニコルの腹をえぐる灼熱の刃。ノーマルスーツのメットの内側が真っ赤に染まる。そして爆発。飛び散る破片がイージスに当たる。
「ニコル〜〜〜〜〜〜ッ!!!!!」
絶叫するアスラン。震えるキラ。ようやく駆けつけるイザ&ディア。そしてオープニングへ……

怒るイザークがストライクに攻撃するも、アークエンジェルの銃撃を受けアスランたちは退却する。
そして震えるキラをメカニックたちのわざとらしい賞賛が出迎える。しかしキラは人を殺したショックでキレる。今までさんざん殺してきたのだから、当然不思議がるメカニック。私だってそうだが、キラはニコルの死がショックで、フラガさんに怒られながらもまた思い出す。
もちろんアスランたちにとってはショックは大きかった。そうイザークにも(本当はいいやつなのさ)。涙まじりに激怒してアスランに掴みかからんばかりの勢いのイザークと、俺のせいだと言えよと怒鳴るアスラン、そしてそれをいさめるディアッカ。ここで場はおさまるが、イザークは傷のこととミゲルのこともあってストライクへの殺意をさらに深める……ラスティは?
だがイザディアが去った後、ニコルのロッカーから楽譜がばさばさ。ニコルの上着を手に号泣するアスラン。

さて前回の活躍もあって(ただ飛び回ってパックを配達しただけだが)浮かれるトールはミリアリアにちょっと心配される。ああ、この二人つきあってたんだ、ということを思い出させてくれる。いままでトールの出番なんてなかったから。トールがシミュレーターに通いづめだったことも明らかに。そんなシーンは1カットしかなかったが
一方ザフトの再攻撃を警戒する艦長は、「敵がクルーゼ隊でないらしいとフラガがつぶやいていたのを聞いた」、とバジルール中尉から聞く。そんなシーンはなかったが伏線の消化ってことでひとつ。ちなみにここまでの間にニコル爆死が3回(冒頭込みで4回)ほど回想された。あと虎も一回。

そしてすぐに戻ってきた元クルーゼ隊。出動するキラを迷いながらも本心から心配するフレイ。
エールストライクのキラ出動。まずいつもなら速攻でやられるイザディアだが、今度はそうもいかない。アスランたちは本気なのだ。今までが嘘のように強い3大ガンダム。むしろ嘘だったと言ってくれ。
空中戦でストライクと互角に渡り合うデュエルガンダム。足を撃ってなんとか倒したが、同時にバスターの砲撃でストライクもライフルをやられる。しかしバスターにはフラガが仕掛ける。さらにイージスの奥義スキュラがアークエンジェルのエンジンに被弾、そのまま飛行を維持できなくなる。
ディアッカはフラガと撃ち合い、フラガ機は墜落、バスターは右手を失ったうえに落ちてきたアークエンジェルの射線上に立たされ、どうしようもなく降服してしまう。ああ。
そして、アスランとキラの戦いは熾烈を極めた。手足からビームサーベルを出すイージス(イージスの足は手と全く同じ構造なのだ)は腕を落とされてもなおも戦う。そこでピンチとばかりにブリッジ要員トールがいきなりブリッジを脱け出してスカイグラスパーに乗り込んで飛んでくる。ミサイルでイージスを撃つが、邪魔とばかりにイージスはシールドを投げつける。トールのコクピットに直撃。トール、首がちぎれたうえ爆死。ああ。トール機をロストするミリアリア。
…愛と怒りと悲しみのキラはハイパー化。さらにアスランもついにハイパー化。ストライクを押さえ込むイージスだがエネルギー切れでとどめのスキュラを撃てない。そこでアスランは自爆装置を作動させ脱出。コクピットに取り残されたキラはどうすることもできず……
爆発。爆風で吹き飛ぶアスラン。

ブリッツ:全壊。ニコル:死亡。
バスター:小破。ディアッカ:投降。
デュエル:小破。イザーク:退却。
イージス:大破。アスラン:不明。
ストライク:大破?キラ:死亡?
スカイ1:大破。フラガ:まあまあ。
スカイ2:大破。トール:死亡。
アークエンジェル:落ちた。

さらば、ニコル……さらば、トール……
さらば……リングよ、さらば……

上戸彩:ガンプラ当たるよ〜。

最近上戸彩がちょっと楽しみになってきた私がいた。なぜか。もう虎は見飽きたんじゃよ……見たくもない虎より、見たいわけじゃない上戸彩のほうが、そのなんだ、落ち着くっちゅーか。
で、トール。なんでこうなるの?
ぶっちゃけトールって誰?副操縦士らしいが、なぜ突然パイロットになろうとしたのか。そういった説明が一切ないから想像で補えとでも言うのかあ〜?
仲間を守りたい。キラだけには頼れない。椅子を尻で磨くだけの男で終わるものかよ(Vガンの不吉な名ゼリフ)。なのか?単に戦ってみたかっただけ?カガリへの対向意識?操縦士のノイマンと仲が悪かった?アスランたちをなめてた?このどれかひとつでも、わずかでいいからどこかで語ってくれていたならば……!
トール・ケーニヒ。この番組で出番の少ないキャラは多いが、その中でも群を抜いて少なかったのはこいつだ。まるでわざと遠ざけられてるみたいだった。スタッフから嫌われてるとか言われたら私は信じてしまう。こないだ声聞いたときに「こんな声だっけ?」と驚いたものだ。
ニコルともどもオープニングから消されていたし、アニメ誌などの情報も一月ほど前には思わせぶりなことが書かれていた。だからそれを私たちは受け入れるしかなかった。実際に死ぬのは先なのに、心の準備をさせられた。特にニコルはガンダムエースで追悼特集が実際に死ぬ前に書かれてたりして、角川なめんなよと。オープニングもだ。情報出しすぎだよ。(ニコルっていいやつだったけど、そこまで重要なキャラでもないよな……追悼特集を次号に回すと誰も覚えていないから急いだんだろうかねぇ…)

トール。
死ななくてもいい男だった……!
死んでもいい男だった……!
トールの死によって、キラはアスランと同じく深い悲しみを背負い、夢想転生を体得対等の立場に立った。親友を本格的に殺す決意を固めるのだ。……そうなのか?トールってキラと仲良かったのかどうかさえ画面から判りはしなかった。
わからない。トールはいったい何のために生まれてきたんだよ。なんで死にたがってるみたいに動いたんだよ。これが戦争の実態とでも言うのかよ!

うおおおおおおおおおおおおおおお!

Phase-31 慟哭の空

トールが死んだ。アスランが切れた。組み付くイージス。自爆装置作動。ストライクのコクピットはイージスに切り裂かれて剥き出しだった。
吹き飛ばされるストライクは、しかしいまだフェイズシフトを保っていた。爆風を受けながらも原型は留めていた。
ストライク:大破?→小破。……キラは、死んだ……?

ディアッカとバスターガンダムを捕らえたアークエンジェルはさいわい被害は小さく、すぐに飛び立つ事ができた。しかしキラもトールも戻らない。そこにディンの部隊が迫っていた。やむをえず、キラとトールを行方不明扱いとし、アークエンジェルは現場を去る。だが僅かな可能性を信じ、ラミアス艦長は独断でキラたちの救難をオーブに依頼していくのだった。
しかしそれでも生死の確認はできない。格納庫の片隅に何気なく置いてあるゲーム機の前で泣き崩れるミリアリア。トールの死は(彼女にとっては、だけど)確実ではないが、絶望的状況だった。そして怒りをぶつけることもできず、拳をゲーム機にたたきつけるフラガ。
生死の確認ができないのはザフトも同じだった。アスランとディアッカの捜索を主張するが、オーブが動いているとの情報もあり、捜索は別部隊に任せるとの案をしぶしぶ受け入れる。
そして……オーブの捜索隊が現場にたどり着く。その中にはカガリの姿もあった。彼らはすぐにイージスの残骸と、傷ついたストライクを発見する。だがストライクのコクピットは焼けただれているだけで、キラの姿は無かった。脱出したのかもしれない、そう考えて付近を捜索すると、海岸に打ち上げられたアスランを発見する。

CM明けて、目覚めるアスラン。そこはオーブの輸送機。手当てを受けている自分。目の前ではカガリが銃を突きつけてる。この女、未だにそうやって武力に頼るのかよという突っ込みは抜きだ。キラのことを尋ねるカガリに、アスランはキラ自爆装置で殺したことを告げる。叫ぶカガリ、叫び返すアスラン。ふたりとも「キラはいいやつだった」みたいなことを叫ぶ。そしてアスランがキラの知り合いだったことをカガリは知るのだ。アスランの思いだって複雑だったのだ。ニコルを(ついでにミゲルを)殺されたから……
で、アークエンジェルではカズイからキラの行方不明を知らされるフレイ、キラとトールの遺品整理をバジルール中尉から言われ、遺品のつまった段ボール箱をミリアリアに見せないように配慮するサイ、そして連行されるディアッカがミリアリアにちょいと軽口叩いて、「泣きたいのはこっちだっつーの」と言い捨ててサイが切れそうになるが止めるノイマン、怒りに燃えるミリアリア、やはり怒るフレイと、なんかキャラ立ちまくってるぞ。今までの扱いが嘘のように全員が大活躍。
フラガに行って欲しくないと艦長が絶叫したりしつつ、そんなこんなでアークエンジェルは肝心のストライクを失いながらもバスターを手土産にアラスカに到着。アスランもイザークたちに引き渡されカガリからお守りの石をもらったり、相変わらずトゲトゲしたイザークが影でアスランに優しく微笑んだりと、この一話でどれだけ展開したよという感じだった。
見事であったぞ。

その頃、プラントのラクス邸の庭。飛んでくピンクハロを追いかけていくラクス。その先にいたのは、手当てを受けるキラ・ヤマトその人であった……
いったいなぜ?ワープ?クローン?夢?そして次回へと続く。

もっと早くこういう展開を見せなされ。
面白かったけど、それはあくまで先週までが良ければの話。……まだこの作品を認めたくない!次回以降もこうあってほしいのだ。だからまだ絶望はしない、とだけ書いて次回に希望を見出しつつ今週は終わり。面白い週は突っ込んでも仕方ない!

上戸彩:発売が遅かったデュエル1/100。

Phase-32 約束の地に

冷静に考えればワープなどできるわけがない。
成体の完全なクローンなんか作れない。
……真面目な話だが、今後の科学がワープや綾波を可能とするかもしれないことを否定はできない。だが少なくともSEEDでそれはないと断言できる気がした。

キラは、なぜか、プラントにいたのだ。それが何故かを、君たちが知る必要は無い……!

放浪の末、アークエンジェルはアラスカにやってきた。そこで連合の幹部会はなにやら陰謀めいた談合。連合の象徴たるストライクにコーディネイターが乗っていたことが問題だったが、ちょうど彼は消えていたことを幸いとする。そしてアークエンジェルはそのままほったらかしにされる。
一方ザフトの基地には今まで何をやっていたのかのクルーゼが到着。ニコルやミゲルや虎や潜水艦のおっさんの死を振り返りつつ、しかしラスティとディアッカは無視しつつ、友人を撃ったというアスランをねぎらう。口の端に笑みを浮かべながら。さらにアスランの父が議長になったことと、アスランはクルーゼより格上になって新モビルスーツをもらいに帰るように告げる。
そしてキラを運んできたのは、マルキオという人物。キラは自爆攻撃のあとに、どうやってかコクピットを脱け出し、ぼろぼろの状態で近くのマルキオ邸前に倒れていたのだった。そしてキラがシードを持つものだから連れてきたのだと。けど知りたいことはそんなんじゃないやい。
アスランの友を殺したキラ、トールを殺したアスラン。だが仕方の無いことだとラクスは言う。さすがに(それなりに)シビアな人物のようだ。
一方ザフト議会にはナチュラル勢力からの講和申し入れが来ていた。そしてそれを持ってきたのがマルキオさんだった。
クルーゼがアラスカ攻めのことを不敵に検討しているころも、アークエンジェルは放置されていた。ディアッカをどうするかの指示さえなし。困る艦長。
さて食堂で沈んでいるミリアリア&サイ。しかし普段は食堂に現れないメカニックがやってきて、整備する機体がないことを無神経かつわざとらしく、聞こえるように愚痴ってミリアリアにショックを与えてくるのでその場を退いて、何か手を探してミリアリアを医務室へ連れて行く。そこにフレイが通りがかる。
何か言いかけるフレイに、サイは「トールがいなくて、キラがいなくて、みんな悲しいんだ。俺も悲しい。だから俺、今の君を慰める事なんかできないよ」と悲しそうに告げる。フレイは「本当はキラのことなんか」と言いかけるが、サイは「君はキラのことが好きだった」と強い調子で本当のことを言い当てる。熱い男だ。サイの言動は己の弱さを認めることであり、なおかつフレイを想うがゆえでもあり、キラを認めているからでもある。キラ×ラクスのフラグが立っていることなど気付いていなかった。キラって……

だがフレイと言い合ってるサイは、まさか医務室にザフトのパイロットが見張りもなしに放置されているとは知る由も無かった……!
相変わらずお調子者のディアッカはミリィをおちょくる。彼女の視線の先にはやけに長いナイフ。「馬鹿で役立たずなナチュラルの彼氏でも死んだか」と、まるで読心術でも使ったように言い当てるディアッカにナイフ一閃!間一髪回避。さらに連続で切りかかるミリィだが、聞きつけたサイが慌てて止める。フレイもその流れで入ってくる。
ミリィの叫びを聞きながら、フレイの頭の中にキラの思い出(使いまわしシーン)が巡る。その視線の先には半開きの引き出しと、その中に拳銃

「コーディネイターなんか、みんな死んじゃえばいいのよ!」

フレイの叫びは、ミリィを正気に戻した。ミリィはフレイを押し倒し、銃弾は外れる。最悪の事態を回避したのだった。虚空を見つめたまま涙するフレイ。
そしてアークエンジェル幹部3人に、ようやく出頭命令が下った……

捕虜を縛る場所が医務室しか無かったことは仕方が無いとしよう。しかし見張りなしはアホすぎるとしか言いようがない。ディアッカは手をベッドに縛り付けられてただけだった。ナイフをかわすくらいの範囲なら自由に動けたのだ(頭部に少し傷を受けたようだが)。おまけにすぐ近くにはナイフと拳銃(装弾ずみ)
それとキラ。やっぱり大急ぎでプラントまで飛んできただけってのが真相っぽい。フレイの言動やディアッカの移送時間などから、キラがプラントに行くまでおそらく一日ほどしか経っていない。しかし……いや、よそう
全体のわざとらしさと、キラの無茶さは今に始まったことではない。サイが男を上げたからよしとしよう。全体的には演出だって回想シーンが長いこと以外はOKだったし。
けどこのままじゃ近いうちにいつものガンダムSEEDに戻ってしまうだろう、と夢も希望もなく今週は終わり。はうう。

上戸彩:やはりまだ未登場、しかしみんな知ってるジャスティスガンダムの1/144をガキどもが作る。プラモを複数の人数で作るって考えられない。

Phase-33 闇の胎動

サブタイトルが意味判らない。
そして回想シーンや総集編もどき映像が長いのはいつものこと。(こう書くのは何回目だろう)

ミリアリアは混乱しながらも、フレイとは違うと叫ぶ。そしてそこにロメロとトノムラ(影の薄い正規軍人)が入ってきて場は収まった。しかしディアッカはとばっちりで独房送りに。最初からそうしろ
そんなセキュリティ問題を当然艦長に指摘する中尉。艦長はなんとなく自分は柄じゃないから仕方ないみたいなことを言って、でもナタルを信用してると言って去る。「だから甘いというのだ」と不満そうなバジルール中尉であるが、このふたりは感情レベルで仲が悪いとも言えない微妙な対立と言える。別に中尉も有能ってほどじゃないと思うんだけど……
死んでなかったキラはトールのことを思い出していた。第1話でのひょうきんなトール。3話でキラをコーディネイターだけど仲間と言ってくれたトール。30話で壮絶に散ったトール。何か途中が不明瞭だが、ただ涙するキラ。ラクスとの絡みはひかえめで。
でー、連合の査問会ではコーディネイターなんぞを取り立てた艦長を痛烈に批判する連合のサザーランド大佐だが、同時にアークエンジェルのせいでヘリオポリスとかアルテミスとかハルバートン艦隊とか滅ぼされたのは事実なのでしかたない。むしろただの嫌なおっさんに限って、至極まともに正論を言ってる現状はなんなのか。それから砂漠戦とか無人島とかオーブとかカガリ問題とかの査問は無かったけど、いいのか?
そして最後にフラガ・バジルール・フレイの三人に転属命令。なぜフレイが?連合のおっさんによるとフレイはアルスターの名前をもってて、しかも涙ながらに志願した兵だからプロパガンダにぴったりというわけだが、そもそもおっさんがフレイの志願動機をなんで把握してたのだろうか。そんな細かいとこまで報告してたのなら、その後の素行不良だって報告されてように……
さて前回の読心術が大当たりだったことを気にしていたディアッカは、様子を見に来たが逃げようとするミリィに、トールを殺してないことを告げて、「殺しに来たんなら、やればいいだろ」と投げやりに言うのだった。しかし殺人未遂を犯したミリィ&フレイが何のお咎めもなしなのは当然である。ミリアリアが銃もって独房に来る可能性は考えないのか、ディアッカ以外の奴ら。けどディアッカはなんだかんだで冷静なヤツだ。トールを直接殺していなくても、殺していた可能性はいくらでもあったのだ、ということを判っているからこんな発言をできるのだろう、そうだよね?ね?(不安)

上戸彩:ハロ2。あのガキどもむかつくんですけど。

Phase-34 まなざしの先

回想シーンが極端に少ないものの、作画が安定していたわけではない。頑張ってほしい。

スピットブレイクの準備は整った。クルーゼの報告を聞くザラ議長。
キラはすっかり回復(ん?)。そしてアスラン(まだ少し怪我してる…)は宇宙へ。珍しく前週を使いまわさない開幕である。

飛ばされるのを嫌がるフレイ。しかし艦長は「申し立てをしてみることは出来ると思うけど…」とえらく頼りない。ここ数週で急に無能説が公式化してきたようだ。
で、スピットブレイク……パナマの連合基地を攻める作戦だった。
だがパトリック・ザラ議長はその目的地を直前になって連合軍本部アラスカへと変更させた。指揮官クラスですらそのことを事前に知っていた者はほとんどいなかった……
そんな急な変更が技術的にも、そして指揮の面でも可能なのか(てか無理でしょう)、という問題はあるが、とにかく出来たものは仕方ない。連合側はザフトがパナマに来ると思っているだろうから(連合諜報部の手腕はどんなもんだろうか)、手薄になっているというわけだ。ここにザフトのアラスカ攻撃作戦は始まったのだった。
これには連合の軍人も驚いた……のかどうか。忘れ物を取りに戻っているとき緊急事態に気付いたフラガは、どうしたわけか基地内にほとんど誰も居ないことに気付く。そして彼は感じていた……ラウ・ル・クルーゼが来ていることを。白いディンに乗るクルーゼが基地に侵入していたのだ。基地が手薄であるということを知っていたらしい彼は、基地のコンピューターで何かのデータを読み取っていた。
そこでついに対峙するフラガとクルーゼ。放り投げっぱなしだったふたりの因縁が今、交差する。がクルーゼはあっさり逃げて、そこでフラガに置いてかれたフレイと遭遇。妖しい仮面の男フレイの親父と声がいっしょなのでフレイは困惑してしまう。仮面男も何を思ったかフレイをさらって逃げていく。

そしてアラスカが襲われると知ったキラは黙っているはずもない。ついに決心する彼をラクスはザフトの軍事施設に連れて行く。そこには最新鋭のモビルスーツがあった。思わず「ガンダム」というキラ専用の呼称をつぶやくが、その機体は「フリーダム」であったというわけだ。やっと登場かよ!と。
防衛のジンをあっさりと無力化して、キラはアラスカまで飛んでいくのだ。途中アスランのシャトルとすれ違いながらも……

今週のチェックポイント:
・なぜかフラガとの別れに戸惑うバジルール中尉。まさかここにきて三角関係に持っていこうというのではあるまいな。
・ところでアークエンジェルが宇宙艦だという事実がチャンドラの愚痴から明かされたが、えっと、まあいいか。
・でアスランのシャトルがフリーダムとすれ違ったのは、たぶんイザークが見送ってから半日くらいの時点。これでキラワープの真相は単に「可能である」というだけであったことが確実に。
・そしてフレイ親父と仮面男の因縁なんか全く無かっただけに、この先因縁を語られたら困るし、かといってただ似てるだけだったら「声優ネタ」だと罵るしかないわけで。
・ディアッカは放置。

いや、まあいいか。

上戸彩:メカコンテストの最優秀作が「ゲイツ」の名で登場することを告げ、表彰式。
が、このゲイツであるが、応募された原型(両肩のクローみたいのが特長)から比べて全然違うもの(まんまシグーっぽい)に変化してるんだけど……
メカコンテストといえば、最終選考に残ったもうひとつのメカが某有名モビルスーツの設定画をなぞった(それゆえに不自然なポーズだった)ものにしか見えず、大勢の模型好きからヒンシュクを買ったのも記憶に新しい。

Phase-35 舞い降りる剣(つるぎ)

フラガはクルーゼの見ていたデータの意味を知っていた。それは「サイクロプス」と呼ばれる装置。このことをアークエンジェルに伝えなければならない。そのへんの戦闘機で飛び出すフラガ少佐。
アラスカはもう持たない。連合の主力はスピットブレイクの当初のターゲット、パナマに集結していた。…しかし、そのせいだけではない。もとから連合はこの基地を見捨てるつもりだったのだ。
フラガがアークエンジェルにサイクロプスのことを伝え、アークエンジェルはアラスカが見捨てられたことを知る。戦線の離脱を決意する艦長。だが逃げ切れずジンのライフルがブリッジにむけて発射されるその刹那、何かがそのライフルを貫く。フリーダムガンダム、キラ・ヤマトだ!
キラはものすごい勢いで敵を無力化する。決してコクピットは狙わず、爆発もせず。そしてサイクロプスのことを聞くや、ザフト・連合、両軍に脱出を呼びかけつつ敵機全部ロックオン、全無力化。つよすぎる。あんな自動で狙う精度のロックオンで誰も殺さないとは、驚きを隠せない。
だがデュエルガンダムはシャトルのカタキ(今まで忘れてただろ!)。「でまかせを!」と襲い掛かる愚かなイザークに一瞬戸惑うキラだが、やっぱり殺さずに、蹴り落とされて落ちていくデュエル。で、アークエンジェルは逃げるが、サイクロプスは発動した。
サイクロプス。それは要するに強力な電子レンジのようなもんであり、電子エネルギーで何もかも焼き払い、人間は血液が沸騰してあべしな状態になるという非人道的なスーパー兵器である。ザフト兵も連合兵もたわばな状態でボンボンはじけて死んでいく。
で、アークエンジェルは逃げ切った。がキラが助けたザフト兵もキラの目の前で死んでしまった。プラントに帰ったアスランはラクスがフリーダムを持ち逃げさせた事件と、スピットブレイク失敗を聞く。

ディアッカは無視。ひでぶしなくてよかったネ。

電子レンジがメカを焼く速度とか、逃げようとして逃げられる装置なのかとかサイクロプスの疑惑はともかく、キラが無力化した連中は確実に逃げ送れて死んでると思うのですが。
今週は戦闘シーンが多くて、ドラマ進行は少ないけどフラガ活躍してたしそこそこかな……でもサイクロプスはちと余計だったかもしれない。残虐描写に力を入れるあまり何か見失ってる感じがした。
そしてクルーゼは連合の罠をわざわざ確認して、なおかつそのことを味方に知らせていなかった。フレイをさらった彼の真意とは。やっとまともな出番だ。

上戸彩:ネタ切れでネタに走る。HGガンダムクッキング……

Phase-36 正義の名のもとに

ラクスはどうしたのだ!?アスランは真偽を知るためパトリック議長のもとにおもむく。スピットブレイクは失敗し、攻撃目標を変更したパトリック親父の責任問題に発展していた。攻撃目標が筒抜けだったのは反逆者のクライン親子が手引きしたのだと適当なことを部下達にわめく親父だが、攻撃目標変更してるんだから、たとえ成功しても責任問題だろう。まさかそこまで考えが回らなかったか、パトリック・ザラよ?
そして親父がアスランにフリーダムが奪われた際の画像を見せ、ジャスティスによって追撃を命じる。核を使えなくした上に放棄したはずのプラントだが、ジャスティスとフリーダムにはNジャマーキャンセラーなるものが付いており、これで核によって動いているのだ。これが連合に伝わればどんなことになるか。
……核がなければサイクロプスを使えば良いのよ、というのは素人考えなのだろう、きっと。

でーそのあとーキラがフリーダムの補給は当面いらん、だけど触るなと艦長たちに告げたりなんか。いや、結局こいつナチュラルを信用してないというのがどうも(アークエンジェルクルーが裏切るようなタマか?)。それと核燃料で動いてようが無補給でいいというわけがないと思うのだが。
ついでに艦長は艦長で前回逃げたときに「責任は私が取る!」って言ってたのに今回はアークエンジェルがパナマに戻ったらいろいろ知りすぎてるから全員銃殺だよな、という展開に。あのね、艦長最初から責任なんか取れないんだから、余計なこと言いなさんな。責任を取る!ってつまり私一人だけ銃殺されるからね!っていう宣言でしょうが。無理なのはわかるけど、そんな妄言でクルーがついてくるかね?で、彼らはキラとの合流もあって、連合裏切りの方針が固まってきたようだ。

プラントではアスランが劇場にいたラクスを発見。わざわざ舞台衣装(国民的アイドルにしては悪趣味)でスポットライトつきでアスランを出迎えるラクス。ここでなぜかキラのことを回想しつつ、キラにフリーダムを渡したことを聞かされ混乱するアスラン。キラは死んだはず、そしてなぜラクスが。
でー、ラクスはなんかごちゃごちゃ言ってアスランは間違ってる、とでもいいたげなことをゴネて、追っ手がやってくるも潜んでいたラクスの部下に撃ち殺されていく。追っ手弱すぎ……
ラクスは去る。

迷えるアスランはついにジャスティスで出撃(追っ手全滅の報告はどうしたんだろうか)。だが「正義」の名はどこかむなしい…

しっかしラクスは何が言いたいのだ。アスランだってザフトのためと信じ、自らの意思で戦ってきた。キラとの再会がそれを狂わせて、アスランはウジウジ悩む。そこまではいい。
が、ラクスの言い分を聞くと「キラの仲間にならねば、お前は虫ケラだ」とでもいいたげである。アスランが何を正義と思い、どんな気持ちで親友を撃ったと思って……「かっとなって殺した」だったりして……ハハ
そして私はラクスが致命的に嫌いになったのでした。
…追っ手を問答無用で殺すラクスは、不殺主義者のキラとは対立するのだろうか。

上戸彩:ガンダムクッキングはつまらないから勘弁。

Phase-37 神のいかずち

冒頭でアスランは出動した。
そのころアークエンジェルはオーブに保護を求めて寄航。そこでウズミ様がなんか連合のやり方を批判したりなんかするが、なんか中身スッカラカンだという印象だが、私の頭が悪いのでしょうか。あとディアッカに久し振りに出番。彼の食事を用意してくれる親切な調理師がいたので、ミリィが持ってく。事情が飲み込めてないディアッカだが、それより殺人未遂起こしたミリィをその被害者の所にけしかける神経とはこれいかに。
一方、アラスカで生き残ったクルーゼたちザフト軍はそのままマスドライバーを有するパナマに攻撃、ザフトの秘密兵器グングニル(なんか装置を宇宙から飛ばして、ジンがその巨大な手で巨大な暗証番号を押す。すると周囲の電子機器を停止して、人間は無事。しかしマスドライバーのみなぜか破壊される)によって連合製の量産型MS「ストライクダガー」も形無し。さらに捕虜を取らずに皆殺しにする非道のザフト。これにはイザークも呆れていた。なぜか格好よく佇むデュエルガンダム。
で、オーブにはストライクが残されていて、カガリが何も反省しないで乗るとか言ってるのをフラガが乗ると。

「神のいかずち」、それはグングニルのことかね?まあどうでもいいや。
それよりザフト脅威の軍事力。いくらスピットブレイク失敗で焦ってるからって速攻でパナマ攻めして、しかも勝利ってのはどーゆーことさ。そんな早く倒せるのならなんで今まで連合は生き残ってるのさ。スピットブレイク発動までにさんざん時間をかけたくせに、次の基地まで一瞬で攻められるような指揮系統とはどうなってるのだ。ゲームでもそんな簡単にはいかんぞ。
今更真面目につっこんでどうするのかって感じだけどさぁ。
あとクルーゼはフレイをさらってどうするつもりなのか。フレイは兵士ではない云々って言ってたが、まさか助けたつもり?あのクルーゼが?
でーカズイ仲間ハズレにするサイ&ミリィってのも。カズイが根性無しなのは今に始まったことじゃなかろうて。むしろアラスカで殺されかけたのだから逃げたいカズイのが自然なのに。あと食堂に調理師がいたのが個人的に衝撃だった。

上戸彩:まだクッキング。ガンダムマーカーでの塗装は綺麗に仕上げにくいという難点があるんだにゃー。

Phase-38 決意の砲火

アスランはアラスカの惨状をこの目で見に来たり、手伝わないオーブにキレた連合がブルーコスモス版クルーゼみたいなアズラエルさんといっしょに攻めてきてアークエンジェルはオーブにつくことになって、艦長が頼りないって自分で発言してウズミ様の言う事が単なる愚痴にしか聞こえなくてカズイは降りてサイはそれを認めてキラは物陰でそれを眺める役で、ディアッカはおとがめなしで放り出されその際ミリィを人質にとってディアッカが悪さする可能性とかそういうこと考えてないんだろうなっていうか。アスランがザフトスーツのままマルキオさんの家によったりね。やっぱりマルキオさんもワープしてるような気がしないでもないがとにかく戦闘シーンがメインであり薬物でパワーアップしたぶち切れ連合3悪役がひっぱったあげくにようやく登場でありますよ。

なんてーかね。最近ディアッカだけがこの番組の良心みたいな気がしてね、彼の出番が少なすぎるんちゃうかと。これは個人的なひいきだけではなく、ディアッカ・エルスマンが例によって最高評議会メンバーの息子であり、しかもこいつはアークエンジェルにとってはキラ以外で初めて直接接触したコーディネイター。そしてこいつは第8艦隊を落としまくった生粋のザフトでもあるし、ニコルの恨みだってある(と思う)。そのうえで、彼は個人的レベルではナチュラルを恨んでいるわけではない。だがそんな微妙な立場の彼にはミリアリアが適当に食事を運んでくるだけで、他の連中は見向きもしない……それどころかディアッカはストライクのパイロットがコーディネイターであることも知らないし、そのパイロットが一時戦死扱いだったこともいつのまにか戻ってきたことも全然知らないだろうて。なんとかフォローしてくれるんだろうかね。
そんなディアッカは、まあミリィに負い目もあることだし、アークエンジェルを助けるというのも無理のある展開ではないのだけど、モルゲンレーテにあるって言ってたはずのバスターガンダムをどうやって持ち出したのか描写もなく、新ガンダムVS旧ガンダムという熱い展開もなく(それは来週に期待か)、ディアッカは戦闘機を落としただけ……
連合ガンダムは待たせた甲斐あってなかなか派手に活躍してくれたし、フリーダムも強いものの一人で全て壊滅させるような描写も無かったから結構盛り上がって良かったのだけど、最後にアスランが飛んできて「ニコル爆死→ラクス→マルキオ邸のザフト嫌いのガキ」の回想コンボが決まって台無しですぜ。
そしてアスランは結局キラを助けて終わり。ニコル爆死ショックだけでアスランの葛藤を描いたつもりとは言わせない。来週でちゃんと説明してくれぃ…

上戸彩:他人のプラモを途中で勝手に作るようなガキがいたら殴り殺したくなると思う。許せんのは、そいつが『途中で作った』ということだ!

Phase-39 アスラン

せっかく登場の連合3大ガンダムだったが、案の定ジャスティス&フリーダムの無敵タッグには歯が立たず。たしかに無敵の装甲を持つフォビドゥン(ビームは曲げる。実弾も弾く)は少し活躍するものの、精神面に問題のある三人は統率すら取れず、仲間割れをはじめる始末。挙句に薬が切れて全員引き上げてしまった。他の連合ザコも背中を向けていっしょに逃げてしまう。なんだこいつら…ガンダムがいなくなると帰るしかない軍隊とはどんなのだろうか。というか戦争国家ではないオーブの軍と互角にすら戦えない情けない連合軍。それともアズラエル氏がこの部隊の最高司令官より格上なのだろうか。それにしてもこのガンダムは想像以上に弱い

さて、ようやくアスランとキラがまともに会話できるチャンス。ディアッカがいることを気にとめる者がいないってのはかなりアレだが、それ以上に回想シーンが長すぎて、何が言いたいのかさっぱりだったりするのだが、なんか結構ひどいこと言ってたような……
えーっと、さ。アスランはキラを許せないはずだったが、親父が馬鹿だったことと、ラクスがちょいとイチャモンつけてきたこと(あとキラ殺害のときにカガリが文句言ってきたこと)で心変わりしかけていたわけで、だからってこの二人(3人)を重点的に回想しまくると、「これは俺個人の意思だ!」という声もむなしく響くってもんですゼ。まるでアスランが自分の考えも持たないでラクスのせいでコロッといっちゃったみたいではないか。いや、現にそうだという感じはあるが。
まあキラとしてはそんなアスランの事情を知ってか知らずか笑顔で受け入れるというか、ニコル殺害のことを、「彼の事を知らない」とか言って「でも君もトールを」っていうか、こいつらの間ではつりあいが取れてるって意味なのだろうか。(ミゲルはいなかったことにする)いやまあ、あれは戦争だから仕方ないのさっ、ていう言い方は間違いとはいえないが、「これから」戦争を終わらせようとするやつ(まさか戦火を広げるつもりではないと思うが…)が笑顔で言うない。しかもミリィの前で。そんなミリィはトールのことで何か言いかけるディアッカに怒ったりしてさ。なんか変だよな〜。ねえ、もしニコルがディアッカの親友だったらどうするつもりだったわけさ。
…フン、まあいいわ。アスランとキラのアツアツぶりに怒る気も失せた、というのも偽らざる心情。もういいんじゃ。もはややおいを通り越して(後略)

上戸彩:1/100が増えたが、うち3機がストライクである。

そして最終シリーズへ…

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