[ ファイナルファンタジー2(FC版) ]
初期ステータスクリア(第四期レトロ賞受賞作品)
【説明】
従来のFF2の低ステータスクリアーは、HP・MPのみを上げない方式のものが、主流でした。

さらにステータス、熟練度、回避レベル、魔法防御レベルを上げないところがポイントになります。

【このやり込みのポイント】
ブラッドソード、こだいのつるぎ、ねむりのけん、マサムネは禁止バグも必要最小限の使用にとどめています
(ステータスを上昇させないために、ステータスロックのみ使用)
ただし、回避不能なバグは発生していますが。
(例えば、全体攻撃を受けた時点でバグ発生)

 従来のやり込みでは、熟練度や回避レベルを際限なく上げてよいので、物理攻撃に対しては無敵。
敵は瞬殺可能となり、事実上戦術は関係なく、ザコ敵に倒されない、早いターンにボス敵に魔法を使われない運のみが重要になってきます。

今回の攻略では、熟練度と回避レベルを上げることができないので通常攻略でも必須になる、回避率をきちんを上昇できないことが最大のポイントになります。
(FC版で回避率を無視したプレイをすると通常のクリアーすら非常に困難です)
(リメイク版では、回避率を無視してもさほど問題なくクリアーできる)

しかし、戦術を練ることにおいて一部バトルを除き50%以上の勝率で勝利することが可能になります。

FC版だからこそ可能なシステムの隙間をついた攻略をしてます。

【基本攻略】
ザコ戦:エンカウント飛ばし
ボス戦:各種アイテムを効果的に使用する

ボス戦は熟練度が低くてもまともに機能するアイテムを中心にして戦います。
ただし、2種類しかアイテムを装備できない上一部のアイテムは自分にしか使えないです。
そのために、戦闘のバリエーションが少なくなります。

リチャードやレオンハルトが加入すると、基本能力が非常に高いので、戦闘がかなり楽になります。

【苦労した点】
1.キマイラ戦
パーティが貧弱な上に(初期メンバー+レイラ)ほのお7を使い、数も多い(1〜4体)という非常に難しいバトルです。

このバトルだけは、戦術を練っても完全に運だのみになります。全バトルで最も勝率が低い戦闘です。

2.ラスボス戦
レオンハルトさえ運が悪ければ、即死するフレアー16を使い全能力が異常に高いです。
ブラッドソードやマサムネの使用を禁止しているために短期決戦もできません。
いかにして、攻撃をしのぐかが問題になります。

アスピルのレベルを上げる事ができないので、いきなりMPを全てなくす戦術も取れないのがポイントです。

【問題点】
 即死攻撃に頼りすぎた気もします。
どちらにしても、取れる戦術は限られるので、力押しもしくは運だのみになるのでしょうが・・・・
(スルメさんのコメントより)


●審査員からのコメント

<FF2プレイの「記録」として> 
  FF2初期ステータスクリアという、金字塔的作品です。着実に蓄積されたノウハウに基づきつつ、
  攻略全般に際し違和感も少なく、正統派(?)のやり込みとして興味深い作品です。
  

  FF2では例えば全体魔法を吸収するとか跳ね返すとかいった事が出来ない
 (例外的にミスリルミラーを使って消すことは出来る)ので、一発全体魔法を浴びると
  途中加入の初期ステータスでもそこそこあるキャラ(レポートでは「4人目」)以外は
  ばたばた倒れていきます。仮に専門的な理解・知識無しに挑戦した場合、難敵キマイラ
  どころかレッドソウルだけでも途方に暮れてしまうでしょうし、4人目戦力の乏しい
  ミシディアの洞窟やリバイアサンの始めあたりは相当厳しいはず、終盤の長めのダンジョンでは装備品は
  変えられるとの事なので、リチャード・レオンハルトは盾装備による逃走などである程度は凌げる
  かと思いますが、結局普通にこなすのは不可能といってもいい位の試行回数を余儀なく
  されると思います。なお、ディストの洞窟は熟練度系のやり込みでは共通の難関といえると思います。
 
 <条件について>
  まず、【問題点】についてですが、FF2の特徴であるアイテム2枠を活用して初期ステの
  キャラから強力な即死魔法を繰り出されています。これは問題どころかスマートな攻略法で評価できます。
  
  エンカウント飛ばしについては、個人的には仕様の活用として容認の考えです。スルメさんが
  触れられているFF2における有効な手法が既に列挙されており、ザコ敵に対しても基本的には
  組み合わせの問題であり、成果の薄い試行回数の追求はやめて現実的に達成する方法いう事で私は
  理解しています。また、即死魔法の活用と併せ目標達成の為に使えるものは使い切るという方針(なのでしょうか)は
  貫徹されています。


 <エンターティンメント性>
  初期ステータスクリアが条件の中心となっています。記録的なやり込みとしてはシンプルで
  いいのですが、魅せるやり込みとしては、個人的にはこれに加えてアイテムについても何かの制限
 (実際には厳しいのかもしれませんが、例えば同一アイテムは計3つまで)とか、折角の飛ばしの
  採用ですから、特に少戦闘回数をやりこみ要素に加えられてはどうだったか。と個人的には思います。
  FF2の序中盤には財テク的要素もあると思っているので、序盤の手馴れた下準備が入ってくると
  エンターティンメント性も上がったのではと思います。この記録的やり込みも厳しい戦いを切り
  抜けておられますが、攻略手段について少し大味な部分があると思います。ただ、肝心の条件確定後の
  攻略内容はスキがほとんど見当たりません。全体を通して基本が押さえられており、かつFF2のシステムと
  プレイヤーの自然体との融和によるやり込み作品として、魅力を感じます。
(2004/03/07 評:ほげほげNTさん)
スルメさん
→スルメさんによる解説
04/03/02 公開
■この作品の著作権はスルメさんにあります。無断転載は禁止です。

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