[ ティアリングサーガ ]
ノーセーブノーダメージクリア
 題材にしたゲームは任天堂からではなくエンターブレインから発売されたFEシリーズ(一応違うということになってますが)、ティアリングサーガです。
 基本的なクリア条件はタイトルの通り、ノーセーブとノーダメージ、この2つです。
より詳しい内容については本文中の「クリア条件」の項を参照して下さい。これは色々な制限を加えようとして行われたものではないので、ここでクリア条件に関する詳しい説明等を行う必要はないでしょう。

 ということでここでは「よく頑張った!感動した!」という点などを述べよ、ということなのですが、アピールしろと言われても、ノーセーブノーダメージという条件のもとでは、どこが厳しいとかここで苦労したとか、そういう次元の話ではなくなります。程度の差こそあるものの全MAPが厳しく、そしてプレイ中の全ての瞬間が危険となります。
 それでもあえて挙げるならば序盤のMAP1〜3,中盤のMAP9,遭遇戦での育成、MAP13,17〜19,26,29,終盤のMAP34,37,40などが特に厳しいとは言えますが、それはイコール他のMAPが安全だということを意味するわけではありません。
 何と言っても、ほんの一瞬の油断、あるいはたった1つの操作ミスが即ダメージに繋がり、それによって今までの苦労が全て水の泡になってしまうわけです。
 そしてそのような油断は、むしろ難しいMAPよりも簡単なMAPにおいてより生じやすいのです。
 つまり、緻密な戦術や戦略、閃き云々というのはもはや当然として、プレーするのが人間であって機械ではなく、さらに機械であるPSというハードも絶対確実な永久機関ではない、という物理的な現実が非常に重くのしかかってくるわけです。
 とは言え、そのような話はまえがきやあとがき、そして攻略本文などに書いてあることですし、ここでそれを繰り返すのはやめておきます。あとは本文を読んでいただければ、ここであえてそれに付け足すべき事はありません。

 また、このノーセーブノーダメージという条件は改めて述べるまでもなく、現在やり込みの基礎知識さんからの借用です。
 ハッキリ言って個人的にはあのTオウガノーセーブノーダメージを越えるやり込みはこの世に存在しないと思いますが、今回のやり込みであの狂気の領域へと踏み出す最初の一歩くらいにはなったのではないか、と信じたいです。

 最後に、最近はパクリ云々というのが大きな問題となっているようですが、パクリという蔑称は、後追いその他の外形的条件によってのみ決められるものではなく、恥を知らず、誇りも失っているような明らかな贋作に対してのみ用いられるべきでしょう。
 少なくとも今回のやり込みではそこまで卑屈になってはいないつもりではあります。それでもパクリに見えてしまうかどうか、それは私自身には分かりませんが。
(MS-06さんのコメントより)


●審査員からのコメント
このティアリングサーガ(以下TS)をノーダメージで攻略しようという発想をする時点で既に凄まじいのですが、この攻略をノーセーブで可能な理論を立て実際にプレイし実証したというのが常識を逸しています。

ステータス上昇の吟味してのキャラの強化という作業は通常プレイでも行うのですが、実際プレイした人ならノーセーブでこの作業をやろうとはまず思いません。
その理由として、期待値通り上昇してくれないステータス、序盤の軍資金のやり繰り、序盤に安全な稼ぎ場が少なく、そしてこの過程をノーセーブノーダメージでやる為、敵の反撃でダメージを被る可能性を0にする必要があります。
敵の命中率、必殺率が数パーセント残っても余裕で避けれると思うかもしれませんが、このゲームは数パーセントの攻撃が結構な確率でヒットしてしまいます。
実際、些細な操作ミスで数度の攻撃回避チェックを強要され終了しています。
序盤のマップは試行回数を増やす事で何とかなりますが、数十時間プレイした後半で数パーセントの攻撃回避チェックをノーセーブではやるのは正気の沙汰ではありません。

MAP11はノーダメージ攻略が理論上可能だがノーセーブなら事実上不可能というマップであり、もし必須イベントならばセーブ有りで攻略となる訳ですが、このマップは外伝扱いで回避可能です。
サムソンとエリシャが参入しないのは残念ですが、回避し続けるのに賭けるのはあまりに無謀です。
それでも終盤の高射程攻撃、高火力&高命中力、高耐久力のボスの存在、増援や召喚、ワープで特攻してくる魔女の存在で結局運勝負になるのでは?と思ってしまいますが、疾風の技や各種○○の戦士、MAP15の軍資金調達イベント、キャラ専用武器、カリスマや支援効果、能力アップアイテム、お守り、数少ない移動力が成長するキャラの存在、そしてレティーナ(ちんもくの杖とレティーナ効果)の存在により安全確実な攻略法を確立させることが出来ます。理論上可能となった訳です。
これに関しては絶妙な数値、タイミングでイベントを設置した製作者側も称えるべきでしょうね。

MAP3以降は確率に依存しない攻略(レベルアップの吟味はある)ですので、ミスしないようにプレイするだけで攻略可能のように思えます。理論上は攻略可能です。
ですがプレイヤーも人間ですし、精神的苦痛やストレス、物理的時間的な拘束により操作を誤ったりしてしまいます。実際にMAP40で凄まじい歴史的悲劇が起こってしまいました。よく立ち直れましたね…

それとこの攻略ではステータスの吟味とランダム配置されるMAP等でソフトリセットを利用しています。
プレイした事の無い方から見れば胡散臭く見えてしまいますが、ステータス上昇の期待値はハッキリ言ってあてになりません。吟味しなければ確実な攻略は不可能です。


攻略レポートは、プレイした事の無い方にも理解可能なとても親切な構成になってます。
以下に幾つか要点をピックアップしてみようと思います。

・MAP1、MAP2
敵味方の実力が拮抗しており命中率と回避率が厳しく、最終的には運勝負となります。
ですが序盤であるので試行回数を増やせば突破は出来ます。MAP3以降の運勝負は無謀です。
仲間選択ではレベル15のリーを捨て、将来性のあるレベル1のナロンを参入させています。
ナロンはクラスチェンジ時のボーナスが凄まじく、ナイトの証はMAP3で入手できます。絶妙。
難関MAP9は彼の活躍によりクリアが安全確実となります。吟味も厳しい値ではありません。
 
・MAP3
運に頼らない攻略にするためにはキャラ育成が必要なのですが、資金面と安全に稼げる場所が問題です。
これをMAP1で入手出来る高価なアイテムの売却、そしてMAP2のボスへの手槍作戦によりクリアしています。

・遭遇戦
稼ぎMAPと言っても育成序盤は厳しいです。それを「ゾンビにキャラ専用武器で攻撃」という価値観が
崩壊しそうな行為で安全にレベルを上昇させています。守備力が上げれば安全になるのでキッチリ上げます。
使うキャラを全て上げれば良いのでは?と思うかもしれませんが、実際にやるとプレイヤーが死にます。

・MAP18、MAP19
MAP18はマホバと城壁の敵の攻撃範囲が厄介なのですが、マホバの謎の行動によりクリア可能に。
MAP19はガーゴイルの必殺率が危険すぎるので接近する前に制圧します。
イビルワームの脅威を取り払い2ターンで制圧する様は必見です。

・MAP25、MAP26b
レティーナを仲間にする為にこれまで数々のフラグを立て、そして最後の難関のクライスの試練があります。
MAP26bでは貴重なMOVプラスを入手出来るため、砂漠の拠点を制圧します。
MAP26bにはソードマスターのゴルゴダが居るのですが、機転を利かせあっさりと無力化してます。

・MAP29
転送の杖を惜しげも無く使ってくるレネを無力化する方法が美しいです。
一本道の地形を利用して、強制出撃のキャラを安全に守っています。

・MAP37
リュナンが聖剣でドラゴンゾンビと一騎打ちするMAPですが、とある理由でリュナンでは倒せません。
メリエルを育成し、スターライトで聖竜のウロコの操行の上から削り殺そうとは凄すぎです。
メリエルはこの後もMAP兵器で鬼神の強さを見せてくれます。

・MAP40
ボスの射程内に居るティーエが最大の問題です。
それをどのように解決したのか。それは是非レポートをご覧下さいませ。

最後に。
最終MAPでの歴史的悲劇でMS-06さんが受けたダメージは一体どれほどのものだったのでしょうかね?(笑)
(シリアス)
MS-06さん
→MS-06さんによる解説
02/04/13 公開
■この作品の著作権はMS-06さんにあります。無断転載は禁止です。

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あなたの作品を読まさせていただき感謝します。MS-06さん。
ティアリングサーガのやりこみの中で世界一と思える内容で
ティアリングサーガの奇跡的な設定を示してくれた事とあな
たの努力を尊敬します。
saga■05/08/25
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