[ ドラゴンクエスト4(FC版) ]
平均レベル8.75でクリア(第二期敢闘賞・レトロ賞受賞作品)
PS版DQ4が発売されている御時世なのですが、世相を離れ、FC版DQ4の極限最低レベル攻略を今更ながら応募させていただきます。条件は次の通りです。

■パーティの最高レベルを極限最低に抑え、かつパーティ平均レベルを抑えることを目的とする。
■種や木の実の使用については、ボスから手に入るもの(1ボスにつき1個のみ)、宝箱やタンス・壷などから確実に入手できるものについては使用可。雑魚敵から偶然入手したものは使用不可。
■裏技は8逃げ・カジノコイン大量入手・時の砂による4逃げ技を使用。他(透明気球など)は不可。

3・5・6と次々と驚くべき記録が達成されていく中、なぜか放置されていたDQ4低レベル。その理由は取り組み始めてすぐにわかりました。ステータス吟味が本当に大変なのです。ボス戦での吟味もザラなのです。5章では仲間キャラがAIでしか動かないのがキツイのです。ボスの自然回復が大きく、そして、強いのです。

兎にも角にも大変だったのは、やはり単調作業の多さと、620回もの挑戦の末勝ち取ったアリーナLv7による武術大会突破ではあるのですが、最も精神的にキツかったのは、昨年、合計Lv73攻略(プレイ時間約170時間)を達成し「ようやく終わった」と思った矢先、アンドレアルが風神の盾で飛ぶことが判明した瞬間でした。もう一回やらなければならないのか…と思い気を失いそうになりました。教訓:「経験値調査はしっかりやりましょう」。

でも、この攻略を通じてとても多くのプレイヤーの方々との交流の機会を得ることができ、今はとても満足しています。内容的にはエスターク戦とデスピサロ戦前の3ボス戦が気に入っています。
(Pararaさんのコメントより)


●審査員からのコメント

この作品は、DQ4の低レベル攻略の8逃げありVerとしてはもう最終形なのではないでしょうか? 経験値分配、ボス戦略共に完璧に固まっていて更新の余地は無いように感じられます。
(全ボスの経験値を考えると、最高レベルを抑えつつの低レベル攻略ではこれが最低値だそうです)

この攻略中、特に驚かされた点が3点ほど・・・

まずは、ゲーム開始前に、トータルの取得経験値から各人の最終レベル・経験値配分を確定させてしまったためにレベル7で越さなければいけなくなった2章の武術大会。はっきりいってここをレベル7で越そうなんて自殺行為もいいところですが、それを620回もの挑戦の末突破したあたり、執念が感じられました。(この戦闘では運だけが必要)

また、5章ではAI戦闘であるにもかかわらずキャラを自由自在に操り、AIであるとは信じられないほどの理詰めの戦術を打ち立ててます。特にエスターク戦での一人生き残りパターンは非常に美しく感じられました。

あとはステータス吟味の大変さですね。DQシリーズで吟味が必要なのはDQ3&4だけなのですが、このDQ4では最終レベルを抑えるためにボス戦でも吟味をしないといけない! タダでさえ勝率の低く、時間もかかるボス戦で吟味を行うとは・・・ その労力は計り知れません。

発売から10年以上経ってやっと一つの終焉を迎えた感のあるDQ4ですが、このレポートが今後のPS版DQ4攻略に活かされるといいですね♪
(英)


言うことを聞いてくれないAIの行動を制御し自分のものとしているだけでも驚きですが、もはや伝説と化した「武術大会620連戦」を始めとして、誰が見ても「それは無理だ」と思える難関をいくつも乗り越えています。
レベルアップのたびに繰り返させるリセットの回数にも注目。良い能力値上昇を得るためとは言え、勇者がLv1からLv5でたった4回レベルアップする間に391回もリセットした人が他にいるでしょうか。それどころか、低レベルであるにもかかわらず、ステータス上昇を狙うためにキングレオを48回、バルザックを40回倒し直しています。極限低レベルクリアであるにもかかわらず、各ボスに対して必勝に近い戦法を編み出しさなければならなかったわけです。

ドラクエで、Lv1以外での「極限低レベルクリア」が達成されたのはこの作品だけです。20世紀で5本の指に入る立派な作品と言えるでしょう。
(おてう)
Pararaさん
→Pararaさんによる解説
01/12/03 公開
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