先ほどの説明でいまいち使い方がわからなかった方もいると思うので、応用例を載せておきます。じっくり読めば理解できる・・・はずっ!
とりあえず、最も典型的な例として、めざパ氷の紙ライコウの作り方でも書いておきます。
作るライコウ
レベル:55
技:10万ボルト、めざパ(氷)、吠える、眠る
個体値:BDFF
努力レベル:63,0,63,63,63
まず、元のポケモンを選びます。元が何でも後で調整できますが、できれば1つ手順が減る電気タイプがいいです。ここではサンダースとします。勿体無いって人は、コピーするかピカチュウでも使ってください。なお、攻撃努力値を0にする作業を省略できるよう、捕獲した直後のものがいいです。
まず個体値をいじります。作る個体値は攻撃B、防御Dです。10進法でBは11、Dは13なので、欲しい番号は16*11+13=189です。
4の表で個体値をいじれる番号を探すと、20,21,43,44です。1匹目と2匹目、技番号と技のPPの違いですが、安定性を取って2匹目のデータを変えることにします。
道具の43番目でセレクト→技チェンジで、技の残りPPと2匹目の個体値が交換されます。番号189が欲しいので、ポイントアップ2回使用・残りPP61の技(189=64*2+61)(バグを使って作ってください、詳しくはこちら)を持ったポケモンを作ってください(それなりにレベルの高いゴミがいいと思います)。サンダース(a)、PP調整したポケモン(b)を用意し、b,aの順に並べ、道具の43番目でセレクト→調整した技でセレクト→逃げます。これで攻撃・防御の個体値が変わりました。
次に個体値下2桁です。作る個体値は素早さF、特殊Fです。Fは10進法で15なので、欲しい番号は16*15+15=255です。
ポイントアップ3回使用・残りPP63の技(255=64*3+63)を持ったポケモンを作ります。先程のサンダース(a)、PP調整したポケモン(c)を用意し、c,aの順に並べ、道具の44番目でセレクト→調整した技でセレクト→逃げます。これで攻撃・防御の個体値が変わりました。
努力値を攻撃以外MAXにします。努力値は最大63002です。63002=256*246+26より、ポイントアップ3回使用・残りPP52の技(246=64*3+52)、ポイントアップ0回使用・残りPP26の技(26=64*0+26)を持ったポケモンを用意します(違うポケモンが1つずつ持っていても可)。表を見ると、2匹目の努力値は33〜42で交換できるので、例えばHP努力値をMAXにしたい場合、先程のサンダース(a)、PP調整したポケモン(d)を用意し、d,aの順に並べ、道具の33番目でセレクト→ポイントアップ3回使用・残りPP52の技でセレクト→逃げ、道具の34番目でセレクト→ポイントアップ0回使用・残りPP26の技でセレクト→逃げとします。これでHP努力値はMAXになります。
1度技を変えてしまうと、もう一度PP調整をしなければならないので、dをコピーして複数持っておくとラクです。
道具の○番目でセレクトの部分を変えながら、この方法を何度も使い、攻撃以外の努力値をMAXにします。
表を見ればわかりますが、個体値(攻撃・防御)をいじるときにタイプ2までいじっているので、これを元に戻します。
ライコウのタイプ2は電気(番号23)なので、ポイントアップ0回使用・残りPP23の技(23=64*0+23)を持ったポケモンを作ります。2匹目のポケモンのタイプ2は、道具の22番目で交換できます。先程のサンダース(a)、PP調整したポケモン(e)を用意し、e,aの順に並べ、道具の22番目でセレクト→調整した技でセレクト→逃げます。これでサンダースのタイプが元に戻りました。
いよいよサンダースをライコウに変えますが、その前にレベルを上げておきます。金銀でアメを増やすのは多少億劫ですし、初代で上げる際、中身をライコウ――初代ではいないポケモンに変えた後にレベル上げするとどんな事故があるかわからないので、このタイミングであげるのがベストでしょう。
攻撃努力値が入らないよう、アメを連打します。一応50まで上げたところで中断します。
なお、ピッタリ55にしても、必要経験値の関係から、金銀に送ったときにレベルは下がってしまいます。まあ向こうでもアメは増殖できるので狙って55にする意味もないと思いますが。
別にこの作業はなくてもいいです。また、逆にレベルを下げたりもできます。金銀でもできますが。
サンダースをライコウにするのに、まず中身をライコウにし、育て屋を利用して正しい(かどうかは微妙だけど^^;)外見を作ってもらいます。2匹目の中身は道具の16番目で交換できます。ライコウの番号は172なので、ポイントアップ2回使用・残りPP44(172=64*2+44)の技を持ったポケモンを作ります。先程のサンダース(a)、PP調整したポケモン(f)を用意し、f,aの順に並べ、道具の16番目でセレクト→調整した技でセレクト→逃げます。これで、サンダースの中身がライコウになりました。ばんじゃーい。
いよいよ最後の仕上げです。先程のサンダースを育て屋に預け、引き出します。このとき金を大量に巻き上げられることがありますが、ここまで来るとそんなこと気になりません。1万円ぐらい景気良く払ってあげましょう。どうせ金の玉99個売れば50万ほど入手できますし(ぁ
なお、ライコウは初代にいないので、外見を見ると激しくバグっていますが(むしろバグっていなかったら失敗)、気にしたら負けです。というか見るな。
あとは金銀に送るだけです。全ての手順を正しく踏んでいる場合、なんの問題もなく「ライコウを かわいがって あげてね!」とか出るはずです。
失敗した場合・・・
金銀に送れる条件は「外見・中身・タイプ1・タイプ2が一致している」ことです。「ライコウに」と出ているということは、外見・中身は一致しているはずですから、恐らくタイプが違っているのでしょう。もう一度「タイプを戻す」をしてみて、それでも無理ならタイプ1も戻してみてください。
見かけ上サンダースという事は、「外見・中身ともにサンダース」か「外見サンダース、中身は他」かのどちらかです。
とりあえず育て屋に預けて引き出してみて、サンダースのままならもう一度「中身をライコウに変える」をしてみてください。外見がバグっていたら、それを交換に出してみてください。
これは、中身を変える所でミスをしたのだと思います。「中身をライコウに変える」からやり直してみてください。
その他、思いもよらない事故で、金銀に送った後にミスに気づくことがあるかもしれません。その場合、(金銀にしかいないポケモンなら虫取りバグ(知らない人はこちら)を使用し、)前作に送りなおしてやり直しましょう。念の為、サンダースは努力値まで変えた段階でコピーをとっておくべきかもしれません。
仕上げに技を技マシンで揃えます。ない場合は送る前に前作でおぼえさせておきましょう。
めざパのタイプが氷であることを確認したら、レベルを上げ、完成です。
理屈さえ分かっていれば、これの応用で何でもできるはずです。
(持ち物については、筆者が執筆段階で特に欲しい持ち物がないためやり方がわかりません。知りたい方はググってください。)
なお、バグを使ったロムで他人と通信する場合、その旨を必ず報告してください。最低限のマナー(というのもおこがましい気もします)です。
また、このバグ技をつかっていかなることが起こっても、またどんなにこのページに嘘が書かれていたとしても、その責任は負いかねますので、その辺はご了承ください。
・・・ちなみに、このバグ技を使ってもセレビィだけは出せないようです。
セレビィの番号は218(これは本物をコピーした個体で確認済み)なのですが、これを使って送ろうとすると218番のメリープになってしまいます。これは本物のコピーを偽装して前作に送り、外見を作って送り返そうとしてもそうなってしまいます。
金銀ロムの中ではどのようにしてメリープとセレビィを区別しているのでしょう? それさえ分かれば作成できるような気がするのですが・・・
情報を持っている方はご一報お願いします。