はじめに

機動戦士ガンダムが始まって、すでにン十年。
ガンダムXは打ち切られて、08小隊はラストがアレで、ターンAガンダムは好評を得るもなんか適当な扱いをうけ、最後にGセイバーによってガンダムは死滅したかに思えた。
……だが、ガンダムは終わってはいない。今も模型屋にはGガンダムやガンダムWのプラモが再販されて置いてある。DVDも出る。終わってない。終わっていないんだよ!

かくして、誰も期待していないガンダムSEEDがやってきたわけです。

とはいえ、スタッフは「サイバーフォーミュラ」「カウボーイビバップ」「無限のリヴァイアス」。そしてメカデザインは大河原邦男と、超豪華。まだまだ予断を許さぬ状況。どうだ?!

現状確認

8/22

まだまだ放送前。もうすぐプラモは出回るんだっけ。なんでも8月から10月まで「模型→漫画→放送」の順に展開するそうです。
平成ガンダムのプラモはVガンダム以来1/144で500円という基本フォーマットだったのですが、今回はデフレ仕様なのかディテールを甘くした分(足裏とかがスッカラカン)300円でリリース、だそうです。SDガンダムの安いやつが400円で相場ですから、強烈に安いというわけです。
うう、私は模型スキルが低いから500円のほうがいいんだけど……バンダイの腕に期待、と言いたいところだけど最近のマスターグレードの出来を見るに『………』です。というか買う気なのか。

肝心の番組はどうでしょ。今のところあんまり評判は良くないです。特にキャラクターデザインではみんな同じ顔に見えるってのが今言われてる事で。それよりシャアみたいな覆面の人はギャグにしかならないからやめたほうが。
メカも評判悪いけど、大河原さんなので全然心配してません。この人のは動き出すと全然違うから。
しかし、一番の心配は、これが「ガンダム」であるということです。ガンダムである以上、どんなにいいスタッフでも破綻するんじゃないか?ってことです。
ま!不安要素はそれぐらいですね。期待せずに見てみましょ。

8/30

プラモ売ってました。300円シリーズはヒザもヒジも動かない立ちんぼうみたいです。うー。
第一弾「ガンダムアストレイ」は本編に登場しない機体で、外伝としてどこぞで連載されるそうです。詳しくは判らないのですが、ガンダムアストレイはブルーとレッドの二種類が存在して、でもって連載は4つの雑誌で展開するとかなんとか。
「ザ・スニーカー」での連載は緒方剛志(※)だ!
……昔、どういうわけかガンダムWの外伝ストーリーがあったんですよ。あれと似てるな、と。
で今のところガンダムSEED本編の雰囲気がガンダムWにそっくりだったりするんですよね。
今の調子だと、「面白いガンダムW」になるんじゃないか。さもなくば「つまらないガンダムW」か。(Wのファンは怒らないでくれい)

※緒方剛志:ブギーポップとかで有名な人。私はよく知らない。ガンダムファンらしいが、ガンダムファンくらいどこにでもいる昨今ではそんなことどうでもいい。
ただ、「隣り合わせの灰と青春」(ベニー松山氏の有名なウィザードリィ小説)文庫版のイラスト以来、私はこの人にいい印象をもっていない。
だって「匹」で数えるようなバンパイアをまともな顔に描いたり、「顎ひげがある」ってキャラクターに髭描かなかったり、ごついドワーフをただの無精髭に描いたりしてたから。そりゃあ末弥純さんの世界そのままじゃつまらん、って側面はあるでしょうけど。

9/2

ここでプロモーション映像が見れるわけです(9/30までだそうです)、が。
なんかイマイチ。ブリッツガンダムは結構いいんだけど。シグーやジンも結構いいんだけれども。
いちいち同じキメポーズのガンダムはどうかと。キャラがもろリヴァイアスなのもどうかと。
設定を読むに、現在の期待はイザークか。ブチャラティみたいな髪型で、アスランに粘着質な関智一でしかも一番地味なデュエルガンダムとは、いかに。

……くそう、キングゲイナーが見たい。

9/26

ガンダムSEED外伝の連載がいろいろ決まってますが、注目は少年エース版。なんと、かの漫画版スクライドの戸田泰成氏だ!つまりキャラデザが一緒という繋がりなんですが、あのコミック版は面白かった!ちなみにアニメのほうはあんまり面白くなかった!……。

プラモ情報も追加です。300円のプラモと同スケールで1200円だったかのHGモデルストライクガンダムが登場予定。これは期待できるか?しかしこれでは300円のほうは誰も買わないんじゃないのか?と思ったりするわけです。イージスガンダムなんか赤一色成型らしいとか。
だいたい、ストライクガンダムが格好良くない
ここでも注目はデュエルガンダム(ブチャラティ搭乗)。フルアーマー化されると貧相な機体が見栄えよく進化。まだ本編の活躍を見ないとなんとも言えないけど……

10/5

ついに放送開始だ!

……

私の地方では、まだウルトラマンの最終話を放送してました。ついでに用事があったので予告も見ませんでした。

評判は?知りません。外部情報は遮断してまする。

10/20

放送第2回。なんか公式サイトのキャラクター設定、日本語がヘタなのは感じていたけど、これ初期設定じゃないのだろうか。どうも番組と食い違う。

11/3

「コーディネイター」とは、優れた遺伝子をあらかじめ組み込まれた人類なんだそうだ。それでOSを一瞬で最適化するとかの離れ業を実現できるわけだ。
ところで∀ガンダムのころ、黒歴史に関する公式見解で、Gガンダムのひとたちはナノマシンで強化された人類なんだとか書いてあったが、それと同レベルじゃないのだろうか。あの戦いぶり(分身、発光、ビル切断、伸びる布、空中ターンとか)は超常の域に達しているんだけど……
強化人間といえば、F91の鉄仮面も印象深い。仮面のトサカ部からケーブルが伸びて、手も足も使わずに巨大なマシーンを脳波コントロールで制御。生身で宇宙空間に乗り出して素手でモビルスーツのコクピットをこじあけたり……
うん、遺伝子の可能性は無限だ!人類みんな強化人間になろー!

1/25

やっぱりあんまり評判良くない、先の見えない不透明な状況が続いていますというようなガンダムSEEDですが、最近はスタッフに同情というか憐れみのような意見が多いようです。
悲しい。フレイが狂っても別に嬉しくないし。プラモだけが売れていって、番組は切られる事も無く死に体(want to die)のまま続いたりするのだろうか。
たまに演出がよかったりするけど、たまにしか……

3/24

「コーディネイターのザフト」「ナチュラルの連合」とはっきり分かれてしまっているのはなんでだろうと、さんざん誰かが言ってきた事を説明できる理屈はないかと考えたわけですが。
まずこの二つの勢力が∀ガンダムにおけるムーンレイスと地球人の関係に似てると気付いたのですが(おもに技術の違い)、この二者は数千年間も交流が無かったという凄まじい設定だから、技術格差はむしろ自然だったわけです。しかし最終的にムーンレイスは地球側についた者も多くいたわけで、なんでザフトではそうならないのか。
まずザフトというかコーディネイターが生じたのは数十年前らしいですし、交流が断絶してたわけではありません。
しかも中立都市に住んでいたキラっちは、その前は月面でアスランといっしょだったらしいとか、その辺りも上手く説明できなければ……
そこで連合に迫害されたコーディネイターたちはみんなしてザフトに逃げていったという解釈を取ります。で中立都市にわずかに残っていたのがキラたちであると。
ところが砂漠のゲリラ屋さんたちはみんなナチュラルだったっぽくて。あれは中立じゃなかったのかという問題につきあたり。

でアレやコレや考えて、以下のような歴史を辿ったものと推測されました。
1:銀メダリストのジョージがコーディネイターの技術をばらまく。
2:コーディネイターが生まれるようになる。
3:迫害が起こる。ジョージ殺される。
4:迫害された集団が理想国家ザフトをつくる。
5:血のバレンタインでアレする。
しかしコーディネイターはたぶん地球の法律で禁止されたので、そのために地球にはコーディネイターがほとんどいない。しかし宇宙の中立都市にはザフトに行かなかったコーディネイターが少しいる。で宇宙でも基本的には迫害されているからザフトができた(最近は迫害されなくなってきたから、キラも普通に暮らせたと)。ザフトが宇宙にあるのはそのせい。
これでどうだ。これならなんとか説明できるぞ。
また宇宙に住む人は地球に比べてかなり少数であると思われます。血のバレンタインでつぶれたプラントには「たった」24万人しかいなかったというので、それが百個あっても日本の人口にも満たないのです。これでコーディネイターの戦力比もなんとかまとまった。

追記:ちゃんと年表はあるらしいですが、それを読まずに書きましたので、それなりに矛盾してるかと思われます。
あと「理想国家」とかは適当に書いてるだけなのは言うまでもなく。

3/26

ジョージがプラント(ザフト)を創った。それがはじまりです。ちなみにザフトは国名ではなく軍隊を指すようなのですが、細かい事は考えないことにしましょう。
コミック版外伝によると、どうもプラントにはコーディネイターしかいないようなのですが。ナチュラルは入る事さえできないという。
そこまでナチュラルを拒むものでしょうか。はじめにジョージがプラントを創った時点ではナチュラルもいたはずですが、彼らは年老いて死んでしまったのでしょうか。はじめからコーディネイターしかいないとすると、ジョージのまわりはせいぜい14歳の少年少女ばかりになってしまうからおかしいってわけです。そしてプラントに移住してくるナチュラルはそれ以上いなかったし、プラントで生まれる子供はみんなコーディネイターだった……
しかしながら、ジョージがナチュラルを拒むような差別主義者なはずはありません。なにしろメダリストでヒーローですから、人格者に決まっています
これは思うにプラントで長く生活するにはコーディネイターでなければならなかった理由があるのです。たとえばプラントの重力は地球の十倍あったとか。それだけカコクならナチュラルを迎える術はありません。これを「コーディネイター=サイヤ人仮説」と名づけましょう。コーディネイターの肉体が強いのはそのせいなのです。
「教えてやる!まずきさまは自然に生まれた人間ではない!!生まれは惑星プラント!!誇りたかき全宇宙一の強戦士族コーディネイターだ!!!
 そしてこのオレは…きさまの親友アスランだ!!!」
※キラは月面出身だそうだが
「技の見本をみせてやろう」
しかし本当はプラントにはマジで少年少女しかいなかったかもしれない。
あとナチュラルがプラントで悪事を働いたからやむなく追放……ってのは現実的じゃない。ジョージの支援者のナチュラル(両親とか)もいるに決まっているからだ。そいつらまとめて排除するのはいくら間抜けのジョージ(声はギニュー隊長)でも……やりかねない

3/30

アーノルド・ノイマンという男がいる。アークエンジェルの生き残り連合軍人のひとりで、バジルール中尉とよくいっしょにいたような、青い髪の人物だといえば思い出してくれるかどうか。
食堂でのワンシーン。ヘリオポリス組の両親の話題になって「会えるといいな」とさりげなくいいことを言ってくれてた。
別に取り立てて重要な人物ではないけれど、こういう脇役がいてこそ番組は面白いのだ。これは本来フラガ少佐の役目だという気もするが、彼はパイロットで所属が違うから上手くいかないんだ、きっと、こりゃあ。
しかしノイマンもフラガさんと比べて、「立場上では」ヘリオポリス組と仲がいいというわけではなさそうだ。彼はアークエンジェルで4番目に階級が高い(キラと並ぶ)のだ。フラガさんはパイロットで権限は無さそうでから、ノイマンはアークエンジェルの実質ナンバー3である。フラガさんももう少し少年達と仲良くするべきじゃないのかね。いやノイマンも別に仲が良かったわけじゃなくて、たまたまやってきたノイマンがいい人だっただけか。
しかしあの食堂は狭いし、ヘリオポリス組以外が使ってる様子もない。謎だ。全クルーがあそこを利用しているとは思えないが、食料をいちいちあの部屋に届けてる人がいるのだろうか。だいたいなんでノイマンはあそこにいたのだ。

4/5

今週は一回休み。であることを確認するのを忘れてた。実は放送してたらどうしよう。
一周遅れ地域でも休むのよね?

これだけじゃあんまりだから、今後の展開についての展望でも。
すでにフリーダムとジャスティスは当然として、他の新ガンダム3機もデザインと名前が発表された。オーブが何をやってるのかもだいたいわかってるし、それにからむ新キャラも情報が既に出てる。他にも未確認の憶測や怪情報は飛び交ってる。
だけど、さ。なんか、違うのさ。
新ガンダムについては見るからに悪役だけど、パイロットはどんなのだろう。たとえばエマ・ジェリド・カクリコンのような三人。いい人、突っ走る敵、抑えの効いた敵(ちょっと違うか)。黒い三連星みたいだったらどうしよう。部下思いの軍人、巨漢台詞の無い人
つまり安易に美形(というか、特長のない顔)はやめてと言ってるのだけど。そして新ガンダムは連合のものか、それとも……
それよりクルーゼの正体とかどうやって説明するんじゃろう。

4/10

いや、怪情報はかなり正確らしいよ?これじゃ先の展開が判っちまう……というより本当にその展開でいいと思ってるのか。という感じ。ネタバレを嫌うむきはアニメ誌の予告コーナーは読まないほうがいい。あとインターネットも禁止。
それはそうとニュータイプの監督インタビュー(立ち読み)は何なんだ。まるで何もわかっちゃいないというか。なんでそういうこと言えますか。フレイが普通の娘だっていう基準なら、キラもイザークすらもフレイと同じくらいには普通だぞ。あと小説版の解説(立ち読み。これは監督じゃない)もなんだかなあと。小説版はイザークが偶然シャトルを撃ったことになってるのは御しがたい。
しかしDVDはよく売れているらしい。そういや今年度のゲーム売上げで100万越えは全部続編ものだってか。SEEDもガンダムだから結局圧倒的に人口が多いってのはわかるとして。

もうそこらへんのアンチと同レベルになってきたけど、実際私はこの作品にかなり絶望している。いっそ見る気にならない状況だったらどんなに幸せか。ここであっさり見るのをやめる人もいるんだろうが、私はこれを最後まで見届けてやろうと思ってる。ガンダムが好きなひとりの人間として、後の世に語り継ぐためだ。私は他人の評価を信用できないからというのもある。

以前はどうだったろう。私はVガンダムのころ、ガンダムそのものから離れていた。ガンダムなんて子供が見るダサいアニメ。そう思ってた。実は今でもそう思ってるが、面倒なのでそうではないということにする。それはVガンダムがかなり特殊な作品だったせいもある。最初だけ見ても理解できるわけないもん。第1話が実は4話目のエピソードなどフザケルナとしか言いようがない。モビルスーツも単純にダサいと感じたし。猫目の良さがわかるほど私は賢くなかった。そしてネタとして楽しむほど大人ではなかった。
で、Vガン見ないでGガン見るわけもない。そのころにはガンダム情報そのものがシャットダウンされてた気もする。その当時は私はFF6に絶望してたりとか、結構冷めた性格してたんだ。やなガキだ。ガンダムWのことは存在すら知らなかった。
ガンダムX。これは最後のほうを漠然と見た覚えがある。ガンダムってまだやってたんだ。ちゃんと見たほうが良かったかな、そう思いながらも途中から見るのは屈辱なのでやはり適当にしか見なかった。最終話が半端な時期だったことを不思議とは思ってなかったし、次にガンダムが来なかったのもどうでもよかった。
それから。たぶん、プラモか何かからガンダムに戻ったんだと思う。MSVに興味があってギレンの野望を発売日に買って、MSV以外のところで感動してたり。
ずっと昔、ファミコンだかガチャポンだかのSDガンダムからガンダムを好きになった私は、いつしか回りに並ぶ者のいないほどのガンオタになってたよ。モビルファイターいくつ言えるかで争ったこともあったっけか。違う意味でやなガキのまんまだ。OVAも、見なかったガンダムもだいたい見たよ(なぜか0080だけはまだちゃんと見てない。悲しい結末を知ってしまってるせいだと思う)。だけどガンダムXはビデオ見て途中でつまらなくなって挫折したよ。あの後半クソつまらないガンダムW全部見たのは我ながらすごいと思う。Wは監督が途中で降板してたって聞いて納得した。
そしてターンAガンダムも面白かった。これはデザインが出た時点で、「ガンダムはいっそこのぐらい切れないと面白くなんかできないだろう」って思ったけど、周りがストレートにそれに反発するってのはどうなのかねって思ってた。一話見た時点でロランはすっごくいいやつだった。ディアナ様いい人だった。御大将はバカだった。あのときの陰湿なアンチはどこにいったのかしら。今でも評価してない人がいるなら、それはアリだけど、手のひら返したようなのは嫌だと思う。
なんか論点がずれたが。今のガンダムSEED。Xよりつまらないかと言われると、Xのファンには悪いが「違う」と言い切れる。けれど、何か許しがたい。Xには感じなかった何か。
「正義感」。そんな恥ずかしい呼び名の似合う感情がガンダムSEEDを止めろと叫んでいる。それは子供が見るダサいアニメとして、ガンダムSEEDは不適だということなのかもしれない。だって子供は物を考えている。なのにまるで普通の少女はこうだよね〜みたいにフレイ投入されたり、ここぞとばかりに乳揺らしたり、無人島に適当に放り込んだり、自業自得の主人公を逆ギレさせたあげくに悩ませたり、演技ヘタクソな女性キャラを作ったり、殺されるために出てきたとしか思えないイケニエ人物がいたり。大人だって、子供と同じくらいには考えてるのに。あーこの言い分も何かちがうな。どう言えば正確だろう。
ガンダムである以上、どんなにいいスタッフでも破綻するんじゃないか?」これはこのページの上のほうで、私が半年ほど前に書いた文章だが、今の私はそれだけで説明できない、何かを感じている。私はこの番組にたいして期待していなかったが、つまらなくなってほしいとは全く思っていなかった。だけど今の私は……

たぶん、あと1〜2年もすればこの作品はガンダムXと同じく、そして今現在の他のほとんどのアニメがそうであるように、「どうでもいい作品」となって語り継がれるのだろう。それはあまりにも当然であり、それゆえに悲しい。今更どうでもいいものを追加しても仕方がないだろう。ガンダムはGセイバーで終わるべきだったのだ。ガンダム好きなダメ人間達は、永遠に続くかと思われたロボットアニメシリーズのその悲しすぎる終わりを、不本意ながらも受け入れていただろう?正確にはGセイバーは見なかったことにしてターンAで終わって「まあ仕方ないか」って寂しそうにプラモを作ってたはずだろう?
いつまでも新作のキットは発売され続けたし、ゲームも作られるだろうけど、それはあくまで再生産品にすぎないから、オリジナルにはかないっこないんだ。あくまでガンダムは終わってたんだ。死んだ作品が死体のまま動いていたんだ。
Gセイバーはある意味面白い。すべてのガンダムオタクは、あれは自分達がもたらした結果として受け入れるべきだと私は言ってたものだが、正直SEEDよりは笑えるだけいいと思ってる。思想的にもスッカラカンだし(テーマは棒読み生物発光)。ダメ?

4/12

さてもう少しSEEDについて垂れ流してみよう。
私はマーケティングの専門家ではないので、商業的にははっきりとは言えないが、まあ成功だろう。プラモ、DVD、キャラクターグッズ、関連書籍。どれも売れてる、と感じる。それは作品としては幸せな事だ。(ちなみにアンチはそれさえもなかったことにしようとする傾向にあるので注意が必要だ。もちろんバンダイのやり口が気に食わないというのはあるが)
それでいいじゃないか。何が悪い。売れる作品はいい作品に決まっている。それが私の考え方だ。
しかし私はそれと別に、製作者が売るための作品を作ろうとしてないような気がしてるのよ。なんか偉そうな能書き垂れる大作みたいな〜。
ずばり、売れれば十分、売れることを目的とした作品であるべきガンダムで、「売れるだけの作品じゃダメなんです」「いっそ売れないぐらいでいい」とか言いそうな雰囲気がダメなんだ。もっとも、製作者の心境を私が勝手に推測しても何の意味もないが。
とにかく、結果としては売れている。だけど悲しい。

ところで現在のこの番組はほとんどアスランの人気で持ってるような気がしてきたよ。

4/13

Nジャマーはエネルギー問題をもたらす。そんな基本的なことに前回(クルーゼの語りのとき)気付かなかった。あの都市が崩壊してるのはてっきりジンが壊していったんだと思ってた。
やっぱりナレーションがきちんと説明してくれるとわかりやすい。ありがとうミゲル。クルーゼよりずっとわかりやすかったよ。
てことはザフトがやったのははっきり言ってコロニー落とし級の被害をもたらしてるだろう。さすが無敵の”コーディネイター”様だ。

さて総集編は当然だがかなり飛ばされたエピソードがある。
・4話。基地を目指す途中でガンダム襲来だが、アスランのところだけにされてた。
・5、6話。アルテミスの話はハゲの「裏切り者コーディネイター発言」だけ。
・7話。ユニウス・セブンで水を回収するくだりもなし。
・8、9、10話はほとんどラクスとの会話シーンだけ。フレイ父死亡も一瞬。
・12話あたりのシャトルの折り紙少女(名前知らん)に一切触れなかった。ハルバートン提督も出番なし。
・14話。ジョージのことは言及なし。Nジャマーのみ冒頭で。
・16〜19。サイの悲しみとかフレイの暴走とかかなり飛ばしてる。アンディの騎士道精神あふれる行いもパス。レジスタンス関連もアフメド死亡に触れただけ。
・20話。ラクスのところだけ。
・21話。アンディ死亡だけ。もともと戦闘シーンだけだが。
・22、23。完全に消滅
・24。アスランとカガリの会話を少し切り出し。
・25。とくに無かった。直前のエピソードだし。
・全体。キラ、アスラン、ラクス、カガリの4人がメインで、フレイやクルーゼ他はおざなり。ミゲルは少し出番が多い。ラクスの出番は大半が網羅されてたような(出番少なすぎってこと)。

特にアルテミスとかザフト海軍とか砂漠のゲリラとかまるごと不要だったから消されてる感じ。ザフト海軍って無人島まで誘い込むために配備されてたんじゃないか…?
フレイの暴走は総集編だと繋がりがわかりにくいから逆にあまり違和感が無いが、本編だと「キラに逆ギレ」→「ふさぎこむ」→「突然媚び」なんでよくわからない。それにひっかかるキラもキラだから一部で評判を落としてるわけだろう、が。
この先この二人がどういう展開になっても嫌な気持ちで終わる気がする。作劇上の犠牲になったようなところがあるから。悲しい。

雑記後半

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