今思い返せば一体なぜこんな攻略を始めてしまったのか、全くもって理解不能です。しかしあの頃はこんなことになるとは思っていませんでした。ただの(超削除)からの現実逃避のつもりでした。そう、あれはこのゲームを購入し、初回プレイ(ふつーにクリア)と2回目プレイ(対戦用最強データ作成)を終わらせ、なんかおもしれーことないかなー、などと思いながら初回特典として付いてきたMAP7までの攻略本をぱらぱらめくっていた、そんな暑い2001年8月のある日でした。
その時、そう、まさにその時、MAP1からMAP7まで、(常識の範囲で)リセットを駆使しながらMAP7までをノーダメージで抜ける戦術が徐々に頭の中に浮かんできてしまったのです。本当に今思い返すなら、あんな時にあんな薄っぺらい冊子を読んでいなければ、あるいはあの冊子がエンター○レインにはおよそ似つかわしくないほどに、MAP7までのデータに関して完璧に網羅されているものでなければ、あんな脳内シミュレートをしてしまうこともなかったでしょう。
そしてこんな苦行を始めてしまうこともなかったはずなのに・・・。それなのに・・・。ああ、どこで道を誤ったのか・・・。まあこんな事を言っていてもしょうがありませんし、何より読者の方に対して不快感を与えるだけだと思われるのでやめます。しかしその後に私が体験することとなったこんな惨劇やあんな悲劇を思い出すと、本当にこの時にやめておけばよかったと、理論の段階でとどめておくべきだったと、後悔せずにはいられません。
ハッキリ言って、今回味わった精神的、肉体的な苦痛は昔やったトルネコ2ノーダメージとか、ドラクエ7レベル1クリアとか、そんなやり込みの比ではありませんでした。確かにそんなにリセットはしないんです、ええ。特に2回目以降はノーセーブでしたからリセット=終了なので。でもそんなこととは関係なく、精神的苦痛・ストレスですとか、物理的時間的な拘束ですとか、挙げればきりがありませんが、とにかく辛かった。ホント辛かった。勘弁してくれと思った。自分でも何がなんだか分からなかった。もうね、アホかと、馬(超削除)。
それでも、終わったのです。クリアできたのです。しかも当初の想定よりも遙かに厳しい、ノーセーブという条件を付けた上で。
これは勝利なのでしょうか。敗北なのでしょうか。あるいはこんな問いはナンセンスなのでしょうか。しかしそれでも、とにかく終わったということは事実なのです。
そしてその事実に対し、評価を下すのは私自身ではありません。これからお見せするのは私が体験した1つの事実であり、そしてそれに対し何を思うかは、みなさん一人一人に委ねられているのです(ていうか自分で自分のアオリ文書くってのはホント嫌な作業ですね)。
なお言うまでもありませんが、このやり込みは現代やり込みの基礎知識さんの有名なタクティクスオウガノーセーブノーダメージクリアーから大いに影響を受けて行われたものです。今回のやり込みを行うにつけ、あのような超人的なやり込みを完遂なされた現代やり込みの基礎知識さんに対する畏敬の念を新たにすることとなりました。また、レポートの構成についても上述したTオウガノーセーブノーダメージ本は大変参考になりました。この場を借りてお礼申し上げます。
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1.ゲームのプレイ開始からゲームクリアーに至るまでの全ての過程をノーダメージで行う
2.「ダメージ」とはこちらの操作を受け付けるプレイヤーキャラクター(以下PC)に対してのもののみを指す。ただし以下のようなイベント戦闘は除く
・ MAP4において強制戦闘となるヴェガvsジュリア戦におけるダメージ
・ MAP14において強制戦闘となるヴェガvsシゲン戦におけるダメージ
・ MAP30クリア後強制戦闘となるヨーダvsジュリア戦におけるダメージ
3.2の条件に含まれないノンプレイヤーキャラクター(以下NPC)とは以下のようなキャラクターを指す
・ MAP1において会話後PCになる前のケイト、サーシャの両名
・ MAP5において会話後PCになる前のマルジュ。また同MAPで遊軍として戦うマルス神官及びシルフィーゼ
・ リグリア砦の各遭遇戦において遊軍として戦うエリアル傭兵
・ MAP17において遊軍として戦うレオンハート以下セルバ兵
・ MAP19において会話後PCとなる前のロファール
・ MAP21において遊軍として戦うリチャード以下レダ・カノン・エリアル同盟軍
・ MAP30において遊軍として戦うイルの村の剣士
・ MAP38あるいは39において説得後PCに復帰する前のケイト
・ MAP40において捕らえられている段階のエンテ、カトリの両名
・ 召喚の杖によって出現し、遊軍として戦う仲間モンスター。ただし召喚の杖は条件7により使用不可
逆に、以下のようなキャラクターはPCの中に含まれる
・ MAP開始時点で戦闘に参加しており、かつこちらの操作を受け付けるキャラクター
・ 会話、あるいは説得後PCとなった時点以降の各キャラクター
・ MAP8において火竜に変身後、元に戻った時点以降のカトリ
・ MAP9及び25において砂漠の中に孤立しているナルサス
・ MAP11において戦闘開始時からこちらの操作を受け付けるサムソン、エリシャ
・ MAP12において戦闘開始時からこちらの操作を受け付けるアトロム
・ MAP13において敵船進入時からこちらの操作を受け付けるクリシーヌ
・ MAP22において戦闘開始時からこちらの操作を受け付けるレオンハート
・ MAP40において4ターン目開始時点からこちらの操作を受け付けるティーエ
4.1の条件のもとにおける全ての過程をノーセーブで行う
5.セーブとは全体MAP、各攻略MAP開始時点、記憶の杖使用時のそれぞれにおいて行うことが可能なメモリーカードへの記録行為を指す
6.各MAPにおいて行えるソフトリセット(MAP開始時点からやり直し)は使用可。ただしダメージを受けた時点で1の条件を破ったことになるので、被ダメージ後のやり直しは当然不可
7.召喚の杖は使用禁止
各条件について少々補足します。まず1と4についてですが、今回の攻略の根幹はこのノーダメージとノーセーブとにあるのでこの二つが最重要となります。2,3はそれについての詳しい説明ですが、要するに強制戦闘やNPCへのダメージは避け得ないので除外するが、少しでもこちらの操作を受け付けるキャラに関しては、例えMAP開始時点で敵軍のただ中に孤立している新規参入のレベル1キャラであっても条件の対象とする、ということです。
また6についてですが、はっきり言って我ながらこれはウソくさいです。ノーセーブのくせにやり直しがきくというのは、特にこのゲームをやったことがない方にとっては納得がいかなくて当然だと思います。しかしいわゆる「レベルアップ時の吟味」を行うためにはこのソフトリセットは必須条件であり(実際このFEシリーズでソフトリセットを使用しないでクリアするプレイヤーなど存在しないでしょう)、これはどうしても行わざるを得ません。ただし吟味の最中にダメージを受ければ、もちろんノーダメージではなくなるので終了です。
最後に7について。これはただの追加条件であり、別にどうでもいいとも言えます。この召喚の杖を使うと敵がそちらのモンスターを狙ってくれるので確かに楽にはなります。しかし仮にもノーダメージでプレイしているにもかかわらず余計なダメージが入るというのはあまり気分のいいものではありませんし、何より使わなくてもクリアに支障はないので封印します。
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このゲームをやったことのある方にとっては当たり前のことばかりなので、そのような方は読み飛ばして下さって結構です。ただ、このFEシリーズの戦闘公式は極めて単純明快で、たとえやったことのない方でも一見すればすぐにご理解いただけると思いましたので、ここに載せておきました。これを理解していないとこの後の攻略本文も理解不能になる恐れがありますので、よろしければここで基本的な部分だけでもお読みになることをお勧めします。
【戦闘時の基本公式】
ダメージ:攻撃力−守備力(必殺時:攻撃力×2−守備力)
射程 :武器射程(塔の上にいる場合+1)
命中率 :命中率−回避率
必殺率 :必殺−必殺回避率
攻撃側と守備側で速度が5以上違う場合、早い側が2回攻撃
ドラゴンのブレスは防御力を無視して固定ダメージ。半減のみ可能
攻撃力 :力+武器攻撃力(魔法攻撃:魔力+武器攻撃力)
守備力 :守備+盾の防御値(魔法防御:魔力/2+盾の防御値)
命中率 :技×3+武器命中率+α(支援効果、スキル、各種熟練度)
回避率 :速度×2+運+α(地形効果、支援効果、スキル、各種熟練度)
速度 :早さ−武器重量
必殺率 :技+武器必殺率+支援効果
必殺回避率:運+支援効果
【命中、回避に影響を及ぼすスキル】
〜〜の戦士:その地形(山岳、草原など)での戦闘時のみ命中、回避に+10%(移動力も+1)
破邪 :対モンスター戦のみ命中、回避、必殺、必殺回避にそれぞれ+20%
カリスマ :周囲3パネルの味方の命中、回避に+5%(「ランの手鏡」も同様の効果)
〜〜の技 :ほぼ全て発動時には命中率100%
【熟練度】
武器熟練度:その種類の武器(剣、槍など)で敵を倒すごとに1ずつ加算。熟練度10につき命中回避に+1%のボーナス。MAX250(命中回避に+25%)
地形熟練度:その地形(辺境、城など)で敵を倒すごとに1ずつ加算。以下同文
兵種熟練度:その兵種(騎兵、歩兵など)の敵を倒すごとに1ずつ加算。以下同文
【支援効果】
友人、恋人、親子など特定のキャラクターが周囲3パネル1内にいる場合、命中、回避、必殺、必殺回避にボーナス修正。一人一人異なり3〜15%
例:リュナン→クライス(+5%) ラフィン→エステル(+15%) リュナン←→ホームズ(+10%)など
戦闘の具体例として、MAP1において主人公のリュナン(レベル2)が敵ソルジャーと戦闘した場合を考えてみます。
・リュナン
HP | 力 | 技 | 早 | 守 | 魔 | 運 | 装備 |
22 | 6 | 6 | 8 | 4 | 0 | 4 | レイピア |
レイピアの能力は、攻撃力5,射程1,命中100,必殺3,重量3なので、これらから算出されるリュナンの戦闘能力は以下のようになります。
攻撃力 | 守備力 | 命中率 | 回避率 | 速度 | 必殺 | 必殺回避 |
11 | 4 | 118 | 14 | 5 | 9 | 4 |
次に敵ソルジャー(レベル2)の能力を見てみます。
・ソルジャー
HP | 力 | 技 | 早 | 守 | 魔 | 運 | 装備 |
21 | 5 | 1 | 1 | 2 | 0 | 4 | 鉄の槍 |
鉄の槍の能力は、攻撃力8,射程1,命中85,必殺0,重量7なので、これらから算出される敵ソルジャーの戦闘能力は以下のようになります。
攻撃力 | 守備力 | 命中率 | 回避率 | 速度 | 必殺 | 必殺回避 |
12 | 2 | 88 | 4 | −6 | 1 | 4 |
よってこの二人が戦闘した場合は以下のような結果となります。
リュナン | 22 | 9 | 100 | 5 | 5 |
名前 | HP | ダメージ | 命中率 | 必殺率 | 速度 |
ソルジャー | 21 | 8 | 74 | 0 | −6 |
この場合、速度に5以上の差があるのでリュナンが2回攻撃することとなります。また、この戦闘ではスキル「カリスマ」を持つサーシャを周囲3パネルに配置することで、敵の命中率を74→69%に引き下げることが可能です。
ここからも一見して分かるとおり、このゲームは特に序盤においては敵味方の間に確たる戦闘能力の差は存在しません。もちろんMAP2で仲間になるラフィンなどの他より多少強いキャラは存在しますが、彼にしたところでレベルは6。はっきり言って相手の攻撃はバキバキに命中しますし、逆に一発で倒すことなどはとても不可能です。何らかの手段でキャラクターのレベルを一気に上げることができればかなり楽になりますが、やはりこの序盤をどう乗り切るのかということが、まず大きな問題として立ちはだかります。
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何度も繰り返しますが、今回の攻略では約40時間弱に及ぶプレイの全行程を、「ノーダメージ」かつ「ノーセーブ」で行うことになります。そこで行う戦闘数は当然100回や200回どころではなく、1000回や2000回どころですらありません。今ざっと試算してみただけでも、5000回は優に超えるでしょう。
その際に敵からダメージを受ける可能性がたとえ1%でも存在すれば、このやり込みの達成はほぼ不可能になります。そのような運の要素を完全に排除し、安全に敵を撃破していくための基本方針について、まずは述べていくこととします。
まず敵からダメージを受けずに戦闘を終了させるには以下の方法があります。
1.避ける
2.弾く
3.一撃で撃破
4.射程外から攻撃
5.武器を破壊、あるいは盗む
当たり前だ、という声が聞こえてきそうですが、これは極めて重要なことです。つまり何を言いたいのかいうと、このゲームには「属性防御」や「完全無敵状態」、あるいは「眠り」や「マヒ」などのステータス異常、等々の手段が存在しないということです。よってダメージを受けずにすますためには、
1.圧倒的な回避率で敵の攻撃を「確実に」回避する
2.圧倒的な防御力で敵の攻撃を「確実に」弾き返す
3.圧倒的な攻撃力で敵を一撃で「確実に」粉砕する
4.投擲武器、弓、魔法などで安全に撃破
の4通りの方法しか基本的には存在しない、ということです。5はソードブレイカー、シーフソードを用いることで可能になりますが、事実上これらの武器はかなりの貴重品であり、そうおいそれとは使えません(このゲームには武器に耐久力が存在するが、これらの武器はせいぜい10回程度しか使えない)。よって1と2の方法を主に採用していくことになります。
そこで重要なのが「確実に」、あるいは「完全に」ということです。前にも申し上げたとおり、ダメージを受ける確率がたとえ1%でも存在することは許されないので、100%確実に攻撃を回避、あるいは弾く必要があるわけです。
ただしここで注意しなければならないのが「必殺」と「特効」の存在です。
必殺は攻撃力が2倍に、特効は武器攻撃力が3倍になるので、このような攻撃を弾くことは事実上不可能です。よって攻略時には、敵の必殺及び特効攻撃を完全に封じて戦わなければならないことになります。つまりキルブレード(必殺値20の剣)やアーマーキラー(アーマー系には攻撃力3倍)を装備する敵に対しては2の方針を諦め、1あるいは3の方針で対処していく、ということです。もっともキルブレードなど必殺値の高い武器はたいてい命中値も高い(キルブレードは命中90)上に、かなり序盤でも敵が装備していたりするため、避けるのもかなり厳しいのですが・・・。
もちろんボスなどの強力な敵の攻撃は必殺特効云々以前に素で強力なので(しかも大抵は能力が高いため基本必殺値も高い)、特に装甲値の高いキャラ(ビルフォードなど)や特に回避値の高いキャラ(ヴェガ、ホームズなど)に頼って何とかします。
また、問題なのが敵の物理攻撃以外の攻撃、すなわち魔法攻撃です。
公式からも明らかなとおり、魔法攻撃に対しては「こちらの魔力/2+盾の防御値」が守備力として適用されます。しかし魔道士系以外のキャラの魔力はのきなみ0か1程度であり、魔法の盾(魔法防御7)もかなりの貴重品である上に防御値も低いので頼りにはできません。この魔道士系は序盤からかなり出現しますが、彼らに対しては必殺、特効武器の場合以上に2の方針(弾く)では対処不能なので、1あるいは3の方針で対処していくことになります。
とは言っても序盤では魔法を完全に避けられる回避値など実現できるわけもなく、また一撃で倒すのもかなり難しいので、やはりこれも厳しいのですが・・・。
また中盤以降魔女が敵ユニットとして出現してくるのですが(初登場はMAP9)、彼女たちは特殊能力としてワープ能力を備えています。
要するにいきなりこちらの軍のまっただ中にワープしてきて、戦闘能力の低い神官や盗賊、あるいは低レベルキャラに魔法攻撃を行ってくるわけです。この魔女の万歳突撃はあらゆる敵の攻撃の中でも最も危険度の高い部類に属する攻撃なので、最優先で対処していく必要があります。
上記のことを総合すると、この攻略を成功させるためのポイントは、とにかく早い段階で強いキャラを作ること(あるいは仲間にすること)、これに尽きます。と言うよりもそのようなスーパーキャラがいないと、1の方針も2の方針も3の方針も行えないので攻略は事実上不可能なのです。
具体的にはMAP8クリア後にリュナン軍とホームズ隊が分かれ、ホームズ隊の方で遭遇戦を利用したキャラ育成が行えるようになります。ここでキャラをレベル40まで真面目に吟味して育てれば、それ以降彼らはほとんど無敵のスーパーエースとして立ちはだかる敵を駆逐していってくれます。
ただ、この第1回編成の後、ホームズ隊で鍛えたキャラがリュナン軍に合流できるのはMAP24以降であり、それまでは(MAP8〜24の間)この育成が不可能な状態のまま、リュナン軍の方を攻略していくことになります。そこには難関MAPであるMAP9「二つの道」やMAP18「黒い森」、MAP19「巡り会い」などが含まれるため、この辺りのMAPはかなり厳しくなります。ここは序盤に次ぐ第2の壁と言っていいでしょう。
しかし、このゲームをプレイしたことのある方ならご存じの通り、育成という作業自体がかなり、というか死ぬほどめんどくさい作業であり、それにかかる時間自体もシャレになりません。今回の攻略で行う戦闘のほぼ8割が、この育成中に行われる戦闘です。
そこでは敵の行動範囲を読み違え、育成中の、あるいは関係ないキャラが殴られてダメージ→終了、といったような悲劇や、誤って「辺境の戦士」を持たない飛兵系以外のキャラを沼に待機させてしまい、次ターン開始時に毒ダメージ→終了、といったようなミスが容易に起こりえます(実際起こりました・・・)。またそもそも育成前のキャラは当然弱いので、雑魚敵をノーダメージで倒すのにはかなり気を遣いますし、運良く優秀なレベルアップ上昇が得られたとしても、次のレベルまでの経験値調整には、やはりかなりの手間がかかります。
要するにノーセーブノーダメージでレベル1からキャラを何人も育成するなんてのはかなり狂気の沙汰なのです。この育成のより具体的な困難さと問題点、そしてそれを打開する方策、さらにその具体的な過程などについては後述しますが、ここでは育成という作業が今回の攻略には必要不可欠であり、しかしそれを行うことには果てしない困難が伴う、ということのみを述べておきます。
さて、このような苦労を乗り越えて育成が無事終了し、彼らを戦線に投入できるようになった後は簡単に攻略が進んでいくのでしょうか。答えは、yesでもありnoでもあります。確かに彼らが活躍できるようになるMAP24以降はかなり楽です。どのくらい楽かというと、上述したようなMAP9、18、19などの攻略ではほとんど詰め将棋のごとく行動手順が完璧に決められていたのに対し(一手でも間違えればダメージを受けて終了)、MAP24以降ではそんな苦行は必要なくなります。なにしろ1人か2人ほぼ無敵のキャラがいれば、彼らを突っ込ませるだけでかなり多くのMAPがクリアできてしまうのです。
しかしその後のMAPが全てそんなぬるいMAPばかりかと言うと、そんなことはありません。例えばMAP34「総力戦」やMAP37「リーヴェの聖剣」、そして最終MAPであるMAP40「邪神と女神」などでは上述したようなMAPに優るとも劣らないほどの緻密な戦略が要求されます。
それに何より、怖いのはむしろそれ以外の「簡単な」MAPです。ノーセーブノーダメージクリアとかをやったことのある方なら分かっていただけると思いますが、難しいMAPは完璧な行動手順表を作ってあるので、後はそれに従って行動すればほぼ間違いはなくなるのです。しかし簡単なMAPでは攻略法が極めておおざっぱにしか決められていない場合が多く、それが油断→ダメージへとつながる危険性を増すことになります。攻略全体を通してわずかな油断が即、死へと繋がることになるわけです。