八竜(前半)


 【フェニックスの洞窟】セリス、モグ

 仲間集めが終わったので、今度は八竜を狩ることにします。準備は大体整っているので、 倒す順番は好きなようにして構いませんが、瓦礫の塔にいる竜に関しては、道中のインフェルノ と戦う必要があります。今回は以下のような順番で八竜を倒すことにしました。

 【前半】
 1.レッドドラゴン(フェニックスの洞窟)
 2.ブルードラゴン(古代の城)
 3.フリーズドラゴン(ナルシェ雪原)
 4.アースドラゴン(オペラ劇場)
 5.ストームドラゴン(ゾゾ山)

 【後半】
 6.ホーリードラゴン(狂信者の塔)
 アルテマバスター(瓦礫の塔)、インフェルノ(瓦礫の塔)
 7.イエロードラゴン(瓦礫の塔)
 8.スカルドラゴン(瓦礫の塔)


 というわけで現在、フェニックスの洞窟はレッドドラゴン前。


 ●レッドドラゴン
 HP30000 MP1780 毒有効
 ファイラ、レベル4フレア、サザンクロス
 ある程度HPが減ると、フフレアスター、ファイガ、フレアも使うようになる
 カウンター=打撃(80)

 ★ハンニバル・セリス
 ミネルバビスチェを装備すれば全ての炎攻撃を防げるので、問題はフレアのみ。 装備は源氏の盾+源氏の兜+ミネルバビスチェで決まりでしょうが、アクセサリーはミラクル シューズを装備させないと、カウンターの打撃で120程度くらって痛いです。

 ここで、もう一つのアクセサリーを巡ってあらゆる戦術が考えられますが、どの方法が最も ベストかを検討してみましょう。

 1.リフレクトリングで反射作戦
 フレア対策にリフレクトリングを装備しておくという手です。これでセリスが死ぬ可能性は カウンター打撃のクリティカル以外に無くなりますが、こちらのダメージもかなり低いため長 期戦は必須。

 しかも反射させてしまう魔法はフレアだけでなく、ファイガ等もあります。おかげで敵への ダメージよりも回復量の方が大きくてなかなかダメージが与えられません。うーむ。

 2.MP切れ待ち作戦
 だったらリフレクトリングはあまり意味がないので、モードチェンジ前にMP切れにさせて しまおうという試み。実際、MP切れ手段は何もせず放置しておけばいいので簡単です。レッド ドラゴンのMPも1780とそこそこ。

 MP切れに成功したら、ポイズンロッドで殴って毒状態にするのが一番有効でしょう。よって、 もう一つのアクセサリーは勲章に決定。毒がかかったら、後は見てるだけで勝ち決定。

 3.まふうけん作戦
 MP切れ作戦は安全で確実ですが、唯一の問題点といえば時間がかかることです。それさえも 解消してくれるのが、セリスお馴染み『まふうけん』。これでモードチェンジ後のフレア等を吸 収してしまおうというのです。

 レッドドラゴンには最初から毒攻撃をし、毒状態に成功したら以降は『まふうけん』を繰り返 します。これだけでオッケー。後はフレアを使われても吸収するので、レッドドラゴンはそのまま 毒のダメージが蓄積して撃沈してくれます。そうと決まれば、アクセサリーはやはり勲章で。

 ★戦闘準備
 セリス(レベル6)HP120
 ポイズンロッド、源氏の盾、源氏の兜、ミネルバビスチェ
 勲章、ミラクルシューズ

 ★戦術
 ・まずは殴って追加ポイズン発動。
 ・毒状態に成功したら、以降は敵が魔法を使う度に『まふうけん』で吸収。

 ★作戦実行
 いい加減『まふうけん』サイコー。毒のダメージは最大で2000程度まで上昇します。



 ●ブルードラゴン
 HP26900 毒有効
 打撃(70)、大海嘯、酸性雨、フラッシュレイン、アクアブレス
 1T目は大海嘯、2T目はスロウ+波紋を必ず使う
 カウンター=打撃

 ★殺戮に至る病
 水属性の攻撃を多用してくるので、皿を装備させて吸収します。他に打撃&スロウ対策として源 氏の盾、源氏の鎧、ミラクルシューズを装備させれば70程度までダメージを抑えることができます。 これで大体の対策は整ったわけですが、もう一つのアクセサリーは何を装備させるのが一番よいの でしょうか。

 ここで注目すべきは、やはり毒有効という点。これを狙わない手は無いでしょう。というわけで、 ポイズンロッドを使うために勲章を装備させることにします。これで追加ポイズンさえ発動させて しまえばこっちのもの。後は打撃に注意しつつ、放置しておくだけで勝ててしまうでしょう。

 が、しかし!ちょっと待った。

 どうせ毒にしてしまうなら、もっと面白い方法で毒にしてしまう方法があります。それも、一切 敵に触れることなく、最初から自分を回復させているだけで倒せてしまう方法が。

 要するに、敵が使ってくる『波紋』を逆利用してやるのです。これは、ステータス効果をまるま る相手と入れかえてしまうという特殊技。ブルードラゴンはこの技を使うためにわざわざ自分にス ロウをかけるという汚さです。だったら、こっちもあらかじめセリスを毒状態にしておいて毒をな すりつけてやろうじゃありませんか。

 これなら、勲章を装備する必要も無いのでアクセサリーに一つ空きができます。かといって特に 付けたいアクセサリーはありませんが、ブラックベルト+ブラッドソードを装備して、打撃を受け たらオートで回復できるようにするのが最も有効でしょう。

 尚、ブルードラゴンは波紋が成功したら満足してその後も波紋を使うことは無いので、一度ステ ータスを入れかえたら最後まで相手は毒状態のままになります。

 セリスを毒状態にする方法は、敵にやるのと同様に追加ポイズンを発動させると楽です。セーブ ポイント周辺でこの作業をし、後はモザイク画面で変な感じになりつつブルードラゴンのいる場所へ。

 余談ですが、他にも血塗られた盾を装備して波紋されたらどうなるかという実験もしてみたんで すが、それは死の宣告のカウントがセリスから消えただけで他は何も変わりませんでした。ブルー ドラゴンも数分たっても死にませんでしたし。これが成功したらもっと面白かったんですけどね。

 ★戦闘準備
 セリス(レベル6)HP120、あらかじめ毒状態
 ブラドソード、源氏の盾、皿、源氏の鎧  ブラックベルト、ミラクルシューズ

 ★戦術
 ・1T目は敵の大海嘯で回復
 ・2T目のスロウ+波紋で敵は毒状態になる
 ・以降は多少のダメージをくらってもすぐに水攻撃を吸収するため、よっぽど打撃が集中しない 限り防御しているだけでOK

 ★作戦実行
 防御しているだけで勝てるなんて、とんでもない勝ち方です。



 ●フリーズドラゴン
 HP24400 毒、沈黙有効
 打撃(90)、絶対零度、ノーザンクロス、なだれ
 カウンター=打撃

 ★雪崩式ノーザンライトスープレックス
 こいつもレッドドラゴンと同様に、源氏の盾+源氏の兜+ミネルバビスチェ+ミラクルシューズ で打撃は90にまでなんとか抑え、氷属性攻撃は無効にすることができます。

 沈黙有効、ということなんであらかじめセリスを透明にしておいて1ターン目にセイレーンを 召喚すればノーダメージで倒せるような気もしますが、それには大きな問題があります。

 それは、フリーズドラゴンが『なだれ』を沈黙状態でも発生させることができ、しかも透明状態 に関わらずヒットさせることができるという点です。つまり、せっかく沈黙状態にしても透明状態 を解除されてはセイレーンを召喚する意味が無いと。

 よって、ここは大人しく毒で責めることにします。一度毒状態にしてしまえば、後は毒死するの を待つだけなので、以降はカウンターを恐れる必要もありません。それゆえに、最初のカウンター 対策としてセリスはあらかじめ透明にしておいた方がいいでしょう。どっちにしろ透明はすぐには がされますが、追加ポイズンさえ発動させてしまえば関係ありませんし、いきなり透明をはがされ たといって焦ることもありません。

 このまま挑んでも十分勝機はあるのですが、しいて言うならあと一つだけ『ノーザンクロス』で 氷漬けという不安要素が残ってます。成功率こそそこそこなものの、氷漬けにされたら数ターン動 けなくなるため、その間に打撃が連続してくれば確実にやられます。打撃の頻度は結構高いのです。

 なのでここは氷漬けにされないことを祈って、ではなく『まふうけん』で吸収してしまいまし ょう。一度毒状態にしてしまえば、後は打撃をくらったら自分を回復するのみしてればいいわけで すが、打撃さえもくらわなかったターンは『まふうけん』を使います。ノーザンクロスは特殊攻撃 にしては珍しく『まふうけん』で吸収できるので氷漬けにされる危険も少なくなるというものでし ょう。

 ★戦闘準備
 セリス(レベル6)HP120 あらかじめ透明
 ポイズンロッド、源氏の盾、源氏の兜、ミネルバビスチェ
 ミラクルシューズ、勲章

 『まふうけん』できる剣を準備(例:マンイーター)

 ★戦術
 ・まずは殴って追加ポイズン発動
 ・以降は武器をマンイーターに持ち替えて、打撃をくらわなかったターンは『まふうけん』
 ・打撃をくらったターンはもちろん回復
 ・万が一氷漬けにされた場合は、早く溶けてくれることを祈る

 ★作戦実行
 いきなりノーザンクロスがきて殺されましたが、一度パターンを安定させればほぼ勝てます。



 ●アースドラゴン
 HP28500 MP16500 毒有効
 打撃、クエイク、マグニチュード8、重力50、ランドスライド
 カウンター=鋭い牙(死)

 ★恐竜が絶滅した理由
 地属性の攻撃を使ってくるので、天使の羽根か大地の衣のどちらかを装備させた2つのパターン の戦術が考えられます。どちらのパターンが有効か検証してみましょう。

 ・天使の羽根パターン
 ポイズンロッド、源氏の盾、源氏の兜、源氏の鎧、天使の羽根、勲章
 敵の打撃のダメージは95程度

 ・大地の衣パターン 
 ポイズンロッド、源氏の盾、源氏の兜、大地の衣、ミラクルシューズ、勲章
 敵の打撃のダメージは130程度

 見てのとおり、天使の羽根パターンでは打撃に耐えられるものの、大地の衣パターンだと ギリギリで耐えられません。よって、ここは天使の羽根パターンを使います。

 戦術はいたってシンプル。カウンターの鋭い牙にはどうあがいても耐えられない以上、 少ない手数で倒すしかありません。そこで狙うのは追加ポイズン。有り難いことに毒が有効 なのでこれを狙わない手は無いです。

 ここまでくればもはや説明不要でしょうが、具体的な戦術は、あらかじめセリスを透明にし ておき、初っ端かあ追加ポイズンを狙います。それが発動すれば、勝利はほぼ確定。以降は 回復重視で、暇なときは防御さえしておけばクリティカルも怖くありません。

 ちなみに、アースドラゴンが毒有効と分かってからは簡単に勝てる方法が確立しましたが、 それまではひたすら耐えてMP切れを待ったり、こちらはカウンターのみで攻撃したりといっ た、今となっては無茶苦茶な方法ばかり考えたものでした。何しろ、こんなにも毒有効な八竜 ばかりいるとは思わなかったもので。

 ★戦闘準備
 セリス(レベル6)HP120 あらかじめ透明
 ポイズンロッド、源氏の盾、源氏の兜、源氏の鎧、勲章、天使の羽根

 ヒールロッド準備

 ★戦術
 ・戦闘開始早々に殴って追加ポイズン発動。
 ・以降は防御。打撃をくらったらケアルやヒールロッドで回復

 ★作戦実行
 これで八竜は4匹目撃破。残り半分です。そして毒を使ったお手軽戦術もここで終了。



 ●ストームドラゴン
 HP42000 MP1250
 1T 打撃、このはらんぶ、かまいたち
 2T 打撃、かまいたち

 ダメージ25000程度でモードチェンジ
 打撃、エアロガ、ウイングセーバー、大旋風

 カウンター=打撃

 ★嵐を呼ぶギャンブル
 八竜前編でなんですが、こいつは八竜最強です。何がそこまで強いかというと、まず 単純にラスボスよりも高いレベルとステータスの高さ。そして無属性の木の葉乱舞、こ れです。

 今までの八竜は大抵が一つの属性さえキッチリ対策を立てれば、後は怖いのは物理攻 撃のみ、ということで物理防御を固めればなんとなりました。しかしストームドラゴン には、この無属性魔法攻撃『木の葉乱舞』があるがばっかりに、物理防御中心になるわ けにもいかず、魔法防御中心になるわけにもいかず、という本当に隙のない強敵に成り 上がってしまったのです。

 こいつに比べたら、同じ無属性攻撃でもそれはフレアだったレッドドラゴンが、幾ら かかわいく見えます。モードチェンジしたら『木の葉乱舞』は使わなくなるので楽にな るんですが、それでも『木の葉乱舞』の脅威に怯えながら、モードチェンジまでの25 000程度のHPを低レベル1人で削るのというは至難の業です。

 とは言え、そんな『木の葉乱舞』にだって隙はあります。魔法メテオは魔法防御力無 視でしたが、『木の葉乱舞』は魔法防御力を高めれば結構軽減できるのです。ならば、 装備品をうまく組み合わせて、打撃も『かまいたち』も、『木の葉乱舞』も耐えることが できる状態をなんとか作れないものでしょうか。

 もしそれが可能であれば、少しは勝機が見えてきます。幸い、ストームドラゴンのMP は八竜の中では最も低い1250。最初は回復に専念して、『かまいたち』や『木の葉乱 舞』の使用でなんとかMP切れにさえなってくれれば、後はファントム召喚で勝ち決定です。

 そうと決まれば装備品の選考を。

 まず、『かまいたち』対策に雷神の盾かミネルバビスチェを決めるわけですが、これは 当然ミネルバビスチェ。後は実際にくらいつつ装備品を色々付け替えて試してみたところ、 はっきり言って、ダメでした。

 現段階で考えられる最高の装備は、『源氏の盾』『皿』『ミネルバビスチェ』『ホワイ トケープ』『マッスルベルト』&『魔石のかけら』でゾーナ・シーカー召喚、だったわけ ですが、ギリギリで耐え切れません。

 よって耐えきってMP切れにしようという作戦は無理でした。


 ★嵐を呼ぶギャンブル2
 先ほどの装備では、本当に紙一重で耐え切ることができませんでした。しかし普通の装 備なら耐え切れなくても、禁断の装備なら耐え切ることができるのではないでしょうか。

 大幅に耐え切れないならまだ諦めがついたんですが、ギリギリで耐え切れなかったとい うのがどうしても腑に落ちません。そこで、この戦闘のみ『英雄の盾』を解禁したらどう なるか試してみようではありませんか。

 まずは英雄の盾を入手する必要があるため、血塗られた盾を装備して魔法を覚えな いように色んなキャラで使いまわしながら256回雑魚と戦いまくります。面倒ですが、 これも全てはストームドラゴン戦のため。ていうか崩壊前の三種の神器入手に比べたら、 こんな作業全然軽いもんです。

 そんなこんなで『英雄の盾』が手に入ったら、早速先ほどの装備から『源氏の盾』を 『英雄の盾』に変更。するとなんと、防御力5アップ、魔法防御力9アップ。おお、これなら なんとか耐えられそうじゃありませんか。せっかくこれだけのために手に入れたんです から、活躍してくれないと困ります。また、英雄の盾は風属性を無効にしてくれるので、 『ミネルバビスチェ』も『源氏の鎧』に変更。最終的な防御力は194、魔法防御力は 212です。

 戦法としては基本的に、ストームドラゴンがMP切れするまでセリスは回復オンリー。 『かまいたち』のターンはダメージ0なので防御でもしてやれば、クリティカルの危険を 少しは和らげることができます。

 MP切れさえしてしまえば、『魔石のかけら』でファントム召喚(獲得魔法習得値10 なので魔石ファントムだと魔法を覚えてしまう)。後は煮るなり焼くなり好きにできます。 というわけで実際にこの装備でストームドラゴンと戦って、ちゃんと耐えられるか実験し てみたところ・・・

 結果、もろくも失敗。なんと、それでもセリスには耐えられない!しかも後でライブラ で調べて初めて分かったことなんですが、結論を言うと、ストームドラゴンからMP切れ を待つのは不可能です。なぜなら、『かまいたち』も『木の葉乱舞』も、あろうことに消 費MPは0だったのです。

 MP切れしないとなれば、もし仮になんとか耐えられても、こちらから攻撃するチャンス がありません。よって、せっかく入手した英雄の盾も無駄となり、見事に作戦失敗。後に して思えば、英雄の盾に頼らずに済んだってことで前向きに考えます。


 ★嵐を呼ぶギャンブル3
 『木の葉乱舞』に耐えられないなら、くらわなければいいんです。ストームドラゴンが 『木の葉乱舞』を使ってくるのは2T周期の1nTなので、そのターンをジャンプで回避 することにします。

 さてこうなると、くらうのは打撃と『かまいたち』のみ。これなら魔法防御力を考える 必要は無いので、装備品の全てを物理防御力に重視させることができます。回復手段はも ちろんブラッドソードで。

 よって装備品は、『ブラッドソード』『源氏の盾』『源氏の兜』『ミネルバビスチェ』 『竜騎士の靴』『ミスリルの小手』に決定。ミスリルの小手を装備したのは、物理防御特 典+6があるからです。

 タイミングさえ誤らなければ、これでストームドラゴンは倒せるはずです。ブラッドソ ードのジャンプだけではダメージ手段としては低すぎるので、『かまいたち』をくらって ダメージ0だった場合はサンダーブレードに持ち替えてジャンプ。後はクリティカルさえ 来なければ運次第でモードチェンジさせられるでしょう。モードチェンジさえしてくれれ ば、そこからMP切れも狙えるので勝利はほぼ確定。


 ・・・と、理想通りいってくれればいいんですが、結果はやはり無理です。打撃だけなら まだしも、ストームドラゴンにはカウンター(打撃)があるんです。ここまで物理防御力 中心の装備にしてても、打撃に耐えられるのは1発まで。だからカウンター&打撃のよう なコンボをされると即終了。ジャンプを使う以上はカウンターは防ぎようがないので、残 念ながらこの方法も却下。


 ★嵐を呼ぶギャンブル4
 耐える方法もダメ、ジャンプを使った方法もダメ、果てはステータス異常も効かない。と なると他に考えられる方法は、イカサマのダイス乱れうちを使った超運まかせ作戦しかない んですけど。

 ストームドラゴンのHPは42000、八竜イチ高いです。果たしてこんな奴にイカサマ のダイス乱れうちだなんてバカげた方法が通用するものでしょうか。それでも一応、その間の 敵の攻撃の対処法を考えるとすれば、防具は打撃対策にミラージュベスト、『かまいたち』対 策に雷神の盾ということになります。短期戦が目的なら、防御力にこだわるよりもミラージュ ベストの分身効果に期待した方が、その分攻撃に専念できるので。

 とは言え、いくらなんでも運まかせ過ぎます。どのくらい運任せかを挙げてみましょう。

 ・イカサマのダイスでいい目が出まくる
 ・『木の葉乱舞』が来ない
 ・ミラージュベストの分身がなかなか解けない

 見てのとおり、上の3つが成立しなければ、この方法でストームドラゴンを倒すことはでき ません。しかもその3つはどれもかなりの運まかせ。ここまでくると、こいつを倒すことは 運まかせというより奇跡です。とてもじゃないですが、こんな作業は人間の手に負えるもので はありませんし、するつもりもありません。

 しかし、この戦術の恐ろしさは、そんな“ただの運任せ”などという単純なところにはあ りませんでした。もっと、FF6のシステム全体を利用した、とんでもない戦術だったのです。

 普通のゲームなら全滅したらタイトル画面に戻るところを、FF6は全滅したらそのまま 前のセーブデータがロードされてゲームが再開されることはすでに有名な話。

 ここでストームドラゴンのエンカウント方法をよく考えて下さい。こいつは、スイッチを押す ことによってドラゴンのシンボルどこからか現れ、そのままぐるぐる飛び回り、主人公達がそれ に触れるとエンカウントするようになっています。

 いや、ドラゴンのシンボルに触れるとエンカウントすること自体は、他の八竜も同じなので何 も驚くことはないんですが、問題はドラゴンが飛ぶ軌道です。その軌道はしっかりと、青いキラ キラの上を通っています。つまり、ストームドラゴンは、

 セーブポイントから一歩も動かずにエンカウントできるのです!

 ああ、これはなんて凄いことでしょう。もう一度戦術をおさらいすると、セリスの行動はただ 一つ、イカサマの乱れうちのみです。ダメージを受ける=死なので、回復の必要はありません。 早い話が、最初から最後まで○ボタン押しっぱなしなのです。

 負けて「パーティーは全滅した」の表示が出ても、○ボタン押しっぱなしならそのメッセージ も飛ばせて、またすぐにセーブポイントから再開できます。ということは、○ボタンさえ固定し ておけば、ストームドラゴンを倒すまで永遠にセリスは戦い続けてくれるのです。こうなれば運 なんて関係ありません。人間の手間は一切無しで勝てる保証があるわけですから。ひとまずこれ で、上の3つの運任せでいうところの、“人間が苦労せずにダイスでいい目が出せる保証”は確 保されました。

 この戦術が恐ろしいのはこれだけではありません。ヒドゥン戦で、敵の行動パターンの直後に 攻撃してやればカウンターはされにくい、ということを説明しましたが、それは逆に敵の行動パ ターンの直前に攻撃すればカウンターが発動しやすく、同時に元の行動パターンを打ち消しやす い、ということを意味しています。そして、イカサマのダイス乱れうちのやたら長いエフェクト は、ほぼ確実にその現象を再現してくれます。やたらカウンターをするようになるのです。その 証拠とも言うべきか、この戦術を続けていると『木の葉乱舞』がほとんど飛んできません。これ で、“『木の葉乱舞』をされにくい保証”も確保できました。

 最後に恐ろしいのはこちらの『先制攻撃』です。運良くセリスが先制攻撃を仕掛けて、全ての タイミングが完璧に組み合わさった時、ストームドラゴンの行動はモードチェンジするまで完全 にカウンター(打撃)のみになります。モードチェンジしたら打撃以外の行動もできるようにな りますが、それまでの行動が打撃のみ、となるとセリスはあらかじめ透明状態になっておけば、 なんと“ミラージュベストの分身がはがされにくい”保証まで確保されてしまうのです。

 こうなれば、奇跡なんて言ってられません。もはや起こりうる現実です。やるしかないでしょ う!

 ★戦闘準備
 セリス(レベル6)HP120 あらかじめ透明
 イカサマのダイス、雷神の盾、レッドキャップ、ミラージュベスト
 勲章、皆伝の証

 セロファンテープを準備
 (モグに『はやてのかんざし』を装備して戦闘不能にしておく)

 ★戦術
 ・スイッチを押してストームドラゴンに出てきてもらう
 ・そのままセーブポイントでセーブ
 ・画面を戻すとエンカウントする
 ・「たたかう」で○ボタン押しっぱなしで固定
 ・後は放置しておけば勝つまで自動的に戦い続けてくれる

 ★作戦実行
 2時間後、見ると画面は止っていて、セリスの上には誇らしげな「8竜、あと○匹」の文字が! ストームドラゴンに勝った、というよりFF6のシステムに勝ったような感じの方が大きいです。

 これが奇跡でないなら、せめて3回は勝っておこうと思い、その後も何度か再挑戦してみました。 すると一晩寝かせてもまだ戦ってたこともあれば、開始数十分に目の前で勝利した、なんてことも ありました。何にせよ、いつ勝てるかは分かりませんが確実に勝てることだけは確かです。


 【総合結果】八竜(前半)

 今回のひとりでできたもん
 ・セリス[レッドドラゴン、ブルードラゴン、フリーズドラゴン、アースドラゴン、ストーム ドラゴン]

 撃破不能と思われていたストームドラゴンさえも、セリス一人で撃破してしまいました。その他 の八竜戦でも、ほぼ確実な勝率と『まふうけん』を活かしたセリスらしい戦術が編み出せ、自分 的にもなかなか満足のゆく結果となりました。それにしても、毒のダメージは強かった。



[空と夢と穴と塔もどる八竜(後半)]
2style.net