Save the Queen...
ブルメシアやクレイラの人を殺してしまった。
そんな大量虐殺までしても、
これまで忠誠を誓ってきたブラネ様からは、
ねぎらいの言葉一つ、貰うことをできませんでした。
私は、あの人に利用されていただけだったのです。
それは、操り人形の黒魔道士達と同じ。
お仕えする方の役に立つ。
ただそれだけを思い、
騎士として剣を振るい続けてきた私にとって、
黒魔道士と同じだと知ったときは、とてもショックでした。
その時かもしれません。
あなたのことを考えたのは。
これまで、堅物で、無鉄砲で、
ミスばかり・・
同じ騎士として、
疎ましいだけの存在と思っていたあなたを。
ガーネット様が失踪したとき。
私は、ブラネ様の言いなりでした。
でも、あなたは違った。
同胞である兵士からさえも攻められながら、
それでも、ガーネット様を守った。
少し、うらやましく思えました。
運命を、自分で切り開いているあなたを。
あなたを思う気持ちは強くなっていきました。
でも、それを表現することは、できない。
私は、ただ、気の強い女、
そうとしか思われていないと思っていたから・・
だから、あなたからのラブレター、本当に嬉しかったのです。
でも、少し恥ずかしさも感じました。
これが、恋をする、という事なのでしょうか。
だから、月夜までがとても長く思えました。
そして、あなたは来てくれた。
邪魔は入ってしまったけれど、
あなたの気持ちを知ることができて、本当に嬉しかった・・
アレキサンドリアが襲撃を受け、
絶体絶命の状況に瀕しているとき。
守られる、というのは少し変な感じで・・
でも、幸せでした。
「これからも一緒にガーネット女王をお守りして欲しいのである!」
アレキサンドリアにはもう、いられない。
そんな事を考えていたときのあの言葉。
嬉しくて、嬉しくて、あなたの胸に飛び込まずにはいられなかった。
これからも、ともにガーネット様をお守りしましょう、
アデルバート。