2.COM行動解析(攻撃編)


(1)はじめに

1章では戦略を立てる足がかりとしてCOMの思考パターンの解析として、移動の面について説明した。 この章では攻撃、被攻撃の場面においてCOMがどのような立ち振る舞いをするかということを 攻撃時、被攻撃時に分けて説明することにしよう。1、2章ではパターンの解析に止めて、 次の3章以降で具体的な対策を立てていきたいと思う。

(2)攻撃パターンの分類

移動パターン同様、攻撃パターンも分類することができるが、大まかに分けて2種類しかない。 一番基本的な「基本型」と標的を決めて攻撃する「目標型」の2つである。次の節からそれぞれの 具体的な思考方法を解説していこう。

(3)攻撃パターン@「基本型」

移動パターンが「目標集中型」ではないユニットの攻撃パターンは「基本型」になる。この攻撃パターンの 一番基本になるのは、自分から一番近いユニットを攻撃するという考え方である。移動も含めて以下のようなルーチンが 成立しているようである。

この場合、一番近い敵が複数いる場合、最も攻撃の命中率が高くなる相手を選び、使用可能な範囲で 最も大きいダメージを与えられる武器を使って攻撃することが多いので覚えておこう。

(4)攻撃パターンA「目標型」

移動パターンが「目標集中型」の場合にはこの攻撃パターンになる。およそのルーチンは「基本型」と 同じで、上のルーチンの「敵ユニット」が「目標ユニット」に変わるくらいである。1章でも述べたが、 目標ユニットの前に邪魔な敵ユニットがいる場合、攻撃するものと迂回するものがある。また、 一番近い目標ユニットが複数いる場合、最も攻撃の命中率が高くなる相手を選び、 使用可能な範囲で最も大きいダメージを与えられる武器を使って攻撃するという考え方は「基本型」と全く 同じである。

(5)被攻撃パターンの説明

被攻撃パターン(攻撃されたときの思考パターン)はほぼ統一されていて、撃破目標ユニットが回避しかしない ことがあるという例外はあるが、ほとんどのCOMユニットは以下のようなルーチンによって動いていると思われる。

一見、とても理にかなった効率的なルーチンに思えるが、撃破されるかされないかを判断するときに重要となる ダメージの見積もり方法に致命的な問題があり、攻略の際にはそこを上手くついて作戦を練るのである。 COMがダメージの見積もりの時に考慮するものとしないものを挙げておいたので確認しておいて欲しい。

【COMが考慮する点】

@Iフィールドなどのダメージを軽減または無効化するシステムの存在
A敵のテンションと自分のテンションがによるダメージの増減
B援護射撃と攻撃の両方があったと仮定してのダメージ算出

【COMが考慮しない点】

@ビームシールドと普通のシールドの違い(COMはビームシールドも普通のシールドのように使う)
Aクリティカルヒットの発生(クリティカルは出ないものと仮定している)
B支援攻撃の有無(援護射撃は計算に入れても、支援攻撃までは計算に入れない)


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