(1)はじめに
私達は当然ながらNTではない訳であるが、敵の行動パターンはコンピューターで制御されているため、 必ず何らかの規則に従って動いていることになる。幸い、このGジェネレーションFの行動パターンはさほど 複雑ではないので、この行動パターンさえ覚えておけば、次のターンに敵がどう動くのかがわかり、その対処も しやすくなるという訳だ。この章ではCOMの行動パターンの中でも「移動」という観点について、 いくつかのパターンに分けて解析していこう。具体的な対処法は3章以降で説明する。
(2)大まかな分類
敵の移動パターンには「突撃型」「目標集中型」「待機型」「固定型」「逃避型」の5つのパターンに分かれる。 簡単に言えば、「突撃型」は一番近い敵に接近して攻撃するパターン、「目標集中型」は本拠地やあるユニットなどの 目標物に向かって移動してくるパターン、「待機型」はこちらが近づくまで動かないパターン、「固定型」は全く移動 しないパターン、「逃避型」はこちらから逃げるように移動するパターンである。次の節から1つずつ詳しく解説しよう。
(3)移動パターン@「突撃型」
敵の移動パターンで一番基本となるものがこの「突撃型」である。言葉どおり、一番近い敵に接近して攻撃を仕掛ける というが移動パターン。敵に接近するまではフルに移動(移動力6なら6マス分動く)して、敵にある程度近づくと射程範囲を 考慮して移動距離を調整する(攻撃パターンは2章で説明)。戦艦の場合はおよそグループエリア内に敵が入るところまで 近づくと、MSを発進させる。敵はこの移動パターンが多いので覚えておきたい。
(4)移動パターンA「目標集中型」
ある特定のユニットや本拠地を狙って移動、攻撃するのがこのタイプ。目標に接近するまでは「突撃型」と同様に フルに移動し、距離が縮まると攻撃のために移動を調節する。目標と自機の間に障害物(敵ユニット)がある場合の 対処は、障害物の撃破を狙うものと、迂回して目標物のみを狙い続けるものがある。この場合の目標物は主人公ユニットや ガーターなど、撃破されるとゲームオーバーに繋がるものが多いので気をつけていきたい。なお、戦艦の振る舞いは 「突撃型」同様におよそグループエリア内に敵が入るところまで近づくと、MSを発進させ、目標物が逃げると再び MSを収納して追撃する。
(5)移動パターンB「待機型」
こちらが接近するまで移動せずに待機し、そのユニットの移動力+最大射程の範囲に入ると移動して攻撃してくる。 このタイプはどちらかと言えば戦艦のほうが多く、この場合はステージ最初からMSを展開しているか、1ターン目に MSを展開しているかのどちらかだ。搭載されたMSは(「移動力」と「グループエリアの半径」の大きい方)+最大射程 の範囲に入ると移動して攻撃する。守りに入っているので攻めづらく、数が多いと返り討ちに合う可能性があるので 気をつけなければならない。
(6)移動パターンC「固定型」
つまりは全く動かないのだが、トーチカのように移動できなくて移動しないものと、移動できるのに移動しないもの がある。後者はボス級のユニットに多い。最大射程が相手より上なら楽に倒すことができるが、大抵は最大射程が 長いユニットであるので、かなり長い射程が必要。遠くからMAP兵器で攻撃するなど作戦を練りやすく、対処はしやすい。 意外と接近戦に弱いユニットであることがままあるので敵の能力を確認しておこう。ちなみに、MSは「待機型」であっても、 そのMSを格納する戦艦は「固定型」であるので移動することはまずない(100%移動しない訳ではない)。 また、「固定型」のユニットは撃破が勝利条件になっていることも多いので、ターン数が制限されている場合は その場所も確認しておきたい。
(6)移動パターンD「逃避型」
こちらが接近すると離れようと逃げるものと、占領地を目指して逃避するものがある。前者はターン制限のあるステージでの 撃破目標であることが多く、後者は敵の戦艦の残りHPがわずかになった場合、回復させようと退避するものである。 ただ、利用できる占領地が無い場合は訳のわからない方向へ移動する場合が多い。