FF7以降、イベントシーンの一部で「ムービー」が導入されたことは周知の事実。ムービーの違和感は言われ続けてるようだが、FF10のはよけい違和感が強くなってる。
FF10のムービーシーンについて書いてみたい。
ムービーの違和感は、当然画質の違いに由来する。ポリゴン人形が動いている状態がいきなり豪華CGになるのだが、FF10はPS2になって普段の画質も向上したんじゃないのか?
・・・実の所、画質は圧倒的には上がってない。今までよりいいと言っても、あくまでポリゴン人形のレベルである。
それに対してムービー自体の画質は(こころもちだが)向上している。画質の差は広がったといえる。
ポリゴン人形からムービーシーンに移る最大の違いは画面構成の変化である。遠くから眺めてる視点だったのが、アップになって画質向上・・・
さて、FF10の新機能「フェイシャルモーション」というのがある。ポリゴンでもリアルタイムで表情の変化ができるようになったのだ。ポリゴンの精度も上がって、アップでイベントが進行することも多くなった。だがやはりポリゴン人形。アップでの演出が多くなると、ムービーと構図が近くなることで、ムービー化した際の画質向上がさらに強力な違いとなってしまった。
そもそもムービーシーンは「アイキャッチ」的な使われ方をしていたのだが、今回はそれもちょっと違う。「違和感がない」という前提で作られたのか、違和感があるシーンに使われてるような気がする。
どうすればいいんだろう。
ムービーとの差をなくすには、普段の画質を向上するか、ムービーの質を下げるかということになる。当たり前だが前者がいい。
とりあえず、普段の挙動をリアルにする(歩き始めや走ってるのを止める動きを追加する)ぐらいはできると思うのですよ。
それから、今に言われたことではないが、画質が違いすぎるぐらいならムービーもないほうがいいんではなかろうか。映画的RPGは?ムービーがあれば映画的というものではない。それに普段の画質は十分高い。
逆に、キャラクターデザインをもっとアニメっぽくして、リアルでなくすと画質の変化も気にならないかもしれない(FF9にはそういう側面があった)
もっとも、FF10の本質はムービーなんかではないが。