なんとなく正義っぽいやつら。
キラ・ヤマト:
主人公、らしい。資源衛星ヘリオポリスに住んでいた学生だったが、コーディネイターであり、なりゆきでストライクガンダムのパイロットになる。
親はナチュラルなので、彼は第一世代コーディネイターである。しかし戦闘能力は他のコーディネイターをはるかに上回っており、「SEEDを持つ者」なんだそうな。その強さの秘密は、彼が実の父親ヒビキ博士の手により「最高のコーディネイター」として調整を受けた子供であることが理由らしい。だが本人はそれを知らず、普通の少年としてナチュラルとともに育てられたのだ。
死にかけたりしながらもその底知れぬ実力と持ち前の幸運で立ち回り、フリーダムガンダムを手に入れたり親友と和解したりしながら最後まで生き残る。
フリーダム入手後、「本当の敵を倒す」とかいって、不殺を貫くようになった(おそらく殺したのはクルーゼだけ)が、最後までその「敵」が何なのか示すことはできなかった。
結局、仲間の殺人を止める気もなかった彼は優柔不断なパイロットでしかなく、大切なものを守ることもできなかった。彼は戦後、幸福になれるのだろうか。
ラクス・クライン:
この物語の元凶。ザフトのシーゲル・クライン(前)議長の娘で、アスランの元婚約者で、プラントの歌姫だが、ナチュラルには全く知られていないもよう。
まず宇宙漂流していたところをアークエンジェルに収容されてキラといい雰囲気だったのがはじまり。そのキラの手引きでザフトに戻る。何も考えていないようなほ言動でアークエンジェルクルーにいらぬ諍いを引き起こしたりもしたが、平和的な性格であり、暴走するクルーゼを制止するなど、案外いろいろ考えているようでもあった。
しかし立場上出番が少なく、そろそろ放置されすぎではないかと思った頃。マルキオ導師の連れてきたキラを助け、そのままフリーダムを与えるというとんでもない裏切り行為をやってのけ、ザフトに追われる身になりつつもエターナルを強奪してアークエンジェルとともに「ラクス派」とも言うべき一大勢力をつくりあげてしまう。その無体な戦力に、ラスボス説も囁かれたりした。
アスランのくれたピンクのハロをいつも小脇に抱えている。事実アスランとはとても仲が良いはずだったが、なぜかキラと仲良くなってしまった(その過程に何があったのかはよくわからないが、アスランではダメだった理由はなんとなくわかったような気がした)。だが彼女もまた倒すべき敵を漠然としか示せず、それどころか何がしたいのかもわからず不殺も適当で、「キラが好きらしい」という断片的な設定だけが真実となった。そんな体たらくゆえにか、それとも歌姫が歌わなくなった時点でそうなる運命だったのか、最後は薄い存在となってしまった(「フレイに食われた」とも言う)。方向性の定まらなかったこの番組の象徴と言えるのではないだろうか。
フリーダムやエターナル強奪の手際から、もともと裏切りは考えていたらしい。しかし常識的に考えると、プラントの和平派にとっても迷惑な存在であって、たぶん戦後は苦労するだろう。彼女も「SEEDを持つ者」らしいが、その効果は不明。
アスラン・ザラ:
キラの昔の親友だった。母親の死をきっかけにザフト軍に入隊し、連合に参加したキラと敵対関係になる。基本的に良識的な性格で、わりと普通のパイロット。何かにつけキラのことにこだわってホ○疑惑を視聴者に持たれっぱなしだった。4機のガンダムのひとつ、イージスに乗って、キラたちを追いかけ、ついにキラをイージスの自爆によって倒したかに見えたが、キラは生きててストライクも無事だったり。
親父はプラント最高評議会のパトリック・ザラ。しかしアホな言動を繰り返す親父の行動への疑念や、ラクスのごり押しで新型ジャスティスガンダムとともにアークエンジェル側に寝返る。だがジャスティスにはフリーダムに勝る性能はひとつもなく、ラクスにもフられ、一気に目立たないポジションとなった。彼も敵が誰だか示せなかった(またか!)うえに不殺さえ適当だった。最後にいたっては、自分で守るといったカガリを助けたのはイザークで、自分はそのカガリに命を救われているありさま。どうにも「全体的にキラ以下」という印象がぬぐえない。キラに実力で勝ったことのある唯一のパイロットなのに……
それでもジェネシス停止の功績は評価されるべきだろうか。いやそのとき余裕で助かるのに勝手に死のうとしたぶんでマイナスだ。
泣くキラに対して笑顔の彼を見ていると、ザフトにいたころ見せた信念(戦うしかないプラントの正義、あとキラ一途であること)は偽りだったのだろうかという気持ちでいっぱいになる。
一人称はほとんどの場合「俺」。彼もSEEDを持っていたらしい。
カガリ・ユラ・アスハ:
困ったヒロイン。当初、公式ページで「無茶とも言える超活動的な性格」というたわけた解説がされていたこともあった、活動派の少女。そんで無茶とも言える運命に導かれてアスランとくっついた。
第一話でなぜかキラのゼミに来て、その後父親が連合にくみしていたことに衝撃を受けてから脱出。以後、しばらく行方不明だったが、いつのまにか砂漠でゲリラになっているところで再会。そのままアークエンジェルについてきた。何者なのか不明なのに、まわりは気にとめるようでもなかった。正体は中立国オーブ代表ウズミ様の娘で、そのウズミ様の説得にあっさりと折れ、オーブに戻る。ちなみに第一話に来ていた理由はガンダムを確認しにきただけだった。
性格はちょっと気が強いというか、乱暴で無謀。「無茶とも言える超活動的な性格」で間違ってるわけではないけど……
はじめスカイグラスパーのパイロットとして参加。戦闘能力は低くないはずだったが、次の戦闘では足手まといに変貌。以来、ただのバカという印象がつきまとうことになる。特に後方で戦闘を見てると必ず「私も出る!」とゴネるのが印象的だった。オーブに留まってお飾り的存在となるが、オーブ崩壊と共に再びアークエンジェルに同行。最後はストライクルージュに乗って、戦場に出るな!という視聴者の叫びをよそにそこそこ活躍、アスランとキラを救ったのも結果的に彼女だった。
まわりが全員大バカになっていく中、彼女だけは一貫して「ただのバカ」でしかなかったのが勝因ではないか(何が)
キラと同じくヒビキ博士の娘だったのだという。なぜウズミ様に育てられたのかは明かされていない。キラとは同じ年の同じ日の生まれの双子で、姉らしい(自分ではそう言い張っていた。しかしキラが人工子宮で生まれているため、二人が本当に双子といえるのかどうかよくわからない。クルーゼは双子だと言ってたが……)。またSEEDも持ってたみたい。SEEDって何だ。
フレイ・アルスター:
この物語に振り回され、振り回した少女。ヘリオポリスのカレッジのアイドル的存在のお嬢様だった。
サイの婚約者で、ヘリオポリスから脱出してきたところをキラに助けられ、アークエンジェルの難民として同行する。当初わがままな性格でまわりを困惑させていた。しかし9話で外務次官の父親が死亡。そのショックでコーディネイターを憎んで寝込んだあとで、キラの弱さに気づいて、アークエンジェルに志願兵としてそのまま同行(だが仕事は何もしなかった)、サイのことを顧みずにキラに取り入って利用しようとした。
そしていつのまにかキラに本心から惹かれていったが、経緯がやや不明瞭である。その後キラ行方不明の傷心のままアラスカでクルーゼにさらわれて、ザフト軍に同行。父親の声がクルーゼと同じ関俊彦だったために、急速に惹かれていく。おいおい。しかもイザークたちといっしょにその辺を平気で歩き回ってい作戦会議にまで参加。とか思ったらクルーゼからニュートロンジャマーキャンセラーのディスクを渡されて連合に送られる。キラたちのもとへはたどり着けなかったが、ドミニオンで見知った人間(ナタル)と再会して、クルーゼに騙された罪をつぐなう意味も込めて、そのままブリッジクルーになってしまう。この期に及んで働いてどうする。
しかし、ドミニオンからもさらに脱出、している途中でキラと戦うクルーゼに撃たれて死亡。と思ったらいきなり幽霊になってキラに謝りだして真のヒロインだったことが発覚。後半干されぎみだったにもかかわらず、ラクスの立場を無視する大活躍。(しかし満足して死んでいったように見せかける卑怯な演出だと思ったのでした)
マリュー・ラミアス:
連合軍の新造戦艦アークエンジェルの副長だったが、艦長が戦死したのでそのまま艦長に。最初大尉で途中から少佐。そしてアラスカで切り捨てられそうになって、そのまま連合を離脱。キラを軍にひきずりこんだ張本人。
最初は生真面目な軍人に見えたが、実は普通にいい人だった。というより、優しすぎて無能っぽい人になっていく。
もともと有能という設定だったようなのだが、いつしか無能が定着していったようだ。ついには自分で無能を認める発言まで…しかし無能に路線変更してからはそれなりに説得力のあるキャラになったと思う。
事あるごとに乳揺らしをかける。
第1話の作業着姿や、あまりの無能さから「技術士官である」との説があるが、彼女が最初からアークエンジェル副長であり智将ハルバートン提督の弟子であることは確かである。それとも技術士官にして副長?
もともとモビルアーマーに乗っていた恋人がいたらしく、似たような立場のフラガを失うことを恐れていた。でフラガ死亡で憎しみにとらわれたように見えたが、彼女はその後どうなるのか、誰も知らない。
ムウ・ラ・フラガ:
メビウスゼロなるモビルアーマーに乗れる唯一のパイロットで、地上ではスカイグラスパーのパイロット、そしてオーブでストライクに乗り換える。クルーゼ隊長とは第一話より前からライバルで、不思議なことにクルーゼが近づくと感知することができる。
「あの」ギンガナムとゼクスの子安武人だが、とりあえず普通に気のいいお兄さん。普通だ。いつしか艦長と恋仲に。
そこそこ優秀なパイロットだったが、兄貴分としてはちょっとパンチ不足。44話でいきなりキラからの呼び名が「ムウさん」になって視聴者から驚かれたりもした。
49話でドミニオンの攻撃からアークエンジェルをかばって戦死。
彼のクルーゼ感知能力はいわゆる「ニュータイプ」のものだとも言われている(制作者のニュータイプ否定発言との関連がややこしい)が、この際それはどうでもいい。クルーゼとの決着もつかぬまま、どうでもよくなっていった。
ディアッカ・エルスマン:
クルーゼ隊所属、砲撃戦用バスターガンダムのパイロット。当初の「怒ると狡猾な性格があらわになる」という支離滅裂な紹介文とは裏腹に、結構冷静で怒ったりしないが、この設定は彼を語るうえでは欠かせないものとなってる気がする。
冷静であるがゆえのお調子者で、イザークとちょっぴり仲がいい。ただし口が悪く、それでピンチに陥ったりした。
干されぎみであるためか、意外と人気者。
アークエンジェルの捕虜になってしまったが、そのままアークエンジェルが連合を裏切って、ミリアリアとひと悶着あった彼もバスターと共に同行することに。いつのまにか彼もザフトに疑問を持っていたのだ。しかし重要な立場にも関わらず不自然に出番が少ない。というか、存在に気付かれてないふしさえある。だがその間アークエンジェルに自然に溶け込んだりしている。
最後まで大したピンチも活躍もなかったが、どうにか生き残る。
ミリアリア・ハウ:
キラの友人で、アークエンジェルのオペレーターになる。普通の少女。トールと付き合ってた(らしい)。
明るいので周囲から好かれている。この番組ではめずらしい明るさがウリか。しかしオペレーターのわりに発進シーンでも事務的なことしか言わないのであまり目立ってなかった。
捕虜になったディアッカを殺しかけるが、その縁で面倒を見るようになった。
カズイ・バスカーク:
キラの同級生→アークエンジェルのクルー。ヘリオポリス出身。臆病。地味。
キラを過信しないあたりが普通のナチュラルという気もする。
しかし激化する戦況に耐えかね、結局アークエンジェルを降りる。公式ページいわく「状況に流されること無く自らの意思で艦を降りることを決意する。」それじゃ他の連中は状況に流されてるのか?
トール・ケーニヒ:
キラの同級生組。別にそれだけ。出番が少なすぎて、キラの友人なのかどうかさえわからなくなってきた。(親友だったとも言われるが、真偽のほどは不明)
とか思ってたら動機が不明瞭なまま突然スカイグラスパーのパイロットに転向して、翌週に死亡。あからさまな死亡フラグに呆れるのみ。
彼の死はキラにとってはショックだったらしいが、良い友達だったようにはとても見えなかった。序盤と死ぬ間際以外の出番がほとんどなく、回想シーンでエピソードが飛んでたのに涙。その後はニコルと並ぶ回想王に。
彼を殺したアスランがどんどんダメなやつになっていくのが印象的だったよ。トールの死を気にしていたのは、全然関係ないディアッカただひとりだったというオチ。
サイ・アーガイル:
眼鏡のナイスガイで、良識派。フレイの婚約者で、仲も良かったのだが、なぜかご破算に。それでもいいヤツでい続ける。と言いたいが、フレイの死に反応薄し。というかフレイ関連はどうすりゃいいのかわかんないことが多い。
ヘリオポリス組のリーダー格。やや長身。
単なる「いい人」なので、実はあまり好きでなかった…
コジロー・マードック:
整備担当のお調子者のおじさん。よくフラガと駄弁ってたが、アラスカ以降、もともと少なかった出番が激減。
アーノルド・ノイマン:
もともとの軍人の生き残りで、アークエンジェルの操舵担当。目立たないポジションのはずだが、他の地味軍人と比べて出番は多く、ヘリオポリス組と気さくに話していたりするので結構目立つ。性格も良い。
連合時代の階級から考えるとアークエンジェルのナンバー3(キラと同格)で、それゆえに重要なシーンでも背景に並ぶくらいのことはあった。またナンバー1は無能でナンバー2はパイロット専門なので、下手をすると実質ナンバー1。
アークエンジェルの他の軍人:
名前が目立つ眼鏡の男ダリダ・ローラハ・チャンドラ二世、背が高いジャッキー・トノムラ、小柄で小太りのロメロ・パル。ノイマンと同格だが、明らかに目立ってないし、目立たなくても無理がない非重要人物(おいおい)。こいつら全員アラスカで粛清されかけてるが、そんなに役立たずだったんだろうか?
レドニル・キサカ:
オーブの軍人。カガリのお目付け役。階級は一佐。つまり大佐クラス?!
砂漠ではゲリラにまぎれていたが、その後クサナギ指揮官として活躍。
アストレイ3人娘:
オーブの主力MS、M1アストレイのパイロット。全員女性で全員ナチュラル。大して活躍していないまま戦死。なんだかなあ。
スクライドに登場していたキャラクターから名を取って、「常夏三姉妹」とも一部で呼ばれていた。
アンディ・バルトフェルト:
「砂漠の虎」の異名を持つ、アフリカ方面司令官。コーヒーの味にこだわる。
キラが強力なコーディネイターだと見抜いて接触してきた。殲滅戦しかないのか?と無茶な問いかけをして、キラの心に影を落として回想モードにした。しかしあえなく爆死。…したはずだったが、なぜか生きており、どうやってかザフトに戻ってエターナルの指揮官に。そしてさっくりアークエンジェルに裏切り。この男こそ、SEEDの回想アニメ化のさきがけであり、生き残っているのは正直許しがたい。シーモア老師とかと違うぞ。
彼にまで死に場所を与える時間はなく、そのまま生き残った。
どうも「アンドリュー」が本名らしいのだが、資料によって食い違っててはっきりしない。
マーチン・ダコスタ:
元はアンディの部下で、再登場したときラクスの腹心のひとりになってた。声がディアッカと同じだということに気付くとちょっと見かたが変わるだろう。が、すぐ目立たなくなった。
***
連合=ドミニオンってくらいに人が少ない。人材不足に悩む人たち。
ナタル・バジルール:
当初アークエンジェルの戦闘指揮官で少尉。冷静な軍人の女性。ラミアス艦長とそりが合わない。でも悪い人でもない、というかわざとらしく艦長と反目させてる演出が多い。
その後中尉に昇格、「バリアント、てぇーっ!」と叫ぶのが主な活躍となった。よく考えてみると有能というわけでもない気がするが、艦長の無能さと対比されてきたせいか有能というイメージに。
アラスカでひとりだけアークエンジェルを退艦させられて(つまり粛清されなかった)、その後少佐になってドミニオンの艦長に任ぜられる。とにかく艦長となって恐ろしく有能であることが判明。適格な指示を超スピードでまくしたて、アークエンジェルを圧倒。つまり、有能な艦長というか、強かったのである。
しかし彼女は冷徹ながらも人情派であることはマリューと同じ。上司アズラエルと致命的に話が合わず、最後は彼を止めるも、そのままマリュー艦長の復讐攻撃で死亡。
ムルタ・アズラエル:
反コーディネイター組織ブルーコスモスの盟主。言うことがまわりくどく、やたら皮肉っぽい言い回しを好む連合版クルーゼ。軍人ではないはずだが、なぜか前線で直接指揮を行っている。連合の無能の証明ではないか。
とはいえ、彼がコーディネイターを恐れ、憎むのもパトリックを見てるとなんだか無理からぬことであったと思ってしまう私はブルーコスモスの素養十分だ。だが人身掌握がダメダメだったため、ドミニオンに取り残され死去。
強化人間たち:
連合の新ガンダムのパイロット。薬物によって強化された人間で、普段無口だが薬を飲んでハイテンションになって出撃し、ヤク切れとともに引き上げていく。
カラミティガンダムに乗るオルガ・サブナックは、声が仮面ライダー龍騎でスーパー弁護士:北岡秀一(仮面ライダーゾルダ)を演じた涼平であったことが話題に。涼平氏は猛烈なガンダムオタクのうえに模型・おもちゃ好きであり、ガンダムに出たがってるとか言われていたのである。しかしオルガはそんなに活躍しないまま、アスランに殺された。
レイダーガンダムのクロト・ブエルは「撃滅!」とかダサい二文字語が口ぐせだが、やはりたいしたことなく、ひとりだけ49話を生き残るも50話でイザークに殺された。
フォビドゥンガンダムのシャニ・アンドラスはハイテンションでも無口だが、だからどうしたというものでもなく、イザークに殺された。3人のうち2人を仕留めたイザークに驚きを禁じえない。
「常夏三兄弟」という情けない呼び名もあった。
ウィリアム・サザーランド:
あまりにも人材不足なので書いとこう。連合の偉い人でブルコス。アラスカ切捨ての実行犯。アズラエルに敬語を使ってしまうダメダメな人。ジェネシスで乗艦ごと描写なしに死んだかと思われたが、いつのまにか乗り換えていたらしく、その後でイザークに殺されてた。
***
コーディネイターたちの勢力で、モビルスーツを作ったりした。ナチュラルの壊滅しか眼中にない無能集団。
イザーク・ジュール:
クルーゼ隊に所属していた生粋のザフト兵士でおかっぱ頭。デュエルガンダムのパイロットとなるが、キラとの戦いで顔を負傷、以来顔の傷を消さずに残して打倒ストライクを誓う。
民間人の乗ったシャトルを(そうと知らずに)撃ち落として、キラにショックを与えた張本人だが、その後はまったく振るわず。ただのザコ扱いでシャトル撃墜の罪もいつの間にか無くなった。
が、後半キラとの戦いや、かつての同僚ディアッカやアスランとの関わりのなかで、クルーゼやザフトのやり方に疑問を持ち始め、最終的にアークエンジェルを助けるような行動も取りつつ強敵の撃破までやってのける。彼は誰よりも輝いていた。
もともと感情的になりやすいが、意外と真面目な一面もある。実はいいやつだが、それを表に出さないタイプというか、最初のほうと性格が変わったというか。ヤムチャ化が進んでいたおかげで、同情票が集まったせいかもしれない。
しかし、この先ラクスたちに対して彼はどんな立場で接するのだろうか。
ニコル・アマルフィ:
クルーゼ隊所属、ブリッツガンダムのパイロット。ピアノが上手な心優しい少年。しかし仕事はきちんとこなす。
アスランを慕っていたが、29話でアスランを助けようとしてあっさりと死亡。アスランの怒りに火をつけたが、その後のアスランは……
その後も回想シーンで死に続け、その回数は回想四天王のトップ。そういう番組だったとあきらめるしかないのか。
ラスティ:
ガンダム強奪チームのひとり。撃たれて死亡。声:なし。
「ラスティ!」とのアスランの叫びがいい感じ。後で出たアスランの部屋の写真や回想シーンなどから、髪の毛はオレンジらしいことが判っている。(一話の時点では顔が不自然に影になってた)
そのあんまりな扱いに、逆に気になって仕方ないという困った存在である。マガジンZのコミック版などでは顔や台詞があるので、気が向いたらチェックしてみるといい。
ラウ・ル・クルーゼ:
ザフトの隊長。奇妙な仮面を手放さない怪人物。とにかく謎だらけ。回りくどいうえに核心に触れない言動で肝心なことは何一つわからず、しかも悪党。で、いつも後方で偉そうにしてるか裏でコソコソ何かたくらんでるだけなものであまり活躍せず、フラガとの因縁も放置状態に陥っていたが、その威容とねちっこいしゃべり方が原因で変態仮面と呼ばれ愛されていた。
だが45話でいきなり設定を語りだす。その正体はフラガの父親のクローンであり、どうもその出自を嫌ったついでに世界を裁く権利があるとか思いあがったようだが全体的に不明瞭で、コーディネイターなのか?わざわざ仮面をつける真意は?そもそもフラガの生まれのほうがびっくりですよ?「出来損ない」って言われてたのはフラガとクルーゼどっちなの?など謎が増えただけだった。その素顔は、フラガやキラを驚かせるようなものだったらしいが、結局視聴者には見せないまま(もし美形だったら驚きだが)。それから46話ではそのとき語られなかった設定をいきなりフラガが語りだして、どうやらクローンの問題で寿命が短いらしい?(まだ研究が進んでいない分野なので、現実でもそうなのか結論を下すべきではない)
アズラエルとのつながりがあったらしく、どうやってかパトリックとも通じており、ついでにその両方のつぶし合いをも目論んでいた。だが彼も実は倒すべき敵が漠然としていて、さらにフレイをさらったり狙ったりといった奇行も意味不明で、その目的はいまひとつつかめない。ただし彼は変態なので、まともな理由など詮索するだけ無駄であろう。もちろんシャアとの比較など論外である。
メンデルを境に急にニュータイプ能力(うわべだけのニュータイプ。はっきり言ってただの「超能力」だよな……)のようなものでフラガだけでなくキラその他まで感知できるようになって、ついでにファンネルみたいのがいっぱいついたプロヴィデンスガンダムに搭乗。しかしフラガを半殺しにして、フレイを殺しただけで、結局大した戦果を上げることなくフリーダムと相撃ち気味で死亡。
私はクルーゼ「大尉」だと思い込んでた(ザフトには階級が存在しないので、クルーゼは「隊長」)ので、当サイトの古い文章ではそう書いてある部分があるが、どうか了承していただきたい。
アデス艦長:
クルーゼ隊の母艦、ヴェサリウスの艦長だ。
ヴェサリウスは宇宙艦なので、地上に降りて以来ずっと出番がなかったのだが、公式ページに居座り続けていた。
少なくともナタル艦長ほど有能そうではない。コーディネイターの優位性が。
宇宙で久々に登場するも、ヴェサリウスとともに死亡。
パトリック・ザラ:
アスランの親父。プラント国防委員長で、途中からシーゲル・クラインに代わってプラント最高評議会の議長に。コーディネイターの優位を主張し、連合というかナチュラルを滅ぼそうとする。好戦的な親父。
血のバレンタインで奥さんを殺さてれるはずで、それが彼の思想に何らかの影響を与えたようだが、あまりにも冷静でなく、言ってることはただのアホ。二言目には「ナチュラルどもが…」。ジェネシスを意味もなく地球に発射しようとして、命令を聞かなかったマイナー人物ユウキ隊長に裏切られて死亡。
(アスランを撃ったときに、「アスランと奥さんの写真が倒れたが、その写真が後で直されてた」という細かい演出があったが、一瞬過ぎて気づいた人は少なかったようだ)
シーゲル・クライン:
和平推進派で、コーディネイターの危うさを説いていた。最高評議会議長だったが、パトリックら好戦派に押されて辞任、ヒラ評議員に。
ラクスとともに裏切ったようだが、しばらくしてパトリック派に射殺されてしまった。
せっかく声がマスターアジアなのに…
ミゲル・アイマン:
キラにすぐやられたパイロット。アスランの同僚。声の西川貴教(TMレヴォリューション。初期の主題歌を歌った)のはっちゃけぶりがすごかった。今だに話題にのぼる人物。
26話のナレーションもつとめる。
アイシャはザフトじゃダメだろうがアークエンジェルとも言えない。
もちろん導師は別格。
ウズミ・ナラ・アスハ:
カガリの親父。オーブの代表だったが、ガンダム開発を見過ごしていた責任を取って辞任。しかしいまだその影響力は衰えず、ウズミ様と敬称で呼ばれていた。あまりに様付けが多いので、当サイトでもハート様のように様付けで呼ぶことにする。
が、カリスマ性の理由がわからん。ハート様と同じ理由(みんなが様付けで呼ぶから)ってことはなかろうし。
ガンダム開発はこの人が進めたわけじゃなく、しかもこの人は戦わない戦争もあるというようなこと言ってたが、その割りにオーブの戦力は強すぎるし、娘は相変わらず戦争かぶれだし、最後は自ら戦闘指揮をしていたような…
挙句になんだかわからないまま自爆。オーブは壊滅した。
アイシャ:
アンディの恋人。「愛人」という言い方は問題があるらしい。声がビビアン・スー(第2期の主題歌を歌った)。演技のヘナチョコさ以外、何も残さずにアンディともどもラゴゥに乗り込み爆死。
声優で無い人に声優をやらせるリスクはもうちょっと考えよう。歌はいいんですがね……
もちろん復活するはずもなかった。
(外伝の展開を根拠に、生きているという説もある)
マルキオ導師:
謎。未知なるもの。触れてはならぬ領域。
キラをプラントへと導いた怪人物。辺境に住まう世捨て人。
その詳細は本編では一切語られていないが、キラがSEEDを持つものだと見抜いて、何を思ったかラクスのもとへと一瞬で導いた。
実は外伝(ときた版2巻)で少し語られているが、孤児を助けたり和平活動してたりするらしい。盲目のナチュラルらしい。
とくに重要な人物ではない。ただ、キラをワープさせた人物ということ。それだけが全てであり、絶対である。かくして彼を神格化する人(このページの作者など)が後をたたない。
49話(および、48話の次回予告)で一見たいした意味も無く一瞬移ったのも、我々凡人には計り知れない何かの意思のあらわれなのだろう。