TRPG『カオスウッド』

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カオスウッドはTRPGとCRPGを折衷した卓上RPGです。世界観は一言で言うとダークファンタジー。独特の雰囲気に浸りつつ偶然の妙味を楽しんで頂けるような作品を目指しています。現在はまだ案を練っている段階です。

世界観

混沌の門が開き、世界は霧に包まれた。
霧は木々を生み出し、世界は森に覆われた。
森では混沌によって魔物化した動植物が暴れ出した。
各地の街や村は脆弱な街道で結ばれた陸の孤島と化した。
　
…度重なる混沌の襲来に人類が持ちこたえたのは、一重に教会勢力のお陰だった。彼らは各集落に物資と技術を与え、今では唯一の世界的組織となっていた。
教会勢力の冷徹で激しい行動に違和感を感じる者も中にはいたが、彼らの援助が生存に必要な以上、表立って批判することは出来なかった。
　
…混沌は、数十年に一度、大繁殖する。
それは人類にとっての正念場であり、教会勢力は“聖戦”と呼んだ。これまで幾度となく聖戦は繰り返されたが、その度に人類はかろうじて勝ち残ってきた。
　
…現在、前回の聖戦から20年以上の月日が経過しており、いつ聖戦が勃発してもおかしくない。
　
そのような状況下で村の自警団に参加した若者たち……彼ら彼女らは、果たして無事に聖戦を生き抜くことができるのだろうか？

舞台と背景

ゲームの舞台となるのは辺境の小さな村。その村出身のPCたちは、故郷を守るべく自警団に参加する。

混沌と異形化

混沌の瘴気は場にいる動植物を魔物化させる。それは人間すら例外ではない。混沌によって異形化した人間は最終的には自我を失い混沌の手先と化すが、異形化の途中であれば、自我を保ちつつ混沌の力を使役することができる。
強大な魔物と戦う際は異形化によって得た混沌の力が大きく役に立つであろう。だが、より強大な混沌の力を使役できるということは、より自我喪失の近くにいるということでもあり、注意しなければならない。
なお、既に混沌の力を十分に取り込んでいる魔物が、別の混沌に汚染されることによって、別の魔物へと変化することもある。貧弱な魔物ほど抵抗力が低く周囲の瘴気に影響され易いため、たとえ弱小の魔物だからといって侮るのは危険だ。

混沌に汚染された武具

混沌は生物だけではなく無機物すら汚染する。混沌に汚染された武具を身につければ、その混沌の力を使役することができる。しかし、場合によっては装備者本人が武具経由で混沌に汚染される可能性もあるため、使用のタイミングは慎重に見極めねばならない。

聖戦

聖戦はいつ訪れるか分からない。聖戦では勝つことではなく、生き残ることが目標となる。
詳しくは後述するが、本作には蘇生という概念がなく、持ちキャラを失ったプレイヤーは新人キャラで再出発しなければならないため、頻繁に死亡するとキャラが育たず、聖戦で苦労することになる。
だが、持ちキャラを失ったからといって、そう悲観することはない。相手が強ければ強いほど急成長できるチャンスが多いので、気合次第でどうにかなる(かもしれない)。

草案〜戦闘システム

互いのHPを削り合う一般的なRPG戦闘スタイルは本作には合わないと判断。独自の戦闘システムを導入したい。

• 『蘇生不可』。本作では完全な意味での蘇生は存在しない。例外的に遺体が混沌に汚染されることでアンデッド化することもあるが、自我までは戻らないため、本当の意味での蘇生とは言えない。持ちキャラが死亡した場合、担当プレイヤーは後継キャラを新たに作り直すことになる。後継キャラは前キャラの関係者がデフォルト。物語終盤でキャラが交代しても「あんた誰？」にならないための措置。あと「亡くなった○○の意志を継いで」というシチュエーションはベタだが燃える。
• 『HP廃止』。攻撃判定に成功した攻撃を“相手に致命傷を与えるだけの威力がある攻撃”と解釈、相手が防御判定に失敗すると即座に死亡or戦闘不能に陥る。消化試合は好かないので思いきってかぶいてみた。
• 『不屈の闘志』。戦闘不能に陥ったキャラクターは“不屈の闘志”を宣言することで回復なしで戦闘に再参加することもできる。しかし、そのような状態で再び戦闘不能に陥った場合は確実に死亡する。あくまで不屈の闘志は、よほどの緊急時(パーティー全員が戦闘不能になったときなど)のみ使用すべき。少年漫画の王道的な燃える展開もこれでばっちり。ちなみに小物の魔物は不屈の闘志を持たない(根性が足りない)。
• 『邪神救済』。もしキャラクターが死亡してしまったとき、運が良ければ邪神が悪魔の取り引きを持ち掛けてくる。邪神の力を借りたキャラクターは大きな力を得ることが出来るが、その代わりに大きな代償を負ってしまう。死亡時に必ず邪神が話を持ち掛けてくる訳ではないので、わざと死亡して邪神の力を借りるというキャラクター強化方法は不可能。また、邪神の力を借りたことが教会にばれると追手に狙われる羽目になってしまうので注意が必要。

(例1)運動力28%のPCが性能+12%の武器でオークを攻撃する。28+12=40で、40%の確率で相手に攻撃がヒットする。オークは基本耐性25%の心理系-10%。相手の剣攻撃を25%の確率で回避できる。逆に言えば75%の確率で息絶える。
(例2)精神力36%のPCが性能+18%の魅了魔法をオークに放つ。36+18=54で、54%の確率で魅了魔法の発動に成功する。オークは基本耐性25%の心理系-10%。オークは15%の確率で魅了を回避できる。逆に言えば85%の確率で魅了される。

特徴

• 全キャラ生き残ることを前提にバランスを組むのではなく、いかに生き残るかという部分に主眼を置きたい。
• マップは自動作成される。通常の自動作成マップとの違いは、自動育成されたマップが1回限りの使いきりではなく、ゲーム終了までに存分に再利用されることにある。

ランダムシナリオシステム

カオスウッドの特徴の1つがランダムシナリオシステムです。
今回はそのうちの1つランダムマップ作成システムについて紹介します。

出目　 内容　 1　 直進　 2　 十字路　 3　 直進の広間　 4　 右折　 5　 立体交差の十字路(フィールドの場合は単なる十字路)

出目　 内容　 6　 T字路　 7　 行き止まり　 8　 左折　 9　 T字路の広間　 0　 カスタム（特に指定しないならＴ字路）

表を見ただけで漠然と分かると思いますが、方眼紙などで作成したマップで新しく進んだマスの構造をダイズを振って決めます。
詳しくは↓を参考にしてください。

	赤丸が現在位置だとし、仮に十字路の真ん中にいるとします。
	試しに東側に行くことにします。 ダイズを振ります。……出目は4。
	出目4は右折なので右折のエリアが確定します。 　 さらに前進すべくダイズを振ります。…出目は7。
	出目7は行き止まりでした。 　 これ以上先へは進めませんので、まだ未踏のマスに戻って改めて進むことになります。
	考えた末にスタート地点の南に進むことにしました。 ダイズを振ります。…出目は2。
	出目2は十字路です。ただし東側の道は既に確定しているため、実質は変則T字路になりました。

…こんな調子で進んでいきます。

装備品

モンスター案

　
A級。シナリオのボス級。

　
S級。キャンペーンのラストボス級。

　
S+級。普通なら戦う必要のない相手。

　
混沌の諸神。不滅。戦闘不能になっても実体を失い世界への関与能力を一定期間失うだけ。

• 魔物名の隣の数値は基準となる能力値。魔物の場合はこのように一律で能力値が現されることが多い。一律に表現できない部分はその右隣に表記。例えばブリード・ビーの回避力は20+30で50%となる。
• 通常ゲーム中に登場するのはS級まで。そこから上の存在は倒すことよりも、戦わないことに主眼が置かれることになる。
• なおカオスウッドではテンポの良さを特徴の1つとしているため、イメージしにくい、或いはイメージに時間が掛かるような奇抜なオリジナルモンスターは避け、イメージし易い定番モンスターで固めていく予定です。

系統表。

• 天使系はPCと密接な関わりがある（教会勢力の後ろ盾）ので早めに固めてみた。

混沌汚染

• 混沌に汚染されたときは1d6で付加される特殊能力を選ぶ。
• 混沌に汚染される方法1。魔物のクリティカルヒットを回避できなかったとき。
• 混沌に汚染される方法2。混沌技の発動判定でファンブル。
• 混沌に汚染されたアイテムも存在する。『ヒーラーエンジェル1の杖』（癒しの杖を発動できる）などと表記される。

試案

成長システム

• 行動判定でクリティカル成功すると該当能力値+1。
• 戦闘終了時に不屈の闘志を宣言していないキャラは成長判定できる？

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