市販漫画の感想(主に週間少年ジャンプ)

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自分の作品を客観的に見ることが難しいため、他人の作品を観察することで、自分の傾向や課題を探ろうとした。

少年週間ジャンプの連載漫画についての感想

大好きアイシールド21、ジャガーさん、ハンター×ハンター、ヒカルの碁、ボボボーボ・ボーボボ 
文句なしいちご100%、こち亀、テニスの王子様、ナルト、BLACK CAT、プリティフェイス、ミスターフルスイング、遊戯王、ルーキーズ 
物足りないUltraRed、グラナダ、シャーマンキング、ストーンオーシャン、タトゥーハーツ、BLEACH、ONE PEACE 

※6月30日注・『文句なし』という言葉を必ずしも肯定的な意味合いで使っている訳ではないことに注意。例えば、プリティフェイスは『文句のつけようがない』という意味合いで『文句なし』に分類している。
※6月30日注・この一覧は1月6日現在のもの。それ以降に連載されたものに対する個人的な感想は、文句なし(やや『大好き』寄り)→ごっちゃんです、物足りない→ほか全て。

アイシールド21
ジャガーさん
ハンター×ハンター
ヒカルの碁
ボーボボ
いちご100%
こち亀
テニスの王子さま
ナルト
BLACK CAT
プリティフェイス
ミスターフルスイング
遊戯王
ルーキーズ
UltraRed
グラナダ
シャーマンキング
ストーンオーシャン
タトゥーハーツ
BLEACH
ONE PEACE

四大少年漫画誌ほかを大まかに読んでみた(1月10日)

個々の漫画を一話ずつしか読んでいないので、詳細感想ではなく、全体的な印象をまとめておく。

サンデーお上品。手堅くオチをまとめる印象。 
マガジンなんとなくスタンダードっぽい。 
チャンピオン良い意味でB級映画っぽい雰囲気だな。 

読み比べて思ったが、少年週間ジャンプは、勢いで勝負する漫画なんだなぁ。サンデーが勝手に改造、マガジンがクロマティ学園だとすれば、ジャンプはボーボボな訳だ。なんとなく納得。
 
ついでに他の少年漫画雑誌も軽く読んでみたが、四大漫画誌では少数派だったジャンルの隆盛ぶりが印象的だった。女の子の可愛さがウリの漫画とかファンタジー系とか。雑誌によってずいぶんカラーが違うものだね。

6月30日補足

その後、幾つかの漫画誌をつまみ食いしているのだが、やっぱ雑誌ごとのカラーは明確だな。

個人的に面白いと思った漫画(1月17日)

思いついた順。「お勧め」とは限らないので注意。俺は面白いと思うけど、他人には薦められないなぁという漫画多し。

題名 感想 
グラップラー刃牙 最初は絵柄に馴染めなくて敬遠していたけど、慣れると病みつきになった。JoJoと同じ経緯。あの筋肉描写がたまんねえ。個人的にはなんとなく花山が好きだ。話としては、やっぱり勇次郎の存在が大きいな。 
水木しげるの漫画 水木しげるといえば妖怪漫画の第一人者だが、むしろ独特の台詞回しとアクション描写が楽しい。普通の漫画なら盛り上がるような場面でも淡々と進むところがイケる。 
世紀末リーダー伝たけし ベタな展開が大好きだ。個人的にはちゃんとした完結編を読みたい。 
ライジングインパクト スポーツバトルとしてよりも人間関係のほうが面白かった。どことなくネチネチしたところが好き。 
覚悟のススメ 台詞回しが最高。リイド社から発売されている前身漫画(題名失念)と見比べてみると演出技術の凄さがよく分かる。 
悟空道 『覚悟のススメ』と同作者。芸風がますます先鋭化。もはやポエムの域。少年漫画を地でいく展開が心地よい。この作者さんは俺的に神認定。読者層的に、少年週間ジャンプで連載したらウルトラヒットしたかも、なんて思ってしまうのは俺の中のファン心理に依るものか? 
うしろの百太郎ほか つのだじろうの霊界漫画はどれも色々な意味ですげえ。新うしろの百太郎は霊界漫画の一線を超えたという意味でやっぱりすげえ。まさかアダムスキーネタで出てくるなんて。。。 
藤子F不二雄のSF短編集 ブラックテイストと言えば笑うセールスマンなどで藤子不二雄A氏が有名だけど、実はF氏の描くブラックユーモアのほうが怖い罠。あの丸っこい絵柄でブラックテイストやるんだもんなぁ。素敵すぎる。 
イヤハヤ南友 司会者2人が悪乗りし過ぎなところがおもろい。 
半熟忍法帳 新山たかしは俺的に神。 
横山光輝の三国志(後半) 話が淡々と進むところがたまらねえ。 
火の鳥〜望郷編(後半) 火の鳥はどれも好きだが、その中でも望郷編の後半が特に素晴らしい。うまく言葉に出来ないけど素敵だ。ロマンがある。2番目に好きなのは太陽編かな。 
イッパツ危機娘 二巻以降は下ネタの割合が大きく増えるので、個人的にはいまいち。一巻が一番いいかも。いや、むしろ魅力はオマケ漫画か。 
メタルK 掲載誌が少年週間ジャンプじゃなければもっと人気が出た予感。惜しい。 
パズルゲーム☆ハイスクール 単なる推理モノ漫画じゃないところがミソです。 
神聖モテモテ王国 なんとなく高校生バージョンのドラえもんって感じ。誰もが冗談で思い浮かべるものを目に見える形に仕上げたところが、この漫画の魅力かな? 
魁!クロマティ高校 線が太いのでコミック向きかも。不良高校なのに暴力シーンないのは妥当だろうな。なんとなくファンタジックだ。 
Let's豪徳寺 言葉ではうまく表現できないのだけれども。なんとなく好きなんだ。 
オヤマ!菊之助 露骨すぎ。どうしようもなくど真ん中ストレートなところが逆に面白かった。管理人はジャンプ中心なので、こういう露骨なエロ話に対する免疫は殆どありません。やり過ぎって気もするが。個人的にはエイケンだめなんだけど、この漫画とエイケンの差ってどころにあるんだろう? 今度考えてみたい。 
あずまんが大王 色気皆無な絵柄に好感がもてる。個人的には大阪がいいね。 
HEAT 面白い。面白いのだけども、こういう抗争モノ漫画が全て同じに見えるのは修行不足か? それでも好きなんだけどね。 
パラレルトリッパー サガノヘルマーもボーボボ風に言えばハジケリスト。BLACK BLAINはハジケ度が足りない印象。 
ショックサイエンス 一言で言えば児童漫画版MMR。この漫画はMMRと同じ方向性の題材を扱っているけど、面白さの方向性は完全に別物だね。漫画のキャラより実写のほうが恰好良いところがミソか。 
幽遊白書(終盤) 格闘大会やってた頃はドラゴンボールのイメージが強くてあまり興味なかった。仙水が七重人格だったという話の頃から雰囲気が変わってきて(レベルE以降的なノリになって)、ああ俺の求めている漫画はこれだ、と。富樫先生のそれまでの路線から現在の路線への過渡期の作品として興味深い。 
レベルE 個人的に面白かったのは、婿探し星人の話の前半までだが、それだけでも十分に俺の心の中では殿堂入り。宇宙と変身ヒーローとRPGツクールを繋げようという発想も凄まじい。 
魔法陣ぐるぐる 初期の路線と現在の路線のギャップもまた一興。個人的には両方とも好きだな。笑顔の似合うキャラというのはやっぱり素晴らしい。第一巻の、硬貨を装備するというネタが個人的にツボだった。 
防衛漫玉日記ほか どこまでネタだか分からないところが面白い。濃密だし。もちろん、しあわせのかたちや幽幻漫玉日記も良い。 
ルパン3世 人を食った話がたまらん。個人的にはルパン3世にヒーローではなくトリックスターとしての活躍を求めている。だから、ここ何年か放映している二時間モノのやつはあまり興味ないなぁ。 
少年エスパーねじめ 純情パインも。 
アンゴラタイム やんちゃな雰囲気が好き。 
今までに取り上げた漫画の中ではハンター×ハンター、ドラゴンボール(中期)、JoJo(2部と4部)、ボボボーボ・ボーボボ、アイシールド21、ヒカルの碁。 
6月30日補足

追加。

題名 感想 
最強の弟子ケンイチ 前身である最強の弟子もいいね。 
あろひろしのギャグ漫画 神! ドタバタモノもそうじゃないものも。 
ちゃぶたいケンタ いやはやなんとも。 

面白さを理解するまでに時間が掛かる漫画(1月21日)

俺の経験の範囲で、面白さを理解するまでにある程度の時間が必要だった漫画は、

JoJo最初は絵柄が理由で敬遠していた。一番最初にジャンプで読んだのが現代語をサンタナが覚える話だったので、余計にそう思ったのかも。 
グラップラー刃牙最初はJoJo同様、主に絵柄的な理由から敬遠していた。 
遊戯王今までは対決漫画として捉えようとしていたから、強引すぎる試合展開に納得できなかった。最近ふと、遊戯王のデュエル編は対決漫画のフリをしているけど本当は対決漫画じゃないのかもと思い改めて読み直してみて、やっと面白さが分かった。この漫画の面白さは“理不尽な運命に翻弄される登場人物たちを神の視点から覗く”ことなんだな。読者は海馬が遊戯に勝てる訳ないと知っている。ところが物語の当事者たちはそれを知らない。海馬は自らの高笑いの虚しさに気づいていない。遊戯贔屓が露骨過ぎるからこそ、むしろ海馬の高笑いが素敵なんだ(1月21日)。 
駕籠慎太郎の漫画最初は読みかたが分からなかった。どこまで本気なのか掴めなかったのが大きい。ガロのインタビュー記事でギャグのつもりで描いているという発言を読んで、ああ奇抜な発想に純粋に驚けばいいんだな、とようやく分かった。 
こち亀100巻前後から作風が大きく変わった。昔のこち亀を知ってる身として当初は戸惑ったが、いつの間にか慣れた。むしろ、昔の作風とのギャップがたまらん。 
その他ミスターフルスイングやこち亀を理解するのに時間が掛かったという話は以前にも書いたので詳細は省略。例えば、最近のこち亀の面白さは今まで積み上げてきたものをどこまで本気でぶち壊せるかというところにあるね。だいぶ前のことだけど、中川と礼子が漫才する話は「やめてくれーっ」って本気で思ったもん。この調子で二十年近く積み上げてきたものをどこまで壊せるかすごく楽しみだ。 

といったところ。
なぜ上記の作品の面白さを理解するのに時間が掛かったかと言えば、既存のイメージにこだわり過ぎてしまったのが大きいのだろう。対決漫画はこういうものだという基準で遊戯王を見たらその面白さには気づかないし、こち亀はこうあるべきだという従来の基準で現在のこち亀を見ても、その面白さには気づきにくい。
 
その意味で、

というのは、かなり魅力的な批評のテーマになるのではないかと思う。

アニメ化の際のアレンジが成功だったように思う漫画(4月29日)

筆者はアニメを滅多に見ないので、なんか偏ったリストになってしまったかも。お茶の間の定番が多いな。

さざえさん原作はけっこう毒が強い。あの原作から毒を抜いて、のほほんアニメに昇華させたのは大したもの。 
ちびまるこちゃん原作はギャグ漫画じゃなかった。最近のアニメ版はかなり原作に近いテイストになっている。 
クレヨンしんちゃん原作は地味。アニメは脚本がうまい。原作よりもテンポが良く明るい雰囲気になっている。主人公が時おり見せる奇妙な動きをうまく動画化できたのも高ポイントだな。 
忍玉乱太郎原作の絵はクセが強すぎる。個人的にはOKだが、人によってはつらいだろう。 

成功かどうかは分からないが、アニメという媒体を活かしているなぁと思った作品。

こちら亀有派出所前ドタバタ劇になっている。蘊蓄ネタは一切やらないという徹底ぶり。 

メモ

4月15日
  • 漫画雑誌は野球チームみたいなものなのかも。ホームランバッターだけでチームを構成しても駄目なように、漫画雑誌にも様々な作品が必要なのだろうね。
  • コミックバウチ連載の山下たろーくんの続編漫画がすごい。色々な意味ですごい。個人的には好き。創作者たるもの、これぐらい図々しくないと駄目かもなぁ。
  • リアルタイムで読んでいた当時は大したデザインだと思えなかったドラゴンボールのセル完全体、最近読み直してみたら良いデザインだと思った。ただ、最終形態で人間っぽくなるのはフリーザと同じだから、それがマイナスになってしまったんだな。
  • エイケンの読みかたがなんとなく分かってきた。あれはお色気漫画じゃなくてパラレルワールド系の漫画だ。あの世界ではあの体型も有り得るという前提を持つことが初めの一歩か。
  • アクメツの作者はすごい釣り士なんだろうなぁ。きっと。
  • ドラゴンボールのサイヤ人編やフリーザ編はホラー的な面白さだったのかもしれない。子供心にすごく怖かったもんなぁ。
5月12日
  • ひかるの碁が終わったね。ジャンプの漫画原作賞の審査委員を小畑先生と編集長の二人で行うという文章を読んだとき、連載作家にそんな暇があるのかと疑問だったが、謎が解けたよ。
  • 同じ駄目人間でも、ガンブレイズウエストのマーカスより、ジャガーさんのハマーのほうが面白い。漫画のキャラクターは、駄目か駄目じゃないかよりも、全力疾走(暴走ともいう)しているかどうかの差のほうが大きいのかもしれない。
  • JoJo。個人的には第四部みたいな日常を舞台に第三部や第六部みたいなバトルバトルバトルを見てみたいな。日常に忍び寄る魔の手みたいな感じで。
5月27日

今週のジャンプから。

  • アイシールド21は今週になって急に栗田とかが太陽スフィンクスの連中を怖がりはじめたな。先週までの描写だと変な人の印象しかないので意外。喫茶店のシーンで喧嘩以外の強さも描写したほうがスムーズな展開になるんだろうな。
  • ルーキーズ、久しぶりには爽快感の溢れる展開に。こういうベタな展開好きです。最後のページの下半分もいい。短い台詞で次の来週が楽しみになった。これは見習わなきゃ。
  • ハンター×ハンター。クイズイベントはどうでもいい部分だったのね。また素敵な富樫節が見られるかと思ったのに残念。ただ、兄弟を0コマ瞬破は“らしかった”ね。
  • ジャガーさん、やっぱいい。あのジェットコースターのような展開をストーリー漫画でやれたらスゴイだろうな。参考にしよう。

現役じゃない漫画の感想

今更だがAONを語ってみる(1月10日)

AONは、2002年秋〜冬に週間少年ジャンプで連載されていた漫画。いわゆる10週打ち切りで果てました。
よく分からないのだが、なんとなくAONには原石のような魅力を感じる。今更だが、どうすれば俺的にAONが面白くなるか考えてみた。

前提AONはプロレス漫画。「プロレス=やらせ」の構図を前提に、それを打破しようとする主人公のドラマを描こうとした。 
ドラゴンボールのバトル漫画的な魅力など(1月14日)

ここでは便宜上、ドラゴンボールを初期(孫悟飯誕生以前)、中期(サイヤ人編&フリーザ編)、後期(セル編&ブウ編)に分けてみた。

初期初期のドラゴンボールにおけるバトルはネタ発表の舞台。勝つか負けるかそのものよりも、面白いネタ(地面に落ちたように見えるけど実は爪先をコンクリにめり込ませてリングアウトは回避しました、とか)を読者に見せるための枠組みとしてバトルという形式を利用しているだけ。悟空が勝つか負けるかよりも、次に悟空はどんな動きをするかが気になった。 
中期個人的に最もドラゴンボールに燃えた時期。今こうして振り返ってみると中期ドラゴンボールには4つの盛り上げ要素が思い浮かぶ。(1)敵の圧倒的な強さ。指を少し動かしただけで周辺都市を一掃できるサイヤ人、たった一発の光線で惑星そのものを破壊できるフリーザ。子供心にスゲエと思った。(2)そんな強敵どもが相手でも悟空が来ればなんとかなるだろう、という安心感。読者の意識を“悟空がいつ来るのか”に焦点を合わせたのはうまい。(3)特殊能力バトルからの逸脱。戦闘力という概念で各人物の強さを明確化することで、特殊能力バトルから純粋なパワーバトルに移行したことは白眉。中期のドラゴンボールは特殊能力バトルのウエイトを下げたことにより凄まじいテンポの良さと分かり易さを手に入れた。(4)孫悟飯という後継者候補の登場で「悟空は主人公だからリタイアすることはないだろう」という安心感が消失。「悟空を殺して悟飯メインの物語に移行するか」それとも「そのまま悟空主人公で話を続けるか」という緊張感が生まれた。2番で説明した“安心感”があるからこそ、むしろ悟空リタイアの可能性が怖かった。 
後期バトル漫画として見た場合、個人的には蛇足な印象が強い。個人的に中期と比較して物足りないと思う点は3つ。(1)クリリンの再復活、悟空の帰還によって物語全体の緊張感が消滅。(2)バトルが物足りない。初期のDBは勝敗よりも動きの面白さを優先して人気を得た。中期のDBは動きの面白さよりもテンポの良さが生み出す爽快感を優先して人気を得た。後期ドラゴンボールには、前期のような動きの面白さも、中期のようなテンポの良さが生み出す爽快感もない。(3)悪い意味で何でもありの状態になってしまった。スーパーサイヤ人の大量登場、スーパーサイヤ人より遥かに強い人造人間たち、スーパーサイヤ人3の存在、フェージョン、今さら登場した魔界の王ダーブラ、界王に対する界王神の存在など。
※ただし後期ドラゴンボールに関する評価は、中期との比較で必要以上に厳しくなってしまっていることを明記しておく。たぶん中期ドラゴンボールが存在しなければ後期ドラゴンボールの評価はもっと好意的なものになっているはず。  

ドラゴンボールから得られる成果(バトル漫画的な側面に限らず)。

次の更新では、個人的に面白いと思う漫画をピックアップしてみて、そこから漫画の面白さとはなにかを考えてみる。金曜日更新の予定。

ホイッスル

考察の卵

少年漫画の俺的バトル論(1月10日)

少年漫画と言えばバトルだが、同じバトルを扱っても、面白い作品、物足りない作品に別れるのは何故だろう? 俺的に思うところを綴ってみた。
かなり偏った視点なのは自覚済み。世の中にはこういう見方もある、程度に解釈しちゃってください。

漫画のバトルシーンを整理してみる(4月8日)

バトルシーンの方向性の種類を思いついた範囲で挙げてみる。対象は主に現役の少年週間ジャンプ。

  • 勝つか負けるか、生きるか死ぬか。BLACK CATのケルベロスvs星の使徒とか。ハンター×ハンターのメイン4人以外の連中とか。
  • 意外な盲点や発想の飛躍を楽しむ面白さ。JoJoなど。ハンター×ハンターはこちらと↑の折衷かな。
  • 面白い動きや特殊能力。初期のドラゴンボールなど。納得できる説明を必要としない点が↑との最大の違い。ONE PEACEとナルトはもうちょっとこのカテゴリーにウエイトを置けば面白くなると思う。
  • 意地の張り合い。想いの強いほうが勝つ。ONE PEACE、ルーキーズ、シャーマンキングなど。今は亡き世紀末リーダー伝たけしのバトル編やるろうに剣心もここだな。ところが、このカテゴリーは意気込みが空回りしている作品が多い。

変則型として、

  • 爽快感。JoJoの乱舞技モードとか。
  • 破滅へ一直線。初期の遊戯王の闇のゲーム。お仕置きタイム。結末は決まってる。試合過程に理屈も要らない。対戦相手が悪あがきすればするほど盛り上がる。
  • 『なにーッ!』。遊戯王のデュエル編。全ての試合過程は対戦者の驚く姿を味わうためにある。もしかした↑のバリエーションかも。
  • バトルがネタの披露会場。ボーボボとか。
  • とにかく格好よければ良い。テニスの王子様とかBLACK CATとか。このカテゴリーのバリエーションで、とにかく腐れ外道なほど良い(BASTARD!)とか卑屈なほどよい(藤崎版封神演義)とかね。

思うに、作品の方向性などの理由からJoJo型バトルや刃牙型バトルを採用できない場合は、意地の張り合いよりも、面白い動きや特殊能力に重点を置いたほうが面白い作品が作れるのではないかと思う。

ヒカルの碁の感情バトルはなぜ面白いのか(4月8日)

ヒカルの碁は『意地の張り合い』+『勝つか負けるか手に汗握る展開』だから面白い。

  • 主人公が負けるんじゃないかという危機感が常にある。何故なら、実際に何度も主人公は負けてるので。たぶん現在のジャンプで最も負けの多い主人公だろう。敗北のペナルティが少ないことを逆手に取ったね。敗北=死の格闘漫画や、敗北=終わりのトーナメント式のスポーツ漫画ではこうもいくまい。現在のヒカルvsコヨンハも、ヒカルが負けて失うものはプライドや周囲の評価だけなので、逆に見ていてヒヤヒヤする。
  • ピンチになるときちんと主人公が戸惑い焦る。劣勢を根性で押し返せるとは限らない。それが↑と組み合わさって、実に手に汗握る展開が楽しめる。

ちょうど、主人公が負けても何のダメージもないシャーマンキングとは、逆の面白さなんだな。


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