市販漫画の感想(主に週間少年ジャンプ)
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自分の作品を客観的に見ることが難しいため、他人の作品を観察することで、自分の傾向や課題を探ろうとした。
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少年週間ジャンプの漫画が多いのは、現在、管理人が唯一欠かさず読んでる漫画誌だから。
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BASTARD!が連載されていた頃から読んでいるが、一時期、ジャンプ離れしていたことを明記しておく。
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この半年間でかなり視点が変わった。必ずしも現在の筆者の認識とは一致していない点に注意。
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作品の完成度や質を論じているのではなく、あくまで筆者個人との相性を論じている点に注意。
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日付は執筆日ではなく公開日なのでタイムラグがあることに注意。
少年週間ジャンプの連載漫画についての感想
大好き | アイシールド21、ジャガーさん、ハンター×ハンター、ヒカルの碁、ボボボーボ・ボーボボ |
文句なし | いちご100%、こち亀、テニスの王子様、ナルト、BLACK CAT、プリティフェイス、ミスターフルスイング、遊戯王、ルーキーズ |
物足りない | UltraRed、グラナダ、シャーマンキング、ストーンオーシャン、タトゥーハーツ、BLEACH、ONE PEACE |
※6月30日注・『文句なし』という言葉を必ずしも肯定的な意味合いで使っている訳ではないことに注意。例えば、プリティフェイスは『文句のつけようがない』という意味合いで『文句なし』に分類している。
※6月30日注・この一覧は1月6日現在のもの。それ以降に連載されたものに対する個人的な感想は、文句なし(やや『大好き』寄り)→ごっちゃんです、物足りない→ほか全て。
アイシールド21
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ひたむきで腰の低い主人公に好感。同様の理由でホイッスルも好きだったなぁ(1月6日)。
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まず瀬名が好きだ。栗田も好きだ。ヒル魔も好きだ。護さんも好きだ。進も好きだ。大田原も好きだ。名前忘れたけどジャリプロの彼も良い感じだ。俺は、登場人物のひたむきさが好きなんだな(ヒル魔も含めて)。もしもアメフトではなく別のスポーツや格闘技が題材だったとしても、この面子が主演の物語なら、やっぱり好感を抱いたと思う(1月24日)。
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口も性格も悪いヒル魔。それでも彼に好感を持てるのは、彼の言動の全てが自チームの勝利という素敵な目的に結びついているからだろう。ダーティヒーローたる者、かくあるべし(1月24日)。
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当初はジャンプ漫画では珍しい素直さに魅力を感じていたアイシールド21だけど、最近は独特のネームに惹かれている。伏線を短期間のうちに次々と炸裂させる面白さを形にしたのが素晴らしい。個々の伏線がシンプルで分かり易いのがプラスに働いているみたいだ(2月18日)。
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王城戦までのアイシールド21はキャラクターのひたむきさで魅せる漫画だったけど、王城戦以降はネームで魅せる漫画に変わったように思う。個人的には当時より今の路線のほうが好きだ(6月30日)。
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個人的には、ヒル魔の「ファッキン〜」発言がどうも鼻につく。その辺に野暮ったいセンスが見え隠れするような(野暮ったさも含めて味だが)。やっぱ小学生あたりは具体的な意味も知らないでこの発言を真似したりするんだろうか。ちょっと不安(6月30日)。
ジャガーさん
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紙一重の妙味を狙って果敢に寒いネタを捻じ込む姿勢が素晴らしい(1月6日)。
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振り返ってみると、初期のジャガーさんは俺的に面白くなかった。変な主人公に、まともな脇役がつっこむという展開そのものに飽きを感じていたからだろう。個人的に最近の連載で感じる魅力は、いかにも馬鹿馬鹿しいことを心から楽しそうに行っている、ジャガーさん以外のキャラの姿だ。駄目っぷりが分かり易いハマーやポギーはもちろん、どんどん変な方向に感化されていくピヨ彦の姿も堪らない(1月24日)。
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もう1つ、ジャガーさんで面白いと思うのは、痛いネタを「痛い」の一言で終わらず、とことん突き詰めようという姿勢だと思う。もちろん不発のときもあるが、その姿勢だけで十分に魅力的だ。紙一重の妙味を狙って果敢に寒いネタを捻じ込む姿勢が素晴らしい(1月24日)。
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ジャガーさんからエッセンスを抜き出すのは今の俺では難しそうだ。まだまだ修行が必要だな(1月24日)。
ハンター×ハンター
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主演4人以外は誰が死んでもおかしくないという緊張感が◎。この漫画でサブキャラに惚れ込むのはデンジャラス。今のところ、ベーゼ、スクワラと惚れ込み、0勝2敗(1月6日)。
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少年漫画の“お約束”の裏を掻く展開は面白い。登場人物に厭味がなくて好感が持てる。主要4人以外はいつ犬死に(意義ある死じゃないというのがポイント)するか分からないというスリルが堪らない。以上、ハンター×ハンターには幾つもの魅力があるが、個人的に最も期待しているのは、全快の富樫節が生み出す少年漫画の結末。遊幽白書やレベルEの結末はなんとなく尻きれとんぼな印象が強かった。ハンター×ハンターもああいうお茶を濁した結末で話を締めくくるのか、それとも最終回に向けてどんどん火力を上げて炉を爆発させて話を終えるのか。もしも「期待させるエピソードほど呆気なく終わらせるのが昨今の富樫節」という印象自体がクライマックスに向けてのフェイントだとすれば、俺的に富樫は神。そしてドッジボール戦で見せた展開の見事さから、俺はそれを期待している(1月28日)。
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個人的にはゴレイヌの明日が心配だな(1月28日)。
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ゴレイヌは無事でした。これでようやく1勝2敗(6月30日)。
ヒカルの碁
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個人的には左為がいた頃より今のほうが楽しい。ヒカルの碁プロ編は洋行さんの物語だと勝手に解釈している。ヒカルの中の左為を追っていたアキラに対し、洋行さんはインターネットで対局した左為と名乗る謎の棋士を追う。肝心の左為は成仏してしまったのに、洋行さんはそれを知らない。現在ヒカルやアキラは洋行さんの域に達するために経験値稼ぎ中っと(1月6日)。
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俺にとってのヒカルの碁の魅力はやっぱり塔矢洋行。俺より強い奴に会いたいからプロやめますって発想に痺れた。例えば、ヒカルが自由に対局したいからプロにはなりません、とか言い出すなら、たぶん俺の食指は動かなかったと思う。一番保守的なイメージが強かった洋行さんの決断だからこそ面白い。彼が大きな犠牲と引き換えに行った決断が報われる日が来るのか、その前に話を終えてしまうのか。目が離せない(1月28日)。
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洋行さんが決意するキッカケとなった相手は成仏してしまいました、という展開でようやく幽霊が主人公の師匠だった点に面白さを感じた。もしも主人公の師匠(左為に相当する人物)が生身の人間で事故死や病死で主人公が後を継ぐという展開だったら、話が雰囲気が大きく変わってしまったことだろう。左為は帰るべきところに帰ったのだという奇妙な安心感があるからこそ、“置いてけぼりにされた”洋行さんが栄える(1月28日)。
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主人公のヒカルは現在バトルバトルバトルの真っ最中。俺は度重なるバトル描写を、若い世代が洋行の夢見る棋士に成長するまでの修行描写だと考えている。だからヒカルの一挙一動が楽しい。普通の漫画ならばメインであるはずのバトルバトルバトルを本当に単なる修行シーンに位置づけられたとしたら、俺の心の中でヒカルの碁は殿堂入りするだろうな(1月28日)。
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個人的には、以前のヒカル、あきら、差為の三角関係には魅力を感じなかった。現在の、洋行、差為、次世代棋士たちの変則三角関係との差はどこにある??? その辺はもう少し探る必要がありそうだな(1月28日)。
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まさか、ああいう終わりかたをするとは思わなかったな。個人的にはぜひ成長した若者たちが洋行さんを追い越す日を見たかったのだが(6月30日)。
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上記の予想は完全に外れた訳だが、あのラストは気に入ったので、まあいいや(6月30日)。
ボーボボ
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一言で言えば、毎日がお祭り。DQ7の主人公にボーボボと名付けたぐらい好きだな(1月6日)。
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ボーボボの面白さは「聖鼻毛領域は精神を開放させる世界!」という言葉に凝縮されているように思う。ギャグ漫画のフォーマットを採用しているけど、その本質はむしろトリップ漫画と言えるかもしれない。この漫画を読んで“飛べる”人と“飛べない”人にはっきり別れるのはある意味で当然のことだろうなぁ(2月8日)。
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この漫画と中期ドラゴンボールは「あっという間に読みきってしまった」というのがむしろ誉め言葉だね(2月8日)。
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もしかしてギャグ漫画を批評する際に一番やってはいけないことは「これはギャグじゃない」って言葉なのかもなぁ。ギャグ漫画って定義を決めちゃった時点でお終いかもしれないとボーボボ読んで思た(2月8日)。
いちご100%
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とことん優柔不断なメイン2人の沈黙を回りが壊すという構図がなんとなく楽しい(1月6日)。
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お色気描写は個人的には不要(1月6日)。
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この前の赤丸ジャンプのいちご100%のショートショートは凄すぎ。ストレートすぎて。あそこまで無茶苦茶で唐突ならネタとしても面白いので個人的に可(6月30日)。
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どうでもいい話だが、ナルトの大人キャラでいちご100%のストーリーやったら面白いかもしれない。…いや、ほんとにどうでもいいが(6月30日)。
こち亀
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100巻前後から作風が大きく変わった。昔のこち亀を知ってる身として当初は戸惑ったが、いつの間にか慣れた。むしろ、昔の作風とのギャップがたまらん(1月6日)。
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ミスターフルスイングやこち亀を理解するのに時間が掛かったという話は以前にも書いたので詳細は省略。例えば、最近のこち亀の面白さは今まで積み上げてきたものをどこまで本気でぶち壊せるかというところにあるね。だいぶ前のことだけど、中川と礼子が漫才する話は「やめてくれーっ」って本気で思ったもん。この調子で二十年近く積み上げてきたものをどこまで壊せるかすごく楽しみだ(1月21日)。
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この前カメダス2を読んだのだが、いろいろと興味深いことが書いてあった。大胆に要約すると、ジャンプのアンケートレースは熾烈なもので、どんなに長期連載でも気が抜けない。より幅広い層に受け入れられる作品を作ろうという攻めの姿勢が、こち亀の変化に繋がっているらしい。アニメ化で読者層が低年齢化したことも変化の一因だそうだ(6月30日)。
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もう1つカメダス2で興味深かったのは、もともと作者は下町にそれほど興味があったわけではないということ(6月30日)。
テニスの王子さま
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なんとなく全体的に地味だが漫画全体としてのバランスが取れているので文句なし。慣れるとこの地味っぷりもいい案配(1月6日)。
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BLACK CATとテニスの王子様は、主人公やその仲間をアイドルとして描くことに主眼を置いた漫画なのかもしれない。これらの作品でハンター×ハンターやアイシールド21みたいな展開にしたら、持ち味が無くなってしまうかも。今の方向性で正解なんだろうな(4月15日)。
ナルト
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安定している。安心して読める漫画だね(1月6日)。
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ナルトをあくまで泥臭い少年として描き続けているのが面白い。戦闘能力はぐんぐん上がっているけど、危機管理能力も判断力もまだまだ甘い、忍者としてはそれほど大した奴じゃない。ナルトの感じる悔しさやもどかしさはまさに夢見る少年のそれそのもの。果たしてナルトはどこまで行けるのか。それが俺が感じるナルトの第一の面白さ(1月31日)。
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そんなナルトに嫉妬してしまうサスケも面白い。サスケが嫉妬しているのは本当にナルトに対してなのか? それともナルトの中に眠る九尾の力に対してなのか? 例えばナルトの身体の中から九尾の力が遊離してしまったとすれば、そのときサスケはナルトをどう思うのだろう? 血統のお陰で他人より素質がある。でも、あくまで他人と比較して素質があるだけ。それ以外に特別なところはない。まさか回りの人間はサスケがナルトに嫉妬しているとは思うまい。だが、実際にサスケはナルトに嫉妬しているのだ。周囲から天才と呼ばれるプレッシャーを負担に感じる人間のつらさをよく表現できていると思う。サスケがどのような応えを出すのか楽しみだ(1月31日)。
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ナルトの唯一の欠点は技が地味なことだな(6月30日)。
BLACK CAT
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俺はジャンプ歴けっこう長いので、正統派の能力バトルには魅力を感じないが、登場人物の嫉妬劇は面白いね。クリードとか。イヴとか(1月6日)。
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正直な気持ち、特殊能力バトル自体はどうでもいい。俺的にBLACK CATに感じる可能性はトレインを中心とした愛憎劇だ。トレインに壊れた愛情を寄せるクリード。トレインに嫉妬を抱くイヴ。うまくやれば熱狂的な嫉妬劇を描けるのではないか。その意味で俺はBLACK CATの将来をすごく楽しみにしている。もしも本当に愛憎劇をメインにするのであれば、むしろ各キャラの特殊能力やその使いかたに説得力をもたしちゃいけないだろうな(1月31日)。※深読みしすぎ
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BLACK CATとテニスの王子様は、主人公やその仲間をアイドルとして描くことに主眼を置いた漫画なのかもしれない。これらの作品でハンター×ハンターやアイシールド21みたいな展開にしたら、持ち味が無くなってしまうかも。今の方向性で正解なんだろうな(4月15日)。
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人魚に変身するっていいなぁ。絵的に素敵だし、水中という他キャラにはない得意フィールドもできたし(5月27日)。
プリティフェイス
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お約束をとことん駆使しているのでツッコミどころがない。なんだかんだで現在ジャンプで連載している漫画の中で一番手堅いかも(1月6日)。
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話が動いたと思ったら、まさか最終回への伏線だったとは…。いや、もし、あの流れで数週間以内に最終回にならなかったら逆にスゴイけど(5月27日)。
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本当に最終回だった。乱堂の顔つきがやけに変だと思ったら、伏線だったのか(6月30日)。
ミスターフルスイング
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以前は「大好き」ランクだったが、戦士の銃を片手に騒ぐガンマンが出てきた頃から、ノリについていけなくなった。まあ、じきに頭が慣れるだろう。こち亀や駕籠慎太郎の漫画で似たような経緯を経験済みなので(1月6日)。
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最初は、明らかにギャグ担当じゃないキャラがギャグをやるのに違和感を感じたが、むしろそこがこの漫画の面白さだと気づいた。今のところモミアゲくん(モミアゲヌンチャク)、部長さん(銀河鉄道)と見事に突き進んでいる。凪さんや根子くんの番が楽しみ(2月4日)。
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要するに、こち亀が20年掛けてはじめたキャラ崩しを、この漫画は“少年漫画のお約束”をフル活用することで一気に始めちゃったんだな。どちらも興味深い(2月4日)。
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この漫画もBLACK CAT同様、特殊能力バトルの場面はオマケだね(2月4日)。
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予想通り、ミスターフルスイングのデタラメなノリにはもう慣れた。ナポリタン高校なんかが普通に見えるようになってしまったのだから、慣れというのは恐ろしい(6月30日)。
遊戯王
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カードバトルがメインになって以降、長いあいだ「物足りない」ランクだったけど、最近、ツッコミどころだらけの試合展開が楽しくなってきた。MMRと同じノリで読めば楽しめる(1月6日)。
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最近、遊戯王が面白いと感じはじめている……やばいかも(1月17日)。
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今までは対決漫画として捉えようとしていたから、強引すぎる試合展開に納得できなかった。最近ふと、遊戯王のデュエル編は対決漫画のフリをしているけど本当は対決漫画じゃないのかもと思い改めて読み直してみて、やっと面白さが分かった。この漫画の面白さは“理不尽な運命に翻弄される登場人物たちを神の視点から覗く”ことなんだな。読者は海馬が遊戯に勝てる訳ないと知っている。ところが物語の当事者たちはそれを知らない。海馬は自らの高笑いの虚しさに気づいていない。遊戯贔屓が露骨過ぎるからこそ、むしろ海馬の高笑いが素敵なんだ(1月21日)。
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「人間の全力は運命の前では紙屑同然」というのは、魅力的な悲劇のワンスタイルだ。その人間が本気であればあるほど、努力をすればするほど、明るい未来を夢見れば見るほど、理不尽な理由で無残に吹き飛ぶ姿が堪らない。…俺は海馬社長の後ろ姿にそんな悲劇の主人公的な魅力を見た。勝利を確実なものにするために努力を重ねる社長。勝利の美酒を味わいたいがために自らデュエル大会を開く社長。圧倒的有利な状態に達し勝利を確信し高笑いする社長。その全てが理不尽な展開を目の当たりにして「なにーっ!?」と叫ぶための伏線だ。そして健気に兄の勝利を信じる弟木馬の存在。城之内、杏、本田などの“お友達”に囲まれた遊戯が「友情」という言葉を盛んに使うからこそ余計に弟以外に仲間と呼べる存在がいない社長が引き立つ。現在の構図が崩れない限り、俺は遊戯王に熱狂し続けると思う。ある意味で理想のライバルキャラだな(1月31日)。
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瀬戸という名前でセトを予想できなかった自分が情けない…(6月30日)。
ルーキーズ
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ベタベタな展開がいいなぁ(1月6日)。
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“いっそのこと試合に負けちゃったほうがおいしい話が作れる”というのが、漫画全体に程よい緊張感を与えている。ところが、主要メンバーの芯が強すぎるんだ。彼らにとっての最悪の展開として、もし殺傷事件でも起きて廃部してしまったとしても、こいつらならぎりぎりのところで挫折せず乗りきれるだろうなと思ってしまう。だから、どうにも俺はのめりこめない。好きな漫画なんだけどね(2月4日)。
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個人的には、平塚の末路が楽しみ。末は道化かヒーローか(2月4日)。
UltraRed
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格闘漫画のテンプレートを見ているような感じ。前作ライジングインパクトが好きだった身としては物足りない(4月8日)。
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主人公に『強さ』のほかにもう一点、魅力があれば化けるかも。参考までにライジングインパクトの主人公ガウェインは屈託のない笑顔が良かった(1月8日)。
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サブキャラが実に魅力的だ。一方、主人公には未だグッと来るものがない。何故だろうと思っていたら山田戦で分かった。閃はドーミエなんだ。天才すぎて面白味がない。ライジングインパクトのガウェインも天才型だけど、パターやアイアンは凡人並みだったので、ちゃんと成長物語があった。いま思うと、ライジングインパクトは、冒頭のドライバーで爽快感を味合わせ、パターやアイアンで緊迫した展開を楽しませるという、実に見事な構造だったんだ。山田戦は「山田のノーモーションになんで気づいたの?」→「天才だからいつの間に」という展開だったけど、「なぜ山田の動きが予測できないんだ?」→「なにか動きが変だぞ?」→「あ!予備動作がまったくないんだ!」→「反撃開始!」という風にきっちりと過程を描けば、もっと面白くなるような気がする(4月8日)。
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UltraRedが実に鈴木さんらしい展開になってきた。これで一気に閃以外の一族に愛着をもてた。いい! ただ今回一気に過去を描いたけど、何回かにじっくりと閃たちが失踪したときのショックを描けば、もっと面白い展開になるかもしれない(5月27日)。
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主人公以外のキャラクターがとても魅力的な漫画だったな(6月30日)。
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山田戦以降だけなら『大好き』評価(6月30日)。
グラナダ
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トンデモなくスゴイ超科学という触れ込みだが、ちっともスゴさを感じない。空中浮遊も物体通過もジャンプではデフォルトだし。主人公が肝心の超科学をなんなく使いこなしてしまっているのもその傾向に拍車を掛けているかと(1月8日)。
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主人公の性格を変えるのが一番だが、それは無理なので、超科学の方向性を変えるといいかも。現代の科学の延長線上にある超科学ではなく、どういう発想があればそんな文明が成り立つのかと問い詰めたくなるような科学のほうが面白くなるはず(1月8日)。
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主人公の性格とグラナダの科学力。どちらか一方(個人的には後者に期待してしまうけど)を魅せることに絞ってくれれば、今すぐにでも人気が出るんじゃないかなと思う。そう思うぐらい主人公の性格と題材の相性の悪さが惜しい。古代科学のロマンが主人公の万能っぷりの前に霞んでしまっている。今からウルトラCを実行するには、残された時間は少ない気が。どうなる?…なんて想っていたら、回想エピソードに(2月18日)。
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正直、現代の話よりも回想のほうが面白い。犬が消滅してしまったり、博士の指も消滅してしまったり。その辺の怖さにゾクゾクしてくる。今から挽回は間に合うか分からないけど激しく期待(2月18日)。
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俺は伊藤先生のことよく知らないけど、ノルマンディと見比べて思うに、ああいう性格の主人公が好きなのかな?(2月18日)
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グラナダ関係で思ったことだが、万能科学ってそれだけじゃ面白くない。例えばドラえもんは「万能科学+駄目人間のび太」だから話として面白い。グラナダも万能科学にあと一歩なにかがあれば(2月18日)。
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この前マングースのコミックを読んだんだけど……伊藤先生、素敵すぎ(6月30日)。
シャーマンキング
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みんな格好つけすぎ。敵も味方も。雑魚キャラに至るまで。そのせいで逆に言葉の重みが無くなっているような(1月8日)。
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そもそも幽霊と会話できる世界で命懸けのバトル、という時点で間違っているような気がする。死ぬことに大きなリスクがあれば名作に化けるかも(1月8日)。
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この漫画のどこが個人的に物足りないのかと思って出た結論は、台詞の回りくどさだった。回りくどい台詞っていうのは読者の興味を煽る基本テクニックだけど、この漫画はその回りくどい台詞を、従来の基準じゃ計れないほど引っ張るんだ(2月18日)。
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シャーマンキングは俺にとって物足りない印象が強かったのだけど、それでも読み飛ばせない、なんとも言えない魅力があった。それが何なのか今まで分からなかったけど、上記の文章を書いてやっと気づいた。俺がこの作品を捨てられない理由は「今まで溜めに貯めた伏線を一気に炸裂させたらすっげえ面白くなるだろうなぁ」という期待感なんだ。なんだか、その一点に明確に気づいた今なら素直な気持ちでシャーマンキングを楽しめるかもしれない(2月18日)。
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伏線を消化しないままどんどん膨らませるという点では3×3EYESなんかも同様なのだけど、シャーマンキングはまだ当初の予想の範囲で展開してくれているから、その点で安心しているって部分もあるな。シャーマニズム(パッチ)、教会系(メイデン)、仏教系(ガンダーラ)などはシャーマンキングという題名を聞いた時点での予想範囲だし。個人的的には宇宙信仰ネタまでセーフ(2月18日)。
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回想や説得シーンの多用は“シャーマンファイトという名称だから一見してバトルモノに見えるけど本質は初期の頃と変わっていない”と解釈すれば、むしろ自然かな(2月18日)。
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シャーマンキングはまた俺の頭では追いつけない急展開になってきた。一番素敵な見せ場ほど描かない作風って、どれぐらいの支持があるんだろう?(5月27日)
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メイデンとマルコとラキストの話は面白かった。もともとキャラクターの背景や性格付けはとても魅力的なので、話がややこしくて不透明な点さえなければ『文句なし』の作品なのに(6月30日)。。。
ストーンオーシャン
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スタンドの能力が特殊すぎ。その敵スタンドに馴染む前に決着が着いてしまっていることも多い。せっかくのアイディアが勿体ない(1月8日)。
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ここまで変則的な能力を持つ連中が多いとスタンド“バトル”にしないほうが面白いかもね。第4部みたいなノリのほうがキャラが活きると思う。例えばゲンゾー爺さんなんかは使い捨てにするには惜しいキャラ(1月8日)。
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見れば見るほど、想像力の限界を惜しく思う。もちろん、俺自身の想像力の限界にね。すごく印象的な構図にシチュエーション。ああ面白そうだな。すごく面白そうだな。この映像が脳の中で滑らかに流れたらすごく面白いだろうな。そう思うたびにこの漫画が静止画で、それを脳内で動画に組み立てられない自分がもどかしい。もしも(絵の魅力と息遣いを損なうことなく)フル動画でやってくれたら、俺みたいに、この方向におけるイマジネーションの欠如のせいで楽しめない人でも熱狂できるんだろうなぁと思うと、勿体ないなぁと思う。5部も同様の印象。今の俺が適応できるのは正直4部まで。ちょっと無念(2月18日)。
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そのダイナミックな映像美に追いつけない俺の立場から言わせてもらうと、バトルバトルバトルな展開ではなく、第4部のようにじっくりねっとり一人一人を何度も描いてくれたほうが(理解できて)楽しめるのだろうな。もちろん、そうやってかみ砕いた面白さは、本来ストーンオーシャンが持っている魅力には叶わないのだが(2月18日)。
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JoJoの第5部とストーンオーシャンをジャンプで読んでいて思うに、話が間延びしているというより、一週間ごとに二十ページ程度をコンスタントに公開するという発表システムそのものが、今の荒木節を読者に送る媒体としては窮屈すぎるのかもしれない。二時間映画を仕方なく15分ずつ区切って8回に分けて見ているような。でも、だからといって既存の枠の中でオーバーセーブしちゃったら勿体ないと思うんだよね。俺は荒木先生がその作風をとことん昇華しきった先にある“なにか”を知りたいんだ(2月18日)。
タトゥーハーツ
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まだ序章って感じ。早く本編が始まってほしい(1月8日)。
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早く主人公に明確な目的を与えたほうがいいかも(1月8日)。
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彫り士メインの物語にしたほうが面白かったかも(6月30日)。
BLEACH
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個人的にはバトルシーンよりもトークシーンのほうが面白い(1月8日)。
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ようやく気合以外の要素で相手に勝つ、興味もてるバトルキャラクターが登場した。花火職人弟に乾杯(6月30日)。
ONE PEACE
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涙が安っぽい。バトルに魅力がない。世界観そのものは好きだな(1月8日)。
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バトル(勝ち負け)よりアドベンチャー(奇想天外)の比率を高めたほうが俺的には楽しいと思う。でも、立場的に難しいんだろうなぁ(1月8日)。
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俺がONE PEICEに感じる魅力は将来の可能性だ。俺はてっきりグランドラインに突入して以降はさらに過激なバトルorアドベンチャー路線でいくのかと思った。ところが、アバラスタ編、ジャワ編で描かれたのは様々な立場の人間がそれぞれの思惑に基づき好き勝手に動くゴチャゴチャした展開。正直言って爽快感に欠けるし、もうちょっと話を整理できないかのかと思うこともあるが、それ以上に、このゴチャゴチャした展開に原石のような魅力を感じる。尾田先生はなにが描きたいんだ? どんなつもりでこんな展開にしているんだ? もしかして、この先、何十という海賊団が思う存分暴れ回るバトルロイヤルを展開するつもりで、アバラスタ編やジャワ編はそのための練習をしているのか? 扉絵という形でゲストキャラを使い捨てで終わらせないというのはワンピースの魅力的な手法だと思うが、それが単なる読者サービスではなく、前述のバトルロイヤルに向けた伏線だとしたら、俺の心の中でONE PIECEは「よくある漫画」から「ポストドラゴンボールに相応しい傑作」にランクアップすると思う。俺は帰ってきたワポルを見たい(1月28日)。
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カタツムリ電話とか、マッスル兎とか、カルガモ部隊とか、そういうファンタジックな要素が面白い。小さな工夫で大きな味わいの好例かな(4月8日)。
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エネルが実に魅力的だ。“負けることは明らかだが、どういう負けかたをするのか楽しみ”という意味で、エネルはとても良いキャラだな(6月30日)。
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要するにエネルはエネルギーってことか?(6月30日)
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何度も間違えているがPEACEではなくPIECEね(6月30日)。
四大少年漫画誌ほかを大まかに読んでみた(1月10日)
個々の漫画を一話ずつしか読んでいないので、詳細感想ではなく、全体的な印象をまとめておく。
サンデー | お上品。手堅くオチをまとめる印象。 |
マガジン | なんとなくスタンダードっぽい。 |
チャンピオン | 良い意味でB級映画っぽい雰囲気だな。 |
読み比べて思ったが、少年週間ジャンプは、勢いで勝負する漫画なんだなぁ。サンデーが勝手に改造、マガジンがクロマティ学園だとすれば、ジャンプはボーボボな訳だ。なんとなく納得。
ついでに他の少年漫画雑誌も軽く読んでみたが、四大漫画誌では少数派だったジャンルの隆盛ぶりが印象的だった。女の子の可愛さがウリの漫画とかファンタジー系とか。雑誌によってずいぶんカラーが違うものだね。
6月30日補足
その後、幾つかの漫画誌をつまみ食いしているのだが、やっぱ雑誌ごとのカラーは明確だな。
個人的に面白いと思った漫画(1月17日)
思いついた順。「お勧め」とは限らないので注意。俺は面白いと思うけど、他人には薦められないなぁという漫画多し。
題名 | 感想 |
グラップラー刃牙 | 最初は絵柄に馴染めなくて敬遠していたけど、慣れると病みつきになった。JoJoと同じ経緯。あの筋肉描写がたまんねえ。個人的にはなんとなく花山が好きだ。話としては、やっぱり勇次郎の存在が大きいな。 |
水木しげるの漫画 | 水木しげるといえば妖怪漫画の第一人者だが、むしろ独特の台詞回しとアクション描写が楽しい。普通の漫画なら盛り上がるような場面でも淡々と進むところがイケる。 |
世紀末リーダー伝たけし | ベタな展開が大好きだ。個人的にはちゃんとした完結編を読みたい。 |
ライジングインパクト | スポーツバトルとしてよりも人間関係のほうが面白かった。どことなくネチネチしたところが好き。 |
覚悟のススメ | 台詞回しが最高。リイド社から発売されている前身漫画(題名失念)と見比べてみると演出技術の凄さがよく分かる。 |
悟空道 | 『覚悟のススメ』と同作者。芸風がますます先鋭化。もはやポエムの域。少年漫画を地でいく展開が心地よい。この作者さんは俺的に神認定。読者層的に、少年週間ジャンプで連載したらウルトラヒットしたかも、なんて思ってしまうのは俺の中のファン心理に依るものか? |
うしろの百太郎ほか | つのだじろうの霊界漫画はどれも色々な意味ですげえ。新うしろの百太郎は霊界漫画の一線を超えたという意味でやっぱりすげえ。まさかアダムスキーネタで出てくるなんて。。。 |
藤子F不二雄のSF短編集 | ブラックテイストと言えば笑うセールスマンなどで藤子不二雄A氏が有名だけど、実はF氏の描くブラックユーモアのほうが怖い罠。あの丸っこい絵柄でブラックテイストやるんだもんなぁ。素敵すぎる。 |
イヤハヤ南友 | 司会者2人が悪乗りし過ぎなところがおもろい。 |
半熟忍法帳 | 新山たかしは俺的に神。 |
横山光輝の三国志(後半) | 話が淡々と進むところがたまらねえ。 |
火の鳥〜望郷編(後半) | 火の鳥はどれも好きだが、その中でも望郷編の後半が特に素晴らしい。うまく言葉に出来ないけど素敵だ。ロマンがある。2番目に好きなのは太陽編かな。 |
イッパツ危機娘 | 二巻以降は下ネタの割合が大きく増えるので、個人的にはいまいち。一巻が一番いいかも。いや、むしろ魅力はオマケ漫画か。 |
メタルK | 掲載誌が少年週間ジャンプじゃなければもっと人気が出た予感。惜しい。 |
パズルゲーム☆ハイスクール | 単なる推理モノ漫画じゃないところがミソです。 |
神聖モテモテ王国 | なんとなく高校生バージョンのドラえもんって感じ。誰もが冗談で思い浮かべるものを目に見える形に仕上げたところが、この漫画の魅力かな? |
魁!クロマティ高校 | 線が太いのでコミック向きかも。不良高校なのに暴力シーンないのは妥当だろうな。なんとなくファンタジックだ。 |
Let's豪徳寺 | 言葉ではうまく表現できないのだけれども。なんとなく好きなんだ。 |
オヤマ!菊之助 | 露骨すぎ。どうしようもなくど真ん中ストレートなところが逆に面白かった。管理人はジャンプ中心なので、こういう露骨なエロ話に対する免疫は殆どありません。やり過ぎって気もするが。個人的にはエイケンだめなんだけど、この漫画とエイケンの差ってどころにあるんだろう? 今度考えてみたい。 |
あずまんが大王 | 色気皆無な絵柄に好感がもてる。個人的には大阪がいいね。 |
HEAT | 面白い。面白いのだけども、こういう抗争モノ漫画が全て同じに見えるのは修行不足か? それでも好きなんだけどね。 |
パラレルトリッパー | サガノヘルマーもボーボボ風に言えばハジケリスト。BLACK BLAINはハジケ度が足りない印象。 |
ショックサイエンス | 一言で言えば児童漫画版MMR。この漫画はMMRと同じ方向性の題材を扱っているけど、面白さの方向性は完全に別物だね。漫画のキャラより実写のほうが恰好良いところがミソか。 |
幽遊白書(終盤) | 格闘大会やってた頃はドラゴンボールのイメージが強くてあまり興味なかった。仙水が七重人格だったという話の頃から雰囲気が変わってきて(レベルE以降的なノリになって)、ああ俺の求めている漫画はこれだ、と。富樫先生のそれまでの路線から現在の路線への過渡期の作品として興味深い。 |
レベルE | 個人的に面白かったのは、婿探し星人の話の前半までだが、それだけでも十分に俺の心の中では殿堂入り。宇宙と変身ヒーローとRPGツクールを繋げようという発想も凄まじい。 |
魔法陣ぐるぐる | 初期の路線と現在の路線のギャップもまた一興。個人的には両方とも好きだな。笑顔の似合うキャラというのはやっぱり素晴らしい。第一巻の、硬貨を装備するというネタが個人的にツボだった。 |
防衛漫玉日記ほか | どこまでネタだか分からないところが面白い。濃密だし。もちろん、しあわせのかたちや幽幻漫玉日記も良い。 |
ルパン3世 | 人を食った話がたまらん。個人的にはルパン3世にヒーローではなくトリックスターとしての活躍を求めている。だから、ここ何年か放映している二時間モノのやつはあまり興味ないなぁ。 |
少年エスパーねじめ | 純情パインも。 |
アンゴラタイム | やんちゃな雰囲気が好き。 |
今までに取り上げた漫画の中では | ハンター×ハンター、ドラゴンボール(中期)、JoJo(2部と4部)、ボボボーボ・ボーボボ、アイシールド21、ヒカルの碁。 |
6月30日補足
追加。
題名 | 感想 |
最強の弟子ケンイチ | 前身である最強の弟子もいいね。 |
あろひろしのギャグ漫画 | 神! ドタバタモノもそうじゃないものも。 |
ちゃぶたいケンタ | いやはやなんとも。 |
面白さを理解するまでに時間が掛かる漫画(1月21日)
俺の経験の範囲で、面白さを理解するまでにある程度の時間が必要だった漫画は、
JoJo | 最初は絵柄が理由で敬遠していた。一番最初にジャンプで読んだのが現代語をサンタナが覚える話だったので、余計にそう思ったのかも。 |
グラップラー刃牙 | 最初はJoJo同様、主に絵柄的な理由から敬遠していた。 |
遊戯王 | 今までは対決漫画として捉えようとしていたから、強引すぎる試合展開に納得できなかった。最近ふと、遊戯王のデュエル編は対決漫画のフリをしているけど本当は対決漫画じゃないのかもと思い改めて読み直してみて、やっと面白さが分かった。この漫画の面白さは“理不尽な運命に翻弄される登場人物たちを神の視点から覗く”ことなんだな。読者は海馬が遊戯に勝てる訳ないと知っている。ところが物語の当事者たちはそれを知らない。海馬は自らの高笑いの虚しさに気づいていない。遊戯贔屓が露骨過ぎるからこそ、むしろ海馬の高笑いが素敵なんだ(1月21日)。 |
駕籠慎太郎の漫画 | 最初は読みかたが分からなかった。どこまで本気なのか掴めなかったのが大きい。ガロのインタビュー記事でギャグのつもりで描いているという発言を読んで、ああ奇抜な発想に純粋に驚けばいいんだな、とようやく分かった。 |
こち亀 | 100巻前後から作風が大きく変わった。昔のこち亀を知ってる身として当初は戸惑ったが、いつの間にか慣れた。むしろ、昔の作風とのギャップがたまらん。 |
その他 | ミスターフルスイングやこち亀を理解するのに時間が掛かったという話は以前にも書いたので詳細は省略。例えば、最近のこち亀の面白さは今まで積み上げてきたものをどこまで本気でぶち壊せるかというところにあるね。だいぶ前のことだけど、中川と礼子が漫才する話は「やめてくれーっ」って本気で思ったもん。この調子で二十年近く積み上げてきたものをどこまで壊せるかすごく楽しみだ。 |
といったところ。
なぜ上記の作品の面白さを理解するのに時間が掛かったかと言えば、既存のイメージにこだわり過ぎてしまったのが大きいのだろう。対決漫画はこういうものだという基準で遊戯王を見たらその面白さには気づかないし、こち亀はこうあるべきだという従来の基準で現在のこち亀を見ても、その面白さには気づきにくい。
その意味で、
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この作品はこう読むとめちゃんこ楽しいよ
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作者自身気づいているかどうか微妙だけど、この作品はここが魅力的だよ
というのは、かなり魅力的な批評のテーマになるのではないかと思う。
アニメ化の際のアレンジが成功だったように思う漫画(4月29日)
筆者はアニメを滅多に見ないので、なんか偏ったリストになってしまったかも。お茶の間の定番が多いな。
さざえさん | 原作はけっこう毒が強い。あの原作から毒を抜いて、のほほんアニメに昇華させたのは大したもの。 |
ちびまるこちゃん | 原作はギャグ漫画じゃなかった。最近のアニメ版はかなり原作に近いテイストになっている。 |
クレヨンしんちゃん | 原作は地味。アニメは脚本がうまい。原作よりもテンポが良く明るい雰囲気になっている。主人公が時おり見せる奇妙な動きをうまく動画化できたのも高ポイントだな。 |
忍玉乱太郎 | 原作の絵はクセが強すぎる。個人的にはOKだが、人によってはつらいだろう。 |
成功かどうかは分からないが、アニメという媒体を活かしているなぁと思った作品。
こちら亀有派出所前 | ドタバタ劇になっている。蘊蓄ネタは一切やらないという徹底ぶり。 |
メモ
4月15日
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漫画雑誌は野球チームみたいなものなのかも。ホームランバッターだけでチームを構成しても駄目なように、漫画雑誌にも様々な作品が必要なのだろうね。
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コミックバウチ連載の山下たろーくんの続編漫画がすごい。色々な意味ですごい。個人的には好き。創作者たるもの、これぐらい図々しくないと駄目かもなぁ。
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リアルタイムで読んでいた当時は大したデザインだと思えなかったドラゴンボールのセル完全体、最近読み直してみたら良いデザインだと思った。ただ、最終形態で人間っぽくなるのはフリーザと同じだから、それがマイナスになってしまったんだな。
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エイケンの読みかたがなんとなく分かってきた。あれはお色気漫画じゃなくてパラレルワールド系の漫画だ。あの世界ではあの体型も有り得るという前提を持つことが初めの一歩か。
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アクメツの作者はすごい釣り士なんだろうなぁ。きっと。
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ドラゴンボールのサイヤ人編やフリーザ編はホラー的な面白さだったのかもしれない。子供心にすごく怖かったもんなぁ。
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5月12日
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ひかるの碁が終わったね。ジャンプの漫画原作賞の審査委員を小畑先生と編集長の二人で行うという文章を読んだとき、連載作家にそんな暇があるのかと疑問だったが、謎が解けたよ。
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同じ駄目人間でも、ガンブレイズウエストのマーカスより、ジャガーさんのハマーのほうが面白い。漫画のキャラクターは、駄目か駄目じゃないかよりも、全力疾走(暴走ともいう)しているかどうかの差のほうが大きいのかもしれない。
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JoJo。個人的には第四部みたいな日常を舞台に第三部や第六部みたいなバトルバトルバトルを見てみたいな。日常に忍び寄る魔の手みたいな感じで。
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5月27日
今週のジャンプから。
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アイシールド21は今週になって急に栗田とかが太陽スフィンクスの連中を怖がりはじめたな。先週までの描写だと変な人の印象しかないので意外。喫茶店のシーンで喧嘩以外の強さも描写したほうがスムーズな展開になるんだろうな。
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ルーキーズ、久しぶりには爽快感の溢れる展開に。こういうベタな展開好きです。最後のページの下半分もいい。短い台詞で次の来週が楽しみになった。これは見習わなきゃ。
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ハンター×ハンター。クイズイベントはどうでもいい部分だったのね。また素敵な富樫節が見られるかと思ったのに残念。ただ、兄弟を0コマ瞬破は“らしかった”ね。
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ジャガーさん、やっぱいい。あのジェットコースターのような展開をストーリー漫画でやれたらスゴイだろうな。参考にしよう。
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現役じゃない漫画の感想
今更だがAONを語ってみる(1月10日)
AONは、2002年秋〜冬に週間少年ジャンプで連載されていた漫画。いわゆる10週打ち切りで果てました。
よく分からないのだが、なんとなくAONには原石のような魅力を感じる。今更だが、どうすれば俺的にAONが面白くなるか考えてみた。
前提 | AONはプロレス漫画。「プロレス=やらせ」の構図を前提に、それを打破しようとする主人公のドラマを描こうとした。 |
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プロレスを知らない読者へのフォローがまったくない。むしろ最初の数話は「相手の技は敢えて受ける」「レスラーは自分という存在をロールプレイする」といったプロレス独特の美学を読者に植え付けることに力を注いだほうが良かったかも。
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主人公も、対戦する相手も、観客も、エキサイト状態に至るまでの沸点が低すぎる。エキサイト状態に至ったあとの言動は熱いのだけど、そこに至るまでの溜めがないので、口先ばっかり立派な印象を受ける。
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AONの強さの基準が分からない。絶対的に強いのか、圧倒的に強いのか、すごく強いのか、ほどほどに強いのか。そこら辺が分からないと、本気で戦っているのか、相手の熱い心を煽るために手加減しているのかが分からないので乗りにくい。
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主人公に『強さ』以外の個性があればなぁ。「普段は駄目人間だけど本気を出すとスゴイ」というのは少年週間ジャンプではもはやデフォルト。個性にすらならない。
ドラゴンボールのバトル漫画的な魅力など(1月14日)
ここでは便宜上、ドラゴンボールを初期(孫悟飯誕生以前)、中期(サイヤ人編&フリーザ編)、後期(セル編&ブウ編)に分けてみた。
初期 | 初期のドラゴンボールにおけるバトルはネタ発表の舞台。勝つか負けるかそのものよりも、面白いネタ(地面に落ちたように見えるけど実は爪先をコンクリにめり込ませてリングアウトは回避しました、とか)を読者に見せるための枠組みとしてバトルという形式を利用しているだけ。悟空が勝つか負けるかよりも、次に悟空はどんな動きをするかが気になった。 |
中期 | 個人的に最もドラゴンボールに燃えた時期。今こうして振り返ってみると中期ドラゴンボールには4つの盛り上げ要素が思い浮かぶ。(1)敵の圧倒的な強さ。指を少し動かしただけで周辺都市を一掃できるサイヤ人、たった一発の光線で惑星そのものを破壊できるフリーザ。子供心にスゲエと思った。(2)そんな強敵どもが相手でも悟空が来ればなんとかなるだろう、という安心感。読者の意識を“悟空がいつ来るのか”に焦点を合わせたのはうまい。(3)特殊能力バトルからの逸脱。戦闘力という概念で各人物の強さを明確化することで、特殊能力バトルから純粋なパワーバトルに移行したことは白眉。中期のドラゴンボールは特殊能力バトルのウエイトを下げたことにより凄まじいテンポの良さと分かり易さを手に入れた。(4)孫悟飯という後継者候補の登場で「悟空は主人公だからリタイアすることはないだろう」という安心感が消失。「悟空を殺して悟飯メインの物語に移行するか」それとも「そのまま悟空主人公で話を続けるか」という緊張感が生まれた。2番で説明した“安心感”があるからこそ、むしろ悟空リタイアの可能性が怖かった。 |
後期 | バトル漫画として見た場合、個人的には蛇足な印象が強い。個人的に中期と比較して物足りないと思う点は3つ。(1)クリリンの再復活、悟空の帰還によって物語全体の緊張感が消滅。(2)バトルが物足りない。初期のDBは勝敗よりも動きの面白さを優先して人気を得た。中期のDBは動きの面白さよりもテンポの良さが生み出す爽快感を優先して人気を得た。後期ドラゴンボールには、前期のような動きの面白さも、中期のようなテンポの良さが生み出す爽快感もない。(3)悪い意味で何でもありの状態になってしまった。スーパーサイヤ人の大量登場、スーパーサイヤ人より遥かに強い人造人間たち、スーパーサイヤ人3の存在、フェージョン、今さら登場した魔界の王ダーブラ、界王に対する界王神の存在など。
※ただし後期ドラゴンボールに関する評価は、中期との比較で必要以上に厳しくなってしまっていることを明記しておく。たぶん中期ドラゴンボールが存在しなければ後期ドラゴンボールの評価はもっと好意的なものになっているはず。
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ドラゴンボールから得られる成果(バトル漫画的な側面に限らず)。
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“動きの面白さ”は頭身低いほうが描き易い。のっぽ悟空でチビ悟空の躍動感を再現するのは難しい。グレートサイヤマンも、高校生の悟飯じゃなくて小学生頃の悟飯にやらせたら、また違った雰囲気になったかもしれない。
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敗北時のリスクだけはしっかり残しておきたい。ドラゴンボールの場合、それまで存在した「二回死んだらアウト」ルールがクリリンの再復活で覆されてしまった。ドラゴンボールの世界には「あの世」が存在するので、クリリン復活は不可能だが占いババ経由でたまにクリリンと会える(爺ちゃんのほうの孫悟飯と同じ原理ね)、程度に抑えておくのが妥当な線かな?
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当時まだ小学生低学年だった俺は、初期ドラゴンボールのお色気ギャグを面白く感じなかった。ああいう露骨なエロネタを理解するには、ある程度の年齢が必要だな。
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バトルと活劇は別物。最近のジャンプはバトル色が強いので、活劇に対する需要は潜在的にあるのではないか?
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物語を作るには明確な目的意識が必要だ。自分の強調したい要素を形にするために、あって当然の要素を投げ捨てる思いきりの良さが面白さに繋がる。
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「かなり強い」「だいぶ強い」では個性にならない。強さを個性にするのであれば「問答無用の強さ」にすべきだ。
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「問答無用の強さ」が何らかのハンディのせいで苦戦するという展開は、出来れば避けたほうがよい。ハンディを課すぐらいなら、そもそも「問答無用の強さ」をやめてしまったほうがスマート。
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「問答無用の強さ」が「今までとは明らかに次元が違う強さ」に苦戦することは許される。サイヤ人やフリーザには「今までとは明らかに次元が違う強さ」を表現する描写があった(さらに溯ればピッコロや桃白白にも)。人造人間やセルやブウにはそれがない。
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苦戦描写には存在意義が必要。無闇に苦戦描写を多用すると、ダメージに対する読者の慣れを招く。
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読者の裏を掻く展開ばかりがバトル漫画の魅力じゃない。ある意味で中期ドラゴンボールの人気は読者の期待に答え続けた結果だと言えるかもしれない。
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笑顔の似合う主人公はそれだけで素晴らしい。
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理屈抜きの面白さ、だな。理屈で漫画を読む癖がつくとドラゴンボールは楽しみにくいだろう。
次の更新では、個人的に面白いと思う漫画をピックアップしてみて、そこから漫画の面白さとはなにかを考えてみる。金曜日更新の予定。
ホイッスル
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風祭が良い。もしも風祭がいなかったら、俺はホイッスルを夢中で読んだだろうか? 己のロマンに向かって一直線に走り続ける姿は見ていて凄く気持ちが良い(1月24日)。
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以前にアイシールド21の瀬名と風祭はどちらもひたむきさに好感が持てると書いたけど、瀬名と風祭はその役割が正反対だ。アイシールド21は仲間たちの情熱に主人公が感化される物語であり、ホイッスルは主人公の情熱に仲間たちが感化される物語。同じひたむきさが魅力の主人公でも位置付けは大きく違うんだね。ただ、どちらにしても、題材となるスポーツに夢やロマンを乗せたことが作品の魅力に繋がっている(1月24日)。
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スポーツ漫画の基本は、そのスポーツを読者に面白そうだと思わせることだな。そのスポーツに夢中な登場人物を描くというのは古典的ではあるが一番効果的な方法だと思う。なにより、読者である自分の喜びと主人公の喜びがシンクロしたときというのは、すごく楽しいものだ(1月24日)。
考察の卵
少年漫画の俺的バトル論(1月10日)
少年漫画と言えばバトルだが、同じバトルを扱っても、面白い作品、物足りない作品に別れるのは何故だろう? 俺的に思うところを綴ってみた。
かなり偏った視点なのは自覚済み。世の中にはこういう見方もある、程度に解釈しちゃってください。
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実は、バトルシーンそのものには何の魅力もない。
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じゃあ何故バトルシーンが盛り上がるのかというと、ルールや勝敗が分かり易いから。バトルシーンはそれ単独ではなく、バトルシーンという器の上になにを盛り込むかで面白さが決まる。
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遊戯王のデュエルの面白さは試合の勝敗そのものではない。あの漫画の魅力は、それまで勝ち誇っていた敵が遊戯に形勢逆転されたときの反応だ。展開が強引であれば強引であるほど、海馬やバクラの「なにー!?」の台詞が冴える(泣ける)。むしろ、まっとうな試合展開にしたら、この漫画、つまらなくなるような気がする。
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ハンター×ハンターのバトルの面白さも勝敗ではない。富樫先生がどれだけ飛んだ展開を作るかがハンター×ハンターの醍醐味であり、面白さがバトルに依存している訳ではない。
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ひかるの碁の試合の面白さは勝敗の面白さ。「ひかるが試合に負ける可能性が十分にある」という前提が十分にあるからこそ手に汗握る。敗北によるリスクが少ないからこそ可能な手法かと。「敗北=死」なバトル漫画だと、下手に主人公が負けられないので、逆にスリルが無くなる。
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ルーキーズの試合の面白さも勝敗の面白さ。「トーナメント方式なので一回でも負けたら終わり」なので負けたときのリスクは大きいように思うが、この漫画における野球は、あくまで青少年教育のための媒体に過ぎないので、試合に負けて野球編が終わっても話が進めることが可能だという怖さがある。「野球メインでこのまま話が続くと思うけど、もしかしたら…」という不安感があるから手に汗握る。
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ボーボボは一見してバトル漫画風だが、実際のところバトルはネタ発表のための舞台に過ぎない。ネタに対してズッコけたり、沈黙したり、ツッコミを入れる代わりに、血を吐いたり爆死している訳だ。
漫画のバトルシーンを整理してみる(4月8日)
バトルシーンの方向性の種類を思いついた範囲で挙げてみる。対象は主に現役の少年週間ジャンプ。
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勝つか負けるか、生きるか死ぬか。BLACK CATのケルベロスvs星の使徒とか。ハンター×ハンターのメイン4人以外の連中とか。
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意外な盲点や発想の飛躍を楽しむ面白さ。JoJoなど。ハンター×ハンターはこちらと↑の折衷かな。
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面白い動きや特殊能力。初期のドラゴンボールなど。納得できる説明を必要としない点が↑との最大の違い。ONE PEACEとナルトはもうちょっとこのカテゴリーにウエイトを置けば面白くなると思う。
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意地の張り合い。想いの強いほうが勝つ。ONE PEACE、ルーキーズ、シャーマンキングなど。今は亡き世紀末リーダー伝たけしのバトル編やるろうに剣心もここだな。ところが、このカテゴリーは意気込みが空回りしている作品が多い。
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変則型として、
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爽快感。JoJoの乱舞技モードとか。
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破滅へ一直線。初期の遊戯王の闇のゲーム。お仕置きタイム。結末は決まってる。試合過程に理屈も要らない。対戦相手が悪あがきすればするほど盛り上がる。
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『なにーッ!』。遊戯王のデュエル編。全ての試合過程は対戦者の驚く姿を味わうためにある。もしかした↑のバリエーションかも。
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バトルがネタの披露会場。ボーボボとか。
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とにかく格好よければ良い。テニスの王子様とかBLACK CATとか。このカテゴリーのバリエーションで、とにかく腐れ外道なほど良い(BASTARD!)とか卑屈なほどよい(藤崎版封神演義)とかね。
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思うに、作品の方向性などの理由からJoJo型バトルや刃牙型バトルを採用できない場合は、意地の張り合いよりも、面白い動きや特殊能力に重点を置いたほうが面白い作品が作れるのではないかと思う。
ヒカルの碁の感情バトルはなぜ面白いのか(4月8日)
ヒカルの碁は『意地の張り合い』+『勝つか負けるか手に汗握る展開』だから面白い。
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主人公が負けるんじゃないかという危機感が常にある。何故なら、実際に何度も主人公は負けてるので。たぶん現在のジャンプで最も負けの多い主人公だろう。敗北のペナルティが少ないことを逆手に取ったね。敗北=死の格闘漫画や、敗北=終わりのトーナメント式のスポーツ漫画ではこうもいくまい。現在のヒカルvsコヨンハも、ヒカルが負けて失うものはプライドや周囲の評価だけなので、逆に見ていてヒヤヒヤする。
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ピンチになるときちんと主人公が戸惑い焦る。劣勢を根性で押し返せるとは限らない。それが↑と組み合わさって、実に手に汗握る展開が楽しめる。
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ちょうど、主人公が負けても何のダメージもないシャーマンキングとは、逆の面白さなんだな。
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