U:SaGaはじめてガイド
前のページに戻る
最初に
最初にはっきり言わせてもらうと、筆者はUnlimited:SaGaの購入をお勧めしない(個人的には好きだが)。あまりにもマニアック過ぎるからだ。だが、Ulimited:SaGaは安い。まだ発売から8ヶ月しか経っていないにも関わらず、漱石さん1枚で買える。もしも興味があって、支払った金が水の泡になるリスクを負っても構わないと思うなら、試しに買ってみるのも一興かもしれない。
U:SaGaってどんなゲームなの?
UnlimitedSaGaは、限られたリソースでダンジョンを突破する緊張感が楽しいRPGだ。
-
ダンジョンに入ると目的を達成するまで外に出られない。
-
ダンジョン内でLPを回復させる手段はない(例外あり)。
-
ダンジョン内で全滅やリセットをすると、ダンジョン突入前の状態から、やり直し。
|
従来のSaGaには、どこでもセーブやクイックセーブがあったため、プレイヤーが緊張感を感じる最小単位は戦闘1つ分だった。U:SaGaはダンジョン突入から脱出までずっと緊張が続くゲームだと思えばいい。
-
古くからのRPGファンは、ロンダルギアとかFF3のラストダンジョンのような緊張感やつらさを味わうのが主眼だと思えば分かり易いかもしれない。
-
ボスに負けて2時間のダンジョン探索が無駄になる、といった展開に耐えられないようなら、Unlimited:SaGaは遊ばないほうがいいだろう。逆に闘志が沸くようならUnlimited:SaGaに向いているかもしれない。
従来のRPGにあってU:SaGaにないもの
もともとSaGaシリーズはフィールドを省略するなど独特のスタイルを採用していたが、Unlimited:SaGaでは更に町の移動シーンまで省略してしまった。
-
フィールドの移動シーンがない(SaGaの伝統)。
-
凝ったストーリーがない(SaGaの伝統)。
-
町の移動シーンがない(メニュー選択方式に)。
|
はじめて遊んだプレイヤーは、特に町の移動シーンが省略されてしまったことに違和感を覚えるだろう。だが、ゲームが進むと、世界中の町のショップを何度も回ることになるので、メニュー方式の町移動は大いに助かる。違和感は最初だけだと思っておけばいいだろう。
キャラクター選択
ゲームを始める前にキャラクターを選択することになるが、キャラクターの解説欄で上下ボタンを何回か押すと、製作者からのアドバイスが読める。上級者向きだと説明されているキャラクターを初プレイで選ぶと本当につらいので、そのアドバイスには素直に従ったほうがいいだろう。
移動システム
まず最初に最も大事なこと。
-
移動はメニューが出ている状態でアナログスティックで行う。
-
移動できる状態でアナログスティックを押すと休息してHPを回復できる。
|
続いて、大事なこと。
-
魔物の種類ごとに狂暴度が設定されている。アンデッドや魔族はかなり好戦的。
-
少し分かりにくいが敵も1ターンに1歩ずつ歩き回っている。
-
アナログコントローラーを少し傾けると一歩先の地名が表示される。その地名の文字の色は、予測される危険度を表わす。信号と同じ青黄赤。
|
敵と接触し戦闘が始まってしまうと逃亡できない(これはPS以降のシリーズの伝統)。つまり、いかにして敵と接触しないで移動するかが鍵になる。
アナログコントローラーを少し傾け、危うそうなら別ルートを辿るという、Unlimited:SaGaの移動シーンは、地雷原の中を一歩先の安全を確認しながら慎重に進むようなものだと思えばいい。妙な喩えに思えるかもしれないが、ゲームに慣れれば納得できると思う。
調べる
-
宝箱や怪しい場所を調べるときは、まず『スキル』を選択する。
-
スキル選択画面の上部にパーティーの顔が表示されているなら三角ボタンを押して切り替える。
-
左右ボタンで画面上部に表示されているターゲットを宝箱や調べたい対象に動かしてスキルを実行。
-
宝箱は『見破る』→『罠を外す』→『鍵を解除する』→『アイテムを取る』が全て別動作。
-
もし『鍵開け』のスキルが手元にないなら、『体術』や『斧』といった武器関係のスキルを使おう。文字色は灰色だが選択できる。それで宝箱を壊すことができる。ただし、中身ごと壊れてしまうことがあるので注意。
-
魔法の鍵が掛かった宝箱は武器に付いた攻撃魔法で壊せば安全に入手できる。
|
5回行動システム
Unlimited:SaGaでは1ターンに5回の行動を最高7人の仲間に割り当てる。
-
そのターンに戦場にいないキャラクターはHPが少し回復する。
-
そのターンで敵のダメージを受ける可能性があるのは戦闘に参加しているキャラクター。
-
一人連携は繋がり易い。その代わり連携率は低め。
|
つまり、
小人数で戦う | 敵の集中攻撃を受け易い。その代わり、全体攻撃は怖くない。 |
多人数で戦う | 全体攻撃を受けたときの被害が大きい。その代わり、集中攻撃は受けにくい。 |
相手に合わせて使い分けるといい。
隊列
-
戦闘時はコマンドを入力した順がパーティーの隊列となる。
-
前衛キャラほど敵の攻撃を受け易い。
-
リールを止める際に左右ボタンを押せば、後列のキャラから行動させることもできる。
|
連携の出しかた
U:SaGaで連携攻撃するのは簡単だ。
-
リールでHOLDを選ぶと待機し、誰かがGo!!!を選べば連携が発動する。例えばHOLD→HOLD→HOLD→Go!!!で4連携発動というわけだ。
-
画面上には表示されないが敵もHOLDとGo!!!のどちらかを選択している。
|
このような独特のシステムを採用していることもあり、U:SaGaの連携は、従来のものとは位置付けそのものが異なる。
従来のSaGa | テクニカルな要素。連携可能な組み合わせを模索する楽しさ。 |
U:SaGa | 発動そのものは簡単。連携と単発攻撃のどちらを狙うか決断する面白さ。 |
従来のSaGaなら、とにかく連携を狙えば良かった。U:SaGaでは、状況に合わせて連携狙いと単発狙いのどちらを狙うかを考えねばならない。
連携について
連携システムが採用されたのはサガフロンティア1からだが、Unlimited:SaGaの連携システムは従来とは大きく位置付けが異なる。
-
誰でも簡単に連携を発動できる(従来は初心者には連携を出すのは難しかった)。
-
敵と味方のあいだでも連携する。
-
連携はLPを削り易い。
|
このシステムをどのように理解すればいいのか。筆者は次の2択になっていると解釈している。
連携する戦いかた | 相手のLPを削りたいとき。ただし敵に割り込まれたら、こちらのLPが危ない。 |
連携しない戦いかた | 互いにLPは削りにくいので戦闘は長引き易いが比較的安全。 |
例えば、相手の行動が終わったあとなら、連携を狙えばいい。まだ相手が行動する可能性があるなら、連携を狙わないほうがいい、といった定石がある。
リールと技
U:SaGaには従来のWPに相当するものが存在しない。技の所持数にも制限がない。
-
技を閃くとリールの特定のマスに色が付く。その色付きのマスでうまく止めれば閃いた技が使える。
-
物理攻撃のリールは『緑→青→桃→橙』の順で強くなる。
-
物理攻撃のリールが緑一色のあいだは何を選んでも同じ。最初のうちは緑一色。
|
つまり、技を閃けば閃くほど、リールはカラフルになっていく。目押しが苦手なプレイヤーでも、技をたくさん閃けば、けっこう簡単に色の付いたマスを狙えるようになるわけだ。序盤は敢えて目押しを諦めたほうが気が楽かも。
なお、
-
HOLDしたときはリールはまだ止まっていない。Go!!!で後ろで回っているリールも同時に止める。
-
敵に連携を割り込まれたときは自動的に緑色のマスを選択したことになり不利。
|
ちなみに、既に閃いている技の確認はステータス画面で。追加効果等の調査もそこで見られる。
アビリティ
最初のうちはアビリティと技の関係が分かりにくいだろう。
-
アビリティは装備品に付属。1つの装備品につき最高4つまで付く。
-
戦闘中のメニューで選択できるのはアビリティだけ。技はリールで発動。
-
アビリティの種類ごとに複数の技が用意されている。例えば、アビリティ『でたらめ矢』の技は『でたらめ矢』『アローレイン』『パラージシュート』の3種類。
|
ちなみに、戦闘終了時にまだ未取得のアビリティを引き出せる可能性がある。
耐久度
武器や装飾品には耐久度が設定されている。
-
耐久度がなくなると、そのアイテムは使用不可能になる。
-
戦闘中はアビリティ選択時に三角ボタンを押すと耐久度をチェックできる。
|
耐久度を回復させる方法は、
-
スキル『簡易修理』。最高20まで回復できる。『アイテム』で修理したいアイテムを選択すればメニューが表示される。
-
木系の魔法リフレッシュ。
-
回復とは呼べないが、改造すると別のアイテムに変わるので、耐久度が増える。
|
耐久度の管理や回復が面倒なら、体術を活用する手もある。
レスキュー
体術の『レスキュー』は、戦場で倒れているキャラクターを救出する技。キャラクターが重いほどレスキューの成功率は下がる。
LPダメージ
Unlimited:SaGaで最も重要なパラメーターはLPだ。
-
LPが0になったキャラクターは戦闘不能になる。シナリオ中はLPを回復できない。
-
HPは0になっても普通に行動できる。ただしHPが低いとLPダメージを食らい易い。
|
-
技ごとにLPを減らし易いもの、減らしにくいものがある。例えば、パンチはダメージが大きいがLPを減らしにくい。
-
モンスターにもLPが設定されている。というか、HPではなくLPを0にしないと倒せない。
-
『HPを減らしてLPが減り易くする→LPを減らし易い技でLPを削る』の流れが定石か。
その他戦闘関係の情報
-
盾やナイフガード等の防御系アビリティは『武器2』に装備しないと効果を発揮しない。
-
最初にあったばかりのモンスターは種族名しか分からない。
メインシナリオとサブシナリオ
メインシナリオ | クリアに必須。1度入るとクリアするまで出られない。制限ターンはない。 |
サブシナリオ | 参加自由。制限ターンを超えると強制的に町に戻されてしまう。 |
-
ターン数は移動画面で三角ボタンを押せば表示。サブシナリオなら、ついでに制限ターンも表示される。
-
サブシナリオにはターン制限があるので、あまり頻繁に休息できない。
-
メインシナリオはターン制限がないので休息しほうだいだが、クリアするまで帰れないので、LPが減ってくるとヤバイ。
術
術には3種類ある。
ファミリア | 術が使い放題。ただし使用できる魔法はスキルパネルのレベルに依存される。 |
アイテム固有術 | アイテムの耐久度を消費して発動。 |
術者が覚えている術 | 発動はアイテムの耐久度を消費して行う。取得は魔道板で。 |
-
Unlimited:SaGaにはMPが存在しない。術者は『火行術』『金行術』などのアビリティが付いたアイテムの耐久度を消費して魔法を唱える。
-
ファミリアの術やアイテム固有術では解説が読めない。術の効果が知りたければ、魔道板でその術を取得して、ステータス画面で確認するしかない。
魔道板を利用した術の取得方法。
-
魔道板は宝箱やミミックから入手する。
-
入手した魔道板はシナリオクリア時にスキルパネルとして表示されるので、それを選択する(選択しなかった魔道板は破棄される)。
-
ステータス画面で研究したい魔道板を選ぶ。
-
戦闘中に術を使用すると、戦闘終了後に魔道板の育成メニューが表示される。
|
成長
Unlimited:SaGaでは、冒険中の成長はない。技の閃き、アビリティや魔道板の育成などが行えるだけだ。成長はシナリオクリア時にスキルパネルの交換という形で行う。
-
必ずスキルパネルを1枚交換しなければならない。たとえ、気に入ったパネルが1枚もなくてもキャンセルは出来ない。
-
強敵との戦闘を重ねると、そのシナリオで入手できるパネルの質が良くなり易い。
-
パネルは配置場所によって上昇する能力値が変わる。確認は三角ボタンで。
|
-
パネル自体はイマイチでも、能力値上昇量が魅力的な場合があるので注意されたし。
-
中には『恐怖症』『誓い』など、どう見ても不利にしか見えないパネル(ネガティヴパネル)もあるが、本当に利点がないので付けないように。
-
ネガティヴパネルはネガティヴパネルでしか上書きできない。
装備品の改造
まず、改造の基本。
-
改造すると耐久度は増える。
-
改造すると取得していたアビリティはリセットされる。
-
改造したときに表示されるメッセージはその武器のアビリティをどれだけ引き出せたかに依存。
|
改造すると素材が変化することもある。
-
基本的には最初に選んだ品と同じ素材のものが出来る。
-
ただし特定の組み合わせのとき、素材は変化する。パワーダウンする組み合わせもあるので注意。
-
一部の組み合わせは確率で素材が変化する。
|
ちなみに、他のRPGでは弱く扱われていることが多い鉄は、U:SaGaでは中堅の性能がある。
その他便利情報
-
『アイテム』メニューで四角ボタンを押すと整頓できる。
-
店でアイテムを買うときに三角ボタンを押すと値切るなど特殊な取り引きができる(要スキル)。
-
店でアイテムをたくさん買うと市場での流通量が上がって、より良いアイテムが並ぶようになる。
-
2周目以降にはモンスター名と市場の流通量が継承される。
ハマリ
SaGaシリーズの伝統の1つに『ハマリ』がある。本当の意味でのハマリは最終決戦直前ぐらいだが、それ以外にも、突破がきついが回避できないという意味でのプチハマリは意外と多く存在する。これはSaGaシリーズの伝統、名物のようなものなので、そういうものだと納得したほうが気持ちは楽だろう。
幸い、U:SaGaは、
-
普通に進めば1周10時間程度でクリアできる短さなので、やり直しても、それほど時間は掛からない
-
キャラの強さよりプレイヤー自身の経験のほうが重要
|
はまった場合も前向きに考えたほうがいいかもしれない。
前のページに戻る
トップページに飛ぶ