ダンジョンクロス

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筆者が3年前に仲間内で遊ぶために作ったダンジョン探索系TRPG『ダンジョンクロス』を簡単に説明します。量が膨大なので、少しずつ公開です。

第1回（2003年6月10日）

概略

昨今のロールプレイ重視のTRPGとは一線を画しています。どちらかと言えば、協力型のパーティーゲームみたいなものかも。

Wizardryとの関係

DCはもともとWizardryの改造ルールとして始まりました。そのため、下記の要素にWizardryの名残が残っています。

AC制とプラス表記の武具。 一部のデータや設定。

キャラ作成の手順

職業を選ぶ前に

ゲームシステムの大まかなイメージを掴んでから職業を決めたほうが楽だと思うので説明します。

体系だった魔法はメイジ系（M系）とプリースト系（P系）の二系統です。 能力値の範囲はおよそ8〜18です。その値に職業倍率を賭けたものが判定値になります。例えば、知力15の戦士（知力倍率3倍）は15×3=45％の確率でメイジ系魔法を抵抗できます。魔法使い（知力倍率5倍）なら、同じ知力15でも15×5=75％の確率でメイジ系魔法に抵抗できます。 野球で喩えると、レベル10で甲子園球児、レベル15でプロ野球のスタメン、レベル20で超一流大リーガーといった感じです。最終決戦はレベル15〜20の間ぐらいになるでしょう。

職業の解説（前半）

種族より職業のほうが重要度が高い（バトルスタイルに直接関わる）ので、職業→種族の順で決めることをお勧めします。

• 特性『成長が遅い』…レベルアップに必要な経験値が多くなります。
• 特性『制約』…装備や取得できる魔法に関する制限です。
• 特性『拳闘法』…素手で大ダメージを与えられます。ただし篭手や手袋は装備できません。

• 特性『魔法の本職』…他のキャラより2レベル早く魔法を取得できます。
• 特性『サモン』…いわゆるDQ型の召喚魔法です。呼び出した魔物を一緒に戦わせます。
• 特性『アシスト』…いわゆるFF型の召喚魔法です。呼び出した魔物に行動させます。
• 特性『精霊魔法』…火水土風の4系統。効果はランダムです。
• 特性『憑霊』…今までにパーティーが倒したモンスターを憑霊させます。
• 特性『目立たない』…後列にいる限り単体攻撃のターゲットになりません。
• 特性『武器操作』…魔法の力で武器を触らずに操ります。
• 特性『配合』…2つのフードを組み合わせて双方の効果を持つフードを作り出します。本作にはアイテムの所持枠制限がありますので、意外と有益です。

• 特性『先制判定+2』…先制判定で+2のボーナスがあります。
• 特性『怪盗魔法』…効果はランダムです。
• 特性『射撃の達人』…射撃の命中力が上がります。
• 特性『楽器演奏』…魔法の楽器を演奏して不思議な効果を引き起こします。
• 通常の職業は任意特性枠が3つですが、探検家のみ任意特性枠が5つあります。

表の意味。

次回、職業の解説（後編）の予定。

第2回（2003年7月22日）

職業の解説（後半）

前回紹介した職業に比べて、よりマニアック性の強い職業です。

• 特性『物理半減』…物理ダメージを半分しか受けません。
• 特性『鈍行』…ターンの最後に行動します。システム的には行動判定に-100の修正です。
• 特性『怪力』…叩き武器を装備した際は攻撃力に『3n-2レベルごとに+1』のボーナス
• 特性『かばう』…敏捷判定に成功すれば仲間をかばえます。魔法もＯＫ。ただし自分も被害を受けた攻撃はかばえません。
• 特性『体力増強』…レベル×3ポイントHPが増加します。

• 特性『遅延魔法』…発動がターンの最後になる代わりに回復魔法とダメージ魔法の威力が上昇
• 特性『魔力維持』…ファンブル時のみ魔法がブレイクする
• 特性『変幻』…戦場の誰かにランダム変身
• 特性『舞踊の基礎』…舞踊系の特技を取得するのに必要
• 特性『操り糸』…
• 特性『ドール』…
• 特性『予知』…戦闘中、何かが確定したあとで『それを予知して咄嗟に○○する』と宣言できる。もちろん、そのターンの行動を宣言していないことが条件。『待機』していれば咄嗟に行動できる。
• 特性『運勢占い』…対象の運勢を占うことも出来ます。自動成功率とファンブル率を１ｄ１０で再定義し、その効果はシナリオ終了まで続きます（チャンスは1回です）。同意の意志がなければ効果は発揮されません。

• 特性『子竜』…
• 特性『竜の説得』…範囲は敵の竜族全員。抵抗判定に失敗した竜族は敵意を失い戦場を去ります。経験値は倒したときの２倍獲得できます。竜使いは、竜族と戦う際、このコマンドを実行したあとでないと他の行動を行えません。
• 特性『魔獣』…

ダークサイド職

基本的にはプレイヤーが選べない、敵専用職です。

• 特性『闇撃』…ダメージ量は半分になりますが戦闘中回復不能の通常攻撃を放ちます。
• 特性『生命撃』…通常攻撃の際にＨＰを消費した分だけ追加ダメージを与えます。ただし元のダメージの倍を超えることはできません。
• 特性『鋭さ』…刃物による通常攻撃に即死の追加効果を付与できます。
• 特性『マリオネット』…行動不能（死者含む）の一体を操ります。ブレスや魔法は使えません。行動不能が解除された時点でマリオネットの効果も解除されます。

名前だけでは分かりにくい職業の解説

コメント

• 前回と今回で計47つの職業の紹介を完了。
• 本作における職業は、キャラを個性化するための要素である以上に、プレイヤーのイマジネーションを刺激するための要素です。同じ前衛職でも戦士と護衛ではずいぶん行動スタイルや考えかたが違うでしょうし、同じ魔法使い系でも、普通に魔法を詠唱する魔法使いと、魔法陣をかいて強力な魔法を発動するペインティングメイジでは、かなり印象が変わります。
• 職業が多すぎて混乱しないように、47の職業は大きく、戦士、魔法使い、僧侶、盗賊の4つに分類できるようになっています。魔法の系統を2つに絞り、あとは特性という形にしたのも、そのような理由からです。

第3回（2003年8月2日）

種族の職業制限の表記について

種族（Standard）

• ウェアビーストは獣に変身する人間、ダンピールは人間と吸血鬼のハーフです。
• ドライアードは樹木の妖精、エターナルチルドレンは永遠に子供の姿をした妖精です。
• 特性『急成長』…経験成功の際に貰える経験値の量が2倍（100→200）
• 特性『属性防御』…その属性を75％の確率で無効化します
• 特性『コール』…10分掛けて魔物を召喚します。戦闘中は使用できません。
• 特性『不屈の闘志』…HP0でも『生命力×2』％の確率で粘れます。ダメージを負うごとに判定します。
• 特性『先手判定+2』…相手より先に行動できるかどうかの判定で出目に+2。
• 特性『貧弱』…HPの成長率が1段階悪化します。
• 特性『緊急回避』…物理攻撃を50％の確率で回避。
• 特性『妖精魔法』…なにが起こるか分からないランダム魔法。
• 特性『目立たない』…後列にいれば単体攻撃の対象になりません。
• 特性『味方系M魔法』…一般に味方に対して使うM魔法を取得できます。
• 特性『返り血吸収』…刃物で与えたダメージ分だけHPを回復。

種族（Ｅｘｐｅｒｔ）

癖の強い種族です。

• ファイアーゲッコーは赤色のリザードマンです。ティンマンはブリキ人間（オズの魔法使いのような）。
• リビングロックは身体が岩石でできた大柄な妖精の一種。ライオンヘッドはライオンの顔の獣人です。
• 特性『パーツ取り外し』…刃物で与えたダメージ分だけHPを回復。
• 特性『頑強』…毎戦闘1回だけ任意のダメージを無効化できる（ダメージ以外は防げない）
• 特性『魔法常動』…その魔法の効果が常に掛かっています。
• 特性『短気』…すぐバーサークしてしまいます。
• 特性『大振り』…筋力の影響が命中力に考慮されません。
• 特性『雄叫び』…戦闘中に雄叫びを上げることができます。
• 特性『射撃の達人』…射撃の命中力にボーナスがあります。
• 特性『ひづめ』…靴を装備できません。

種族（DarkSide）

基本的に敵専用の種族です。

• フォーハンドは4つの手を持つ長身の異形な人間系種族です。
• 特性『魔王の加護』…抵抗したダメージを無効化します。
• 特性『四本の腕』…それぞれの腕に武器や盾を持てます。利き腕は１本だけです。逆手での攻撃は命中判定にペナルティがあります。

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