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森の梟について | ゲストブックで爽やか緑茶さんから受けたリクエストです。 | 2002年12月18日 | 2003年2月18日 |
森の梟が活躍するのは主に物語序盤なので、詳細を忘れている人も多いのではないかと思う。そこで、まずは森の梟に関する基本事項を簡単にまとめてみた。
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ゾーンの親父とワッツの親父が組織を旗揚げ。
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見せしめに殺される。いったん組織は休業状態に?
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成長した息子たちが再旗揚げ。
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梟の森のリーダー。アジト列車の運転を担当。
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ガルバディア兵&デリング大統領に殺された親父の敵討ちを目指す。
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やばくなると腹痛を訴える。
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えっちい写真が大好き。『隣の彼女』に22500ギル払った男。
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近所によく似た服装の少年がいる。アルティマニアによれば『彼に憧れて服装をまねる少年』だそうだ。…彼のどこにそんな魅力が?
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初対面のキスティスのために危険を承知で自分の切符を渡した。…なるほど。少年が憧れるのも分かる気がするなぁ。
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森の梟の主要メンバー。実質的な副リーダーか?
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ゾーン同様、ガルバディア兵&デリング大統領に殺された親父の敵討ちを目指す。
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情報収集を担当。やばくなると情報収集を名目に逃げる。
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語尾に「〜っス」の口癖。
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情報収集のために、レジスタンス狩りの吹き荒れる危険なティンバーに残った(スコールたちと一緒に逃げたほうが安全なのに)。
梟の森の宿敵であるデリング大統領。彼については経歴を紹介するのではなく、各人の発言をまとめることにした。
梟の森のメンバー「大統領になったばかりで、自分の力を見せつけるためだけに…、兵士の銃を取り上げ、親父さんらの屍に必要もないトドメをさした」
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ワッツ「ビンザー・デリング極悪人! ガルバディア国民にも評判悪いッス! 大統領なんて名ばかりの独裁者ッス!」
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そんな大悪党が演説で、
デリング「私、ガルバディア終身大統領ビンザー・デリングはここに提案する。世界中の全ての争いを終わらせる用意がある」
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ティンバー制圧やドール侵攻など、自分が望んで争いを起こしているのを堂々と棚に上げているところがすごい。
魔女にあっという間に殺されてしまうため、プレイヤーにはそれほど重みのある存在に見えなかったデリングだが、劇中世界の人々にとっては、物凄く大きな(厄介な)存在だったんだろうなぁ。
組織の中でお姫様扱いされているリノア。
ゾーンたちはリノアに頭が上がらない。このお姫様待遇、もしかしたらリノアに無理矢理に強要されているのだろうか?
ゾーン「リノアをよろしくな。っつうか、彼女になにかあったら許さないからな」
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ワッツ「スコールさん、リノアをよろしく頼むっスよ」
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いや、ゾーンたちは本当にリノアのことを大切に思っているみたいだ。リノアが強引に…という線はまずないだろう。では何故だ?
どうして彼らがリノアをそこまで大切に想っているのかは残念ながら劇中で描かれていない。ただ……梟の森の主要メンバーの年齢を探っていくと、思いもかけない結論に辿り着く↓。
梟の森の主要メンバー、特にワッツとゾーンの年齢は、劇中で描かれていない。
筆者は、彼らの言動から、てっきりリノアと同世代(つまりスコールと同世代)だと思っていた。ところが、
梟の森のメンバー「18年前…ティンバー制圧の前日に、最後の激しいレジスタンス狩りがあった。(中略)。親父さんが虫けらみたいに死んでいくのを他の奴らは、みんな目を背けてた…。けど、ワッツとゾーンはずっと見てた。(中略)。その日に2人は『森の梟』のあとを継ぐことに決めたって言ってた。俺もその決意を聞いて一緒にやって行こうって思ったんだ」
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18年前にそういう体験をして、その記憶があるということは…、
スコールたちが17〜18歳で、ゾーンたちが20代。低く見積もっても20代前半、もしかしたら20代中盤。我々の世界で喩えるなら、社会人と高校生ぐらいの差がある。
ということは、
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本当はSeeDに守られる立場であるはずのゾーンが逆にキスティスに切符を渡した。
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リノアをお姫様待遇。
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この辺の行動もなんとなく納得できる。
ゾーンたちにとってスコールたちは、その背伸びっぷりも含めて微笑ましい、弟や妹みたいな存在
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なんだな。
ゾーンたちには年少者の青さを受け止めるだけのゆとりがあると。
ゾーン「しょうがねえなあ。悪いんだけど、スコールさあ。うちの姫さま、呼びに行ってくれ。(後略)」
スコール「…俺たちは雑用のために雇われたのか? ん?」
ワッツ「お、怒ったんですか!?」
スコール(俺たちは使いっパシリじゃない。SeeD…特殊部隊だ)「こんな指示はこれで最後にしてくれ」
ゾーン「イテテテテテ。イテテテテ…は、腹がイタくて…」
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ゾーンたちは本気でスコールの迫力にびびっている訳じゃない。場の雰囲気が険悪にならないよう、うまくヘタレを演じたんじゃないか?
つらい過去を背負いながらも、どんなときでも軽口と冗談を忘れない気丈な青年たち
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それが梟の森の正体だ。
スコールたちを逃がし、自分たちはティンバーに残る姿こそ彼らの本来の姿
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普段は間抜けだけど、いざとなればバッチリ決める。その点で、ゾーンたちはラグナたちに近いキャラクターだと言えよう。
こうやって改めてゾーンたちを見てみると、すごく恰好良く見えるね。
FF8エンディング後、もしもエスタが沈黙を破ったら、
ただちに世界の中心はガルバディアからエスタに移行する
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だろう。
かつてエスタは魔女の支配する恐怖の国として怖れられていたが、今の大統領はあのラグナだ。ラグナはエスタの科学力を用いて世界の覇権を握ろうなんて思わないだろう。逆に、現職の大統領が魔女アデルを封印した英雄だと分かれば、それまでガルバディアに苦しめられてきた諸国は積極的にエスタとの交流を深めるに違いない。
ガルバディアはエスタに覇者の座を奪われる。それはそれで大きな問題だが、実はガルバディアにとって、それ以上に大きな問題がある。それは、
今回の件でガルバディアは全世界を敵に回してしまった
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ことだ。
まず、ガルバディアがFF8劇中で行った対外活動を表にまとめてみよう。
バラム | エルオーネ捜索のために占領(Disc2)。 |
ドール | 電波塔利用のために侵略(Disc1)。 |
トラビア | ミサイル発射でガーデン破壊(Disc2)。ガーデン自体はトラビア政府とは無関係な存在だが、トラビアの住民の大半はトラビアガーデンの生徒とその家族……。 |
F.H. | エルオーネ捜索のために襲撃(Disc2)。 |
エスタ | 月の涙を引き起こし大混乱をもたらす(Disc3)。 |
…うわぁ。暴れすぎ。
こうなると、ガルバディアにとって怖いのは、
世界各国がエスタをリーダーにガルバディアに対して復讐戦争を挑む(実際はエスタがガルバディア復讐戦を起こし、それを各国が支持する)
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という展開だろう。我々プレイヤーはラグナがどういう人間なのかよく知っているので、そういう展開はないだろうと想像できるが、ガルバディア政府の首脳は当然そんなこと知らない。
この先ガルバディアはひたすら腰を低くして今後の国際社会に臨む必要がある
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となれば、立場的に、
だろう。
脱デリング、脱魔女のシンボルとして、ティンバー撤退はガルバディアの新政権にとって必要な行動なのだ。
もしガ軍がティンバーから撤退すれば、森の梟はその目的を終える
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ただ、個人的には、森の梟が解散されることはないと思う。ティンバー住人の森の梟に対する厚意から考えても、今後の森の梟はティンバー復興のために活躍を続けるのではなかろうか。
たとえティンバー独立という目標が達成されても、梟の森自体は残るのではないか。前項でそう書いた。だが、
ゾーンたちはリノアを梟の森から追い出そうとするだろう
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別に彼女がガルバディア人だからではない。彼女がトラブルメーカーだからでもない。
数年前、右も左も分からない家出娘のリノアを優しく向かい入れたゾーンたち。実は彼らは、リノアを娘或いは歳の離れた妹のように想っていたのではなかろうか。だからこそ、彼女にわざわざ専用の部屋を与え、また親しみを込めて姫と呼んできた。
リノアは自分がティンバー独立運動に協力しているように想っているが、実はゾーンたちが、家出娘のリノアが自滅しないように護ってきた
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そう考えれば、ティンバー脱出の際にあれだけリノアを頼むと言ったのも、白いSeeDの船でリノアを護れなかったと耳にしたゾーンが珍しく声を荒げたのも納得できる。
そして、そこまで大切にしてきたリノアに、スコールという恋人ができた。
娘を嫁に出す父親のような気持ちで、ゾーンたちはスコールにリノアのことを任せる
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ゾーンがスコールを呼び出し「リノア頼んだぜ」と語る、そんな場面が今にも目の前に浮かんできそうだ。
ところが…
ゲストブックで庭園で眠る使者さんから、次のような御指摘を受けました。
庭園で眠る使者 - 03/06/05 19:11:22
コメント:
こんにちは!FF8のストーリーが非常に好きで自分なりに調べています。(RPG史上最高!と思っております)このサイトを知ったのは、ごく最近で大変興味深く拝見させて頂きました。森のフクロウの考察のところで、ん?っと思った箇所がありました。それは、アルティマニアによると、ゾーンの年齢は未成年と書いてあります。正確に言えば、「未成年ながら、『となりのカノジョ』という雑誌を愛読している」と記載されています。しかし18年前に記憶がある・・・ことを考えると未成年ではないです?よね。う〜ん・・・。本当のところ何歳なのか・・・悩みます。では、また。
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ゾーンたちの年齢はどれぐらいなのか? …謎は深まるばかりです。。。
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