システム解説

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FF8のシステム的な面白さとは

 

FF8のシステム的な面白さとは、複数の選択肢の中から最も自分に合った方法を模索していく過程にある。例えば、ラグナ編1に到達するまでにキャラクターをどこまで強化することができるかという1点だけでも↓。

基本型・ただドローに頼るだけの場合

ラグナ編1に至るまでに雑魚敵からドローできる魔法は下記の通り。

ケアルグヘイスアイなど HP+200、ちから+4 
ファイアボムなど HP+100、ちから+10 
ブリザドブエルなど HP+100、ちから+10 
サンダーケダチクなど HP+100、ちから+10 
ライブラバイトバグなど HP+100、ちから+5 
スリプルフォカロルなど HP+100、ちから+6 

頑張って上記の魔法を集めても、ジャンクション素材としては殆ど役に立たない。
では、ボス敵からドローできる魔法はどうか。

エスナビックス HP+500、ちから+6 
ダブルエルヴィオレ HP+200、ちから+15 
プロテスラルドなど HP+400、ちから+6 
シェルグラナルド HP+400、ちから+6 
サイレスグラット HP+100、ちから+6 
ブライングラナルド HP+100、ちから+6 

エスナやダブルのHP増加量を見て「序盤の割にはスゴイじゃん」という感想を抱くかもしれない。だが…。

工夫例1・精製を活用して市販アイテムを魔法に変える

ゾンビー聖水から精製(魔法100個分の材料で5000ギル) HP+800、ちから+15 
ケアルガテントを精製(魔法100個の材料で1万ギル) HP+2200、ちから+8 

他のFFにおける5000ギルや1万ギルはなかなかの大金だが、FF8は物価が違う。なにせ電車賃3000ギルの世界だ。1万ギル程度ならSeeD筆記試験を真面目に受けていれば簡単に入手できる。
ケアルガの素晴らしすぎるHP上昇量、ゾンビーのダブルと同等のちから上昇量を見ると、我武者羅に魔法をドローしまくる遊びかたの非効率さを実感できるのではないかと思う。
だが、これは序の口に過ぎない。

工夫例2・魔物を倒して材料を集める

ウォータサカナのヒレから精製(1個→20個) HP+300、ちから+20 

バラム海岸部にはフォカロルが2体で出現する。フォカロルは7割程度の確率でサカナのヒレを落とすので、3〜4戦闘こなすだけでウォータ100個分の材料が集まるのである。
FF8は魔物のレベル連動制を採用しているので、ただ闇雲に経験値を溜めてもキャラ強化には結びつかない。精製材料を集めるための“狩り”にこそFF8の雑魚戦の意義がある。
だが、これで終わりではない。

工夫例3・ディアボロスを活用する

G.F.ディアボロスが取得する『ST魔法精製』を使えば、毒消しや金の針といったお馴染みの道具からも魔法を精製できる。

バイオ毒消しを精製(魔法100個分の材料で10000ギル) HP+700、ちから+24 
ブライン目薬を精製(魔法100個分の材料で10000ギル) HP+100、ちから+6 
サイレス山彦草を精製(魔法100個分の材料で5000ギル) HP+100、ちから+6 
ブレイク金の針を精製(魔法100個分の材料で3400ギル) HP+1000、ちから+20 

上記の魔法の中でも、毒消しから精製できるバイオのちから上少量はなかなか魅力的である。…だが。

グラビデディアボロス戦でドロー可能 HP+1600、ちから+34 

G.F.ディアボロスを入手する前のディアボロス戦ではグラビデをドロー可能だ。グラビデのちから上昇はずば抜けている。…だが。

クエイク恐竜の骨を精製(1個→20個) HP+2600、力+40 

ディアボロスが取得する『時空魔法精製』を使えば、アルケオダイノスが落とす恐竜の骨からクエイクが作れる。HP上昇量でケアルガを上回り、ちから上昇量でグラビデを上回るという、素晴らしい魔法だ。
ただし、恐竜の骨を落とすアルケオダイノスは1万以上のHPを持つ。正攻法で倒すには時間が掛かってしまう。そこで、少し工夫する。

  1. 聖水から精製したゾンビーでアルケオダイノスをアンデッド化
  2. フェニックスの尾で一撃必殺
  3. フェニックスの尾が勿体ないと思うならケアルガ連発でも可
  4. アルケオダイノスの通常攻撃を厄介に感じるなら目薬から精製したブラインで暗闇状態にしよう

ゾンビーやブラインの成功率は魔力に影響するので、予め魔力を上げておこう。

工夫例4・カード変化を活用して更に鍛える

前述のクエイクでも十分すぎるほど強いが、更にキャラを強化する手段がある。カードゲームを行う必要があるため、カードゲームが苦手な人にはお勧めできないが。
キスティスFCが所持するキスティスのカードはソウルオブサマサに×3を経てトリプル180個に精製できる。

トリプル普通なら終盤で入手 HP+2400、力+70 

キスティスのカードはカードゲームに勝って相手から奪えばよい。キスティスFCはそれほど強くないので、ある程度カードゲームに慣れたプレイヤーなら十分に勝てるだろう。
むしろ問題は、カード変化取得に必要なAP計120ポイントをどうやって溜めるかである。ラグナ編1までに戦うボス敵のうちAPを所持しているのは、イフリート(20)、エルヴィオレ(14)、グラナルドたち(14)、ディアボロス(20)といったところ。強制戦闘を含めて70APぐらいは集まる。残り50APといったところだ。

フォカロルで稼ぐバラム海岸でフォカロル相手に稼げば、1戦闘で6AP獲得できる。つまり9戦闘挑めばOKということだ。下記の2つの方法に比べて安全。 
アルケオダイノスで稼ぐ1匹10AP。つまり5戦闘でOK。アルケオダイノスの倒しかたは前項参照。クエイクの材料である恐竜の骨も集まり一石二鳥か。 
X-ATM092で稼ぐドールで何度も戦うボス敵XATM-092はHPを0にしてから逃走すると50AP貰える。これが一番手っ取り速い。ただ、X-ATM092には自己修復能力があるので、ゼルのデュエル入力速度に自信がないとチト厳しいかも 

自分の技量に合わせた方法を選ぶのが良いだろう。

まとめ

以上、序盤での工夫例を4つほど挙げてみたが如何だろうか。上記の4つの方法に優劣はない。確かにトリプルやクエイクは強力だが、ケアルガやゾンビーのお手軽さも魅力的だからだ。プレイヤーは自分に合った方法を選べばいい。ただ1つ確実なことは、精製などを利用せず、魔法収集を魔物からのドローだけに頼るのは非効率、ということである。
 
FF8には上記のような工夫の余地がいっぱいあり、それを追求するのがFF8のシステム的な面白さだ。何の工夫もせず、ドローとG.F.発動に頼るだけでもある程度は進めるが、それではFF8の本質的な面白さを味わえない。プレイヤーの能動性や好奇心がそのままゲームの面白さに直結するという意味で、FF8は人を選ぶゲームであると言えよう。


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