< 終章 >



和夫は結局戻らず、とうとう秋子一人だけになってしまった。

何としてもエミを救おうとまず、第一の手段として、子供の遺体を見つけて間宮夫人の怒りを静めること。一度埋めた柩をアスカの時と同じように一心不乱で掘り出した。

次に母親の気持ちで夫人に立ち向かうこと。ここで山村の言葉が生きてくる。「ただの女が母親に勝つのは生易しい事じゃない〜」幸いエミが死んだ母の形見のエプロンを持っていたのでそれを身に着けた。

最後は心の力。秋子はリボンを髪に結びながら自ら「心の力を…」と念じ、祈り続けた。やがてシャンデリアが落下したが、秋子には当たらなかった。秋子は柩を大事そうに抱えていた。

柩を抱えたまま再び秋子は地下室に降りた。地下室の鉄格子を開けると、漆黒の闇が待ち構えていた。地下室自体が一瞬揺れた。闇に入ろうとすると大きな振動と共に、床の一部が崩壊した。間一髪秋子は難を逃れた。

秋子は子供の柩を携え、間宮夫人を説得。間宮夫人が来ようとしないため、秋子自ら夫人に会いに行く事にした。そのためには間宮夫人によって壊されてできた床の穴を飛び越えなければならなかった。

重たい柩を持ったまま飛び越えるのは秋子でも無理だ。そこで先ほど使用した延長コードを柩に巻きつけて遠心力を使って柩を向こう岸に飛ばす(何と罰当たりな)。その後秋子がジャンプで飛び越える方法を取った。

柩は向こう岸に届いたが、秋子はもう少しのところで届かず、縁にしがみつく状態だった。何とか這い上がった瞬間、柩が闇に吸い込まれようとしていた。

秋子は延長コードを引っ張ったが柩が引き込まれる力の方が強く、秋子は延長コードの末端を家具に縛り付けた。すると家具も闇に引き込まれ、闇に触ったと共に破壊。衝撃で照明も破損した。

静かになって秋子は恐る恐る闇の方を見ると、闇は消えていて、奥の部屋に行けるようになっていた。秋子は目の前の柩が無事であることを確認した。奥の方を向くと、丸い鉄の扉があるのに気づいた。山村の言っていた焼却炉だ。田口が見つけた食堂全体のフレスコ画に描かれたものと一致している。焼却炉の扉を通じて中からうめき声が聞こえてくる。秋子は扉を開けるためのレバーを力いっぱい引っ張り、扉を開けた。

焼却炉にはエミがいた。安心してエミを助けようとすると突然炎が噴き出した!エミは炎に包まれたが、秋子は冷静にこれは幻覚だと判断した。秋子は強く念じ、心の力を一心に浴びた。

秋子は燃えさかる焼却炉に飛び込み、間宮夫人にエミを返すように説得した。勢いよく燃える炎の中、二つの親子の手が繋がった。そして炎は消え、横たわったエミが残されていた。

しかしエミの意識はない。秋子は何とかしてエミの意識を覚まそうとした。
ようやくエミが意識を覚ましつつあった時、間宮夫人が姿を現した!

秋子はひたすらエミを守る。そして間宮夫人は子供の怨念に苛まれ、自らの姿を変えつつある。屋敷全体が大きく揺れる。夫人の変態が凄まじいエネルギーを放出したのだろうか。

そして間宮夫人は秋子たちを攻撃し始めた。間宮夫人の強い引力で引き込まれつつあるエミとそれを阻止する秋子。

エミを引力から突き放した秋子は手当たり次第に備品を間宮夫人に投げつけた。椅子が当たって怯んでいる隙に秋子は三叉の矛を仕向けたが、夫人に阻止される。

押し倒された秋子に駆け寄ったエミは、柩の存在に気づいた。エミは柩に駆け寄り、柩の子供を取り出した。そして子供の遺体を抱えたまま、間宮夫人の前に立った。

"Home,Sweet Home"がバックで流れる。

子供を手にすると、夫人の怒りは鎮まった。
そして、間宮夫人の忌まわしい姿は消え、子供たちと共に天へと昇って行った。秋子とエミは抱きあったまま、そのさまを最後まで見届けていた。

二人が屋敷を出ると、晴天の空模様だ。かつての暗澹とした間宮邸の頃とはまったく違う。
秋子とエミは屋敷を後にした。

その頃、和夫は屋敷の中にいた。家具の中で身を潜めていたのだ。風体はボロボロだったが、命は救われた。持っていた土偶によって屋敷に殺される事は免れたようだ。

そして和夫は秋子たちと再会した。


スタッフロールが流れる。


それが終わると、間宮邸はやがて崩れ去った…。


− Fin −
 

<ポイント>

秋子が上半身裸になるシーン(背中だけだけど)。

秋子「心の力を…私に…下さい!」(燃えさかる焼却炉を目の前にして)

・間宮夫人に攻撃されるシーンでエミがパンチラを見せる。

エミ「帰って。」(間宮夫人に子供の遺体を差し出すシーン)