Section 7 - Editing Monster Types   
 7.キャラクターの編集
 
(訳者注:本章ではMonsterという単語が至る所に現れるが、あくまでも味方にも通用する項目なので前章の一部でも定義したようにモンスターを敵(友好的なものは例外とする)、キャラクターを敵味方不問と区別して本章では全てキャラクターに統一する)

 シナリオの初期状態では前もって1〜187までの187種類のキャラクターが用意されている。全部で256種類作成できる。
 地形と同じように、シナリオに会わせてキャラクターをカスタマイズできる。メインメニューの"Edit Monster Types"をクリックするとキャラクターの一覧が表示される。キャラクター名をクリックするとキャラクター編集ウインドウが現れる。ウインドウのオプションは以下の通りである:

キャラクター名(Monster Name):キャラクターの名前。
レベル(Level):キャラクターの精神力(morale)と得られるスキル(skill)の量を決定する。最小値は1とする。
生命力(Health):生命力の値(余談:プレイヤーはHPが0以下になっても0とみなされて1回は猶予が与えられる。キャラクターの場合は0になっても生きているが、HPがマイナスになると猶予はもらえずそのまま死んでしまう)。
防御力(Armor):1から入力した値までランダムに武器によるダメージを低減する。
スキル(Skill):攻撃のチャンスの決定と臨時のダメージボーナスの投与(プレイヤーが得るスキルとは無関係)。
速度(Speed):アクティブポイントの値。
魔法、僧侶呪文(Mage Spells, Priest Spells):唱えられる呪文レベル。0〜7まであって、0は呪文を持たず、7は最強の呪文の使い手である。
ダメージのサイの個数、面数(Attack Damage Number of Dice and Sides):キャラクターが与えるダメージの量である。例として11面のサイを8個振れるとすれば、1から11までの乱数を8個発生させることになり、その数の合計が与えるダメージとなる。サイの組み合わせはキャラクター1種類につき3組用意されている。
キャラクターの種類(Monster Type):キャラクターの種類を選択できる。
 ついでだから全部日本語で訳す。
    Human(人間)
    Reptile(爬虫類)
    Beast(動物)
    Inportant(重要人物)
    Mage(魔術師)
    Priest(僧侶)
    Humanoid(ヒューマノイド)
    Demon(悪魔)
    Undead(アンデッド)
    Giant(巨人)
    Slime(スライム)
    Stone(石像)
    Bug(昆虫)
    Dragon(ドラゴン)
    Magical Creature(魔的生物)

直接攻撃の方法(Attack 1 Type, Attack 2-3 Type):直接攻撃の方法を選択する。
 これもついでだから和訳する。
    Hits/Swings(当たる/ふりかざす)
    Claws(引っ掻く)
    Bites(噛む)
    Slimes(べたつく)
    Hits/Punches(当たる/殴る)
    Stings(刺す:動物の持っている毒針)
    Clubs(棍棒で当てる)
    Burns(焼く)
    Harms(害する)
    Stabs(刺す:槍など)

宝物(Treasure):キャラクターが死んだときに残すアイテムの価値を決定する(0−なし、4−多量)。共通して使うキャラクターに対しては3や4は用いてはならない。
初期状態の会話グラフィック(Default Talking Picture):"Choose"でこのキャラクターと話すときに現れるグラフィックを選択する。これは街を編集するときに個別に指定できる。
初期状態の態度(Default Attitude):キャラクターが初めて置かれたときの態度(これは"Edit Monster"ボタンで個別に指定できる)。
 態度は以下の中から選択できる。
 Friendly, Docile(友好的、非戦闘員)
 Friendly, Will Fight(友好的、戦闘員)
 Hostile, Type A(敵、タイプA)
 Hostile, Type B(敵、タイプB)

 キャラクターは数多くの種類の属性を持っている。編集するには"Abilities"ボタンを押す。

キャラクター属性の編集

 属性スクリーンは幅広いオプションを持っている。

キャラクターの毒(Monster Poison)−0〜8までの値(0:無毒、8:最強の毒)
ブレスのダメージ、種類(Breath Weapon, Breath Weapon Type)−0〜40まで指定できる(0:なし、40:最強)。これは、指定した値に1〜8倍(ランダム)したもので、与えるブレスのダメージとなる。種類はブレスのダメージのタイプである(fire(炎)、cold(冷気)、electricity(放電)、darkness(暗黒)。放電のブレスは吐くというよりむしろ空気中に帯電させて空気ごと投げつけると解釈した方がいいのでは)。
特殊属性(Special Ability)−特殊属性を得るには"Choose"ボタンを押す。キャラクターの属性一覧が掲載されるが、後で述べる。
召還するタイプ(Summon Type)−魔術師の召還呪文による召還の程度を決定する。タイプ1の簡易な召還(Summon Beast)からタイプ3の強力な呪文(Summoning)まで選択できる。"No Summon"にすると、召還呪文を唱えなくなる。
キャラクター/空気を作成する(Create Monsters/Fields)−召還するマスコット(手下)と放射させる魔法の空気を選択する。属性と値は以下の"Monster Abilities"の項目で掲載する。
殺したら落とすアイテム、落とす確率(Item To Drop When Killed, Chance of Dropping)キャラクターを殺したときに落とすアイテム番号(spiderを殺すとspider fangを落としてくるみたいに)、ならびに落とす確率(0〜100)を指定。
キャラクターの耐性(Monster Resistances)−呪文、炎、冷気、毒に対して半減(Resist)、無効(Immune)を指定。

キャラクターの属性(Monster Abilities):

 キャラクターは2種類の異なった属性を持っている。通常の属性と召還・放射の属性である。
 通常の属性は以下の通りである:

なし(No Ability)−属性なし。
投擲属性(Missile abilities) (ダーツ(darts)、矢(arrows)、槍(spears)、岩(rocks、ダメージ3種類)、手裏剣(razordisks)、とげ(spines))−キャラクターが放つ投擲具。
石化光線(Petrification Ray)−石化光線を浴びたものは石化してしまう。
マジックドレイン光線(Spell Point Drain Ray)−浴びたものはスペルポイントを奪われる(魔術師、僧侶系のプレイヤーは優先的に狙われるので注意)。
熱線(Heat Ray)−熱線を浴びると炎によるダメージ。
見えなくなる(Invisible)−キャラクターは見えなくなる。グラフィックは指定できるが、この属性を持っていると編集画面でのみグラフィックが適用され、シナリオをプレイしている間は適用されない(見えない敵にはチェックマークのグラフィックを使うと便利)。
命中すると分裂する(Splits When Hit)−攻撃が命中すると2匹の弱いキャラクターに分裂する。この手のキャラクターにはHPを多く与えないこと。
無心(Mindless)−恐怖(fear)に対して無効となる。
悪臭の気体を放つ(Breathes Stinking Clouds)−キャラクターは悪臭の気体(呪われる)を放つ。
冷的接触(Icy Touch)−これが命中すると冷気のダメージを喰らう。
エナジードレインタッチ(Experience Draining Touch)−命中すると経験値を奪われる。
冷的+ドレインタッチ(Icy and Draining Touch)−命中すると経験値を奪われ、冷気のダメージをうける。
鈍化接触(Slowing Touch)−命中すると鈍くなる。
クモの巣を放つ(Shoots Webs)−クモの巣の滴を投げてくる。
うまい射撃手(Good archer)−通常の弓矢に比べ、命中率もダメージも大きくなる。
食料を奪う(Steals Food)−攻撃が命中すると食料を奪われる。
常時Martyr's Shield(Permanent Martyrs Shield)−直接攻撃するとダメージが返ってくる。
麻痺光線(Paralysis Ray)−光を浴びると麻痺する。
無能接触(Dumbfounding Touch)−命中すると無能化する。
伝染接触(Disease Touch)−命中すると病に冒される。
魔力吸収(Absorb spells)−こちらの消費したスペルポイントを回収する。
粘着接触(Web Touch)−命中するとクモの巣に搦められる。
睡眠接触(Sleep Touch)−命中すると眠ってしまう。
麻痺接触(Paralysis Touch)−命中すると麻痺になることがある。
石化接触(Petrification Touch)−命中すると石化してしまうことがある。
アシッドタッチ(Acid Touch)−命中すると酸を浴びる。
眠気の気体を放つ(Breathe Sleep Clouds)−キャラクターは眠気の気体を放つ。
酸を吐く(Acid Spit)−強酸性の唾を吐く。
死の接触(Death Touch)−命中すると死んでしまうことがある。
無敵(Invulnerable)−このキャラクターにダメージを与えられなくなる。
番人(Guard)−キャラクターは番人である。パーティが犯罪を犯すと町中を敵にしてしまう。そいつはめっぽう強く、パーティを討つべく急接近する(始めは動かない)。

 どのキャラクターも危険な気体を放ち、あるいはマスコットとなるキャラクターを召還する。"Choose"ボタンを押して属性の中から1つを選択する。それらは以下の通りである:

火炎気体の放射など(Radiate Fire Fields (or ice, shock, antimagic, sleep, or stink fields)):キャラクターは時折選択した気体で周囲を囲む。確率はキャラクターによって変化する。火炎気体を放つのであればキャラクターは火炎耐性である必要がある。
 気体には以下の種類がある
    Fire(火炎)
    Ice(冷気)
    Shock(衝撃)
    Antimagic(封呪)
    Sleep(眠気)
    Stink(悪臭)

召還(確率5%、20%、50%)(Summon (%5, %20, %50 chance):キャラクターを召還する確率を指定する。
デストリガーシナリオ特殊節(上級)(Death Triggers Scenario Special):この臨時値はシナリオ特殊節の番号で、キャラクターが死ぬと特殊節が呼び出される。

独立に召還されるキャラクター

以下のキャラクターは呪文によって独立して召還される。それらのキャラクターは:
    Guardian(Summon Guardian)
    Demon(Daemon)
    Serpent, Asp(Sticks to Snakes)
    Shade(Summon Spirits, Summon Host)
    Deva(Summon Host)
(個人的にはAlien SlimeやDark Wyrmなどのように指定されたキャラクターを1匹ずつ呼び出すものやR*n*a* I*r*oみたいにCapture Soulsを使える属性が欲しかった。あと、鳴き声を指定する項目もつけるともっとうれしい)